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広島県廿日市の木材団地には『2次元・3次元の特殊加工の鬼』と呼ばれる男がいる。鬼の名前は富田徳明君。10数年数前に、当時お互い所属していた木青協(日本木材青壮年団体連合会)の地区の大会か役員会でその姿を見たとき、思わず「リアル仁義なき戦い」来た~!と思ったほどに眼光鋭く(いや、その人を射るような眼差しはサングラスの奥にあったかもしれませんが)、大友勝利(仁義なき戦い 広島死闘篇で、千葉真一が演じた)のごとくはだけられた胸にはヒカリモノ。
あまり調子に乗って本当の事を書いていると、背後から「おどれも吐いた唾、飲まんとけよ!」とか言われそうなので、仕事の話に戻します。その前に富田君の会社の名物をご紹介。木材関連企業が居並ぶ廿日市の木材団地の中でも、ひときわ目を引くのが㈲トミタの会社の塀の外壁に描かれた巨大でファンキーなアート。確かアーティストを志望している富田君の知人か他人(?)が絵の練習用にと描いては消し、描いては消しされているもの。消してしまうのがモッタイナイほど見事!
そんなアートを拝みながら工場に入ると、中では黒い眼鏡から普通の眼鏡にかけ直し、千葉真一から「仕事の鬼」へと変身した富田君の姿が!工場の中には、曲げや楕円、斜め加工など2次元、3次元などの特殊加工に対応できる様々なマシーンが所狭しと並べてあります。恥ずかしながらメカにはとんでもなく弱いため、どれが何をどうやって加工するのか、どういう名前のものなのかサッパリ分からないのですが、きっと超働きモノのマシーンであることは容易に想像がつきます。
予告なしの突然の訪問であったにも関わらず、歓迎していただき本当に感謝です。富田君の実父である親方ともお話しさせていただいたのですが、最近は今までに取引のなかったような会社からも特殊な注文の依頼が増えてきているそうです。恐らくNOとは言わない性格と思われるので、どうにか工夫をして依頼に応えるプロフェッショナルの矜持が感じられます。もっと早く工場に伺って、特殊加工のお願いをせねばと思っていたのですが、工場を拝見させていただき安心感倍増!
たぶん少々の特殊加工ぐらいでは笑われるに違いないのでしょうが、こういう会社と繋がりがあると思うととても心強いです。そして何よりも嬉しかったのは、事務所の壁にしっかりと張っていただいていた『森のかけら』のポスター。感激のあまりレンズがカメラで濡れるのを気にしながら、今後のおつきあいも固く約束して記念写真。念願の訪問も終えて、これで満足して子供たちの行きたい所へ連れていけると思っていたところ、我々の前に突然の訪問者が現れたのです!その話はいずれまた・・・
私の誕生日の翌日だからというわけではなく、松山市周辺の慣習として4月4日は節句休みということで会社はお休み。滅多にない平日の休みで、子どもたちも春休み中ということで、急遽広島に遊びに行くことに。子供たちの部活の練習などで、なかなか家族5人の都合が合わず、しばらく遠くへ出かけることができていませんでした。今回も結局高校生の長女は都合がつかず、4人で行くことになったのですが、1日で帰って来れて何か木に関連するものがある所ということで広島に!
本来の目的は日頃おろそかにしている家族サービスという建前なのですが、三つ子の魂百まで。木の仕事をしている木のモノフェチの両親の影響で、幼き頃からその背におわれ、ベビーカーに揺られながら木の展示会に出展したり、イベントに参加させられてきて育ってきたため、遊びに行くといってもどうせ木にちなんだ店に立ち寄るんだろうという認識と覚悟が、子供たちにも刷り込まれています。ということで、実にスムーズな流れのまま、父は広島市廿日市へと車を走らせるのでした。
目的地は、広島で『2次元・3次元の特殊加工の鬼』と呼ばれる㈲トミタさん。社長の富田徳明君とは、仕事のお付き合いはほとんどないのですが、知り合ってからおよそ10数余年。その間に幾度も膝を突き合わせて酒を酌み交わせてきました。それはお互いに地元の、木青協(日本木材青壮年団体連合会)に所属していて、愛媛木青協の私と、広島県西部(広島には複数団体あり)の富田君は、同じ中四国地区ブロックなので、よく会議や大会、懇親会などで顔を合わせてきたからです。
そんな私たちも既に会は卒業して(地区によって変わりますが愛媛は45歳で定年)いるのですが、同じ釜の飯を食った仲間として絆は卒業後も深まるばかり。いやむしろ、会を卒業してから絆が深まり、取引に結び付いていくのがこの会の魅力。現役の頃は、正直地区単位の役職の絡みなどもあってお互い腹の探り合いなどもあって、なかなか仕事と会の運営が割り切って考えられないこともあったりうるのですが、卒業して属性が切り離されるとピュアな立場で関われる不思議な世界。続く・・・
泊まるホテルも取れないほどに大混雑していた秋の京都。世界に誇る観光都市をなめていました。外国からも多数の観光客で賑わう京都でしたが、今回の展示会は会場が少し離れていたのと、時間的にかなりタイトで観光地を巡るような余裕が全くなかったこともあり、今が盛りの紅葉を見る暇もありませんでした。どうにか取れたホテルが展示会場から離れていて、移動に時間がかかるのと、夜の部活動で張りきって深酒したこともあって、自由が利くのは朝のわずかな時間のみ。
本当は、時間があれば恵文社・一乗寺店さんの近くにある宮本武蔵ゆかりの八大神社にも行きたかったのですが、その時間も取れず断念。実は、『おとなの部活動』で、開催場所が恵文社さんに決まった時、その名前は知らなったものの、場所が一乗寺という事で内心楽しみにしていたのです。女子部の皆さまの心には一切響かなかった(ご存じもなかった)ようですが、一乗寺といえば宮本武蔵が京都名門の兵法家、吉岡一門数十人を相手に果し合いを行った場所じゃないですか!
武蔵は吉岡一門との決闘の朝に八大神社を訪れ神頼みをしたという説と、神仏にすがろうとした己の弱さを恥じてそのまま決闘に向かったという説がありますが、あの無敵の剣豪武蔵でさえ神頼みをしたのか、いや己の剣のみを信じる武蔵だからこそ人事を尽くして天命を待ったのか、いずれの説も人間・武蔵のキャラクターを彩っています。その武蔵が果し合いに向かった時に存在していた下り松の古木の一部が今も保存してあるとの事で、どうにかひと目見たかった・・・。
ならべせめてもと、宿泊したホテルから徒歩で数分の距離であった『伏見稲荷』にでも寄って、展示会の成功を祈念してから会場入りしようと、向かったのですが、朝から既に人と車で道路も境内も大混雑!外国人観光客から修学旅行らしき学生まで、各国の言葉も入り乱れて相変わらずワールドワイドな空間。結局、手を合わせてすぐにいそいそと展示会場に向かったため、京都の紅葉は電車から遠くに眺めるばかりでしたが、美しい景色以上に多くの収穫のあった秋の京都でございました、完。
青木さんのディープな『変態論』を肴に酒は酌み交わされたのですが、ここでも運命的とでも思えるような出会いが次々にあって、あまりの巡りあわせに怖くなるぐらい。その場にいらしていたのが、九州の都城木材の五十嵐社長のご息女様。ご結婚されて今は京都にお住まいになられていて、青木さんとはご友人でこの懇親会に来られていたのですが、『おとな』のスギウラ工房の女性スタッフの方とも古いご友人で、それを通じて杉浦綾さんともお友達になられたとか。
そして都城木材といえば、40数基もの乾燥機と10名の木材乾燥士有資格者を有する、国内でも有数のスギ・ヒノキの乾燥材のプロフェッショナル製材工場。木童さんの協力工場でもあり、以前に木童の木原巌さんに連れられて、何度か工場にお邪魔させていただきました。広大な敷地に並べられた乾燥機とヒノキ・スギの製品の山には圧倒されましたが、その都城木材の息女と、木とは別の職種とのご縁からまさかこういう形でお会いすることになろうとは、まさに僥倖。
そして、その場にいらしていた京都の㈱サトウ金物店のりょうじさん。こちらは田中戸さんのご友人ということでしたが、なんとそのりょうじさんの家を建てたのが、若い頃に京都で大工をしていた下田智久君(八幡浜官材協同組合)。「愛媛というと下田君という材木関係の・・・」というところで話が繋がりました。下田君とは愛媛木材青年協議会で親交があり、以前に大工をしていたのも知っていたのですが、まさかこういう形でご縁が繋がるとは!あれもこれも向いているベクトルが同じだから。
私以外にもご縁が繋がる、繋がる!今回の展示会で新たに加わっていただいたRouさんは、愛媛出身でラジオやテレビなどでもパーソナリティとして大活躍中の漫画家・和田ラヂヲさんの奥様なのですが、青木さんが和田ラヂヲさんのファンだったらしく、「え~っ!この方があのラヂヲさんの・・・!」と驚きの出会い。ご本人の顔を知らなかった青木さんがイメージで描かれたラヂヲさんのお顔と、奥様の手によるそっくりなイラストの前で撮影会。京都の夜は更けていきます。
天井近くまで山積みされた材料を一旦外に運び出して倉庫を空けて仮りの舞台を作りました。簡易の舞台ながら、巨大なトチの耳付きの1枚板などをベンチとして配し、舞台装置ながらに周辺が無垢材で囲まれた『気分だけ円形劇場』が完成。私の長男も同じ「ソウスケ(壯介)」なのですが、写真のようにまだ幼かった頃の壯介が寝転がれるほどの巨大なトチ。ここで創介さんによる芝居『どうぞのいす』が上演され、その日材木屋の倉庫は沢山のこどもたちの笑い声に包まれました。
それから創介さんとの交流が始まり、子供が小さかった頃は家内が年末になると劇団円さんの舞台にご招待していただき東京へ出かけていました。子供たちも成長して、部活が始まるとさすがに動きが取りづらくなりましたが、このご縁がもとで昔から大好きだった劇作家の別役実さんのサインもいただけました!小森創介さんは、現在は劇団円を離れて独自の活動をされていますが、玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科での非常勤講師を務めるなど大忙しの日々。
そんなお忙しい日々の中にも関わらず、展示会にお越しいただきました。しかも最終日には奥様やお子さんも一緒にご来場いただき、本当にありがたい限り。日頃のご活躍はフェイスブックなどで拝見していたものの、直接お会いしてお話しすると懐かしい時間が一気に縮まり、昔の話に花が咲きます。当時まだ創介さんにも子供はいらっしゃいませんでしたが、お二人のお子さんにも出来て、思えば随分時間が経ちました。思えばあれが、材木屋とお芝居の繋がりの始まりでした。
小森創介さんだけでなく、続々と関西在住の方々がご来店。こちらではいつもお世話になっている滋賀県在住のおもちゃ作家の松島洋一さん(Mtoysアトリエ)と、こちらも滋賀で安政5年創業の老舗のハンコ屋・㈱ハン六の平井嗣晃常務が顔合わせ。松島さんにはいつも家内が木のおもちゃでお世話になっており、平井常務には『森のしるし』などの判の制作をお願いしています。お二人は初対面でしたが、モノづくりに熱いお二人ですので、ご紹介するやいなやお話も弾まれていました!
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