森のかけら | 大五木材


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コロナ禍の影響もあってキャンプが人気のようですが、弊社にもキャンプ繋がりで訪れられる人が増えています。会社が割と交通量の多い県道に面していることもあって、無料の端材ボックスを置いていたら、キャンプの薪に使いたいといって端材を取りに来られました。その頃、大量のノベルティグッズを作っていたので日々かなりの量の端材(さすがに弊社でも使いきれないサイズの端材)が発生していたのでこちらとして助かっていました。その後同じ方が短いスパンで取りに来られていたのですが、やがて別の方も・・・。

そのうち、「ここでキャンプに使う薪を無料でもらえると聞いてきたのですが・・・」という口コミで無料薪の存在を知った方も来られるようになってきました。薪用とっても別段何もしているわけでもなくて、製材した端材を短くカットして置いているだけなのですが、たまたま広葉樹を使った商品を作っていたので、「広葉樹の端材」が溜まっていて、それを持ち帰った人がSNSなどで呟いたの見られた方が「広葉樹の薪」を求めて来られるようになりました。広葉樹は針葉樹に比べると火持ちがいいので重宝がられるのです。

しかしこの周辺だとなかなか広葉樹の薪って手に入りにくいので、貴重な広葉樹の薪がしかも無料で入手できるという情報はキャンプ仲間内で尾ひれ背ひれもついて広がったのかも。まあ一過性のブームだろうと思ったいたのですがキャンプ熱は一向に収まる気配もなく、時には端材がすべて無くなってしまい手ぶらで帰られる方も。手ぶらというのも何なのでついでにご覧いただきたいのが倉庫の中の木材。自然の中にあるものを上手く活用するブッシュクラフトがキャンプの醍醐味ならば、この倉庫の中の木も活かして欲しい。

私自身はインドア派なのでキャンプには縁が無いので、キャンパーに何が求められるのかよく分からないのですが、持ち歩くに手頃なサイズで丈夫でオシャレということで人気なのがオリーブのカッティングボード。オリーブは油分が多く含まれていているので撥水性も高くて、ほどよい硬さがあり摩耗性に優れているので屋外のキャンプでも気兼ねなく使えます。キャンプというフィールドに本格的に乗り出せばもっと多くの「出口」に出会えそうですが、策士策して策に溺れそうなので一歩引いて様子伺っています。

 




いつもは朝6時半には社社しているので(会社の裏にある自宅からは徒歩で30秒)朝の放送は観る事が無くて、お昼は昼食の後は必ず少しだけでもお昼寝することにしているので(肉体労働者には必須)、お昼の再放送の画像や音だけが脳にうすぼんやりと届いています。何の話かというとNHKの朝ドラ『おかえりモネ』の話。物語の初期の舞台が東北地方の森林組合という事を知ったのは、かなり物語が進んだ後の事で、既にドラマに没入するタイミングは逸しておりました。それが何を今更という事なのですが・・・

説明するまでもないでしょうが、気象予報士を目指す主人公が一時期働いていたのが(詳しい経緯は観てません💦)某森林組合。設定としては宮城県の登米ということのようです。登米といえばコロナ騒動が起きる前の2019年に東京のビッグサイトで開催された『ギフトショー』で、弊社のブースに立ち寄っていただいたのが登米町森林組合さん。当時はこのドラマの舞台になる事など知りませんでした。その時には地元での広葉樹の活用事例としてクヌギのフローリングや器などを展示されていていました。

ドラマでも地元の学校に、地元の広葉樹で勉強机を作って届けるというようなエピソードがあったと思います(断片的で不正確かもしれませんが)。もしかしたら当時の森林組合さんの取り組みなどがベースになっていたのかも。担当者の方が広葉樹の活用事例のひとつとして【森のかけら】にも興味を持っていただきました。登米町森林組合さんとはその後何かビジネスが進展したとかいうわけではありません。ではなぜこのタイミングでこのことをアップしているのかというと、

先日登米の某学校から【森のかけら】のご注文をいただいたから。学校の技術課の教材として授業の一環で使いたいという事でした。早速商品を送らせていただきましたが、そのご住所が登米だったのでテレビドラマの事やギフトショーの出会いの事が繋がって思わずブログのネタにさせていただきました。こんな風に何年も前に意図せずに撒いた種が何かの拍子に芽が出て、実はいろいろな事情が繋がっていたなんて事は珍しくありません。ドラマの舞台は既に東京に移ってしまい、登米も林業も出て来なくなりましたが私の中では今まさに登米が旬!このドラマの影響からのもしかしてご注文だったのかもしれませんが、いま登米がかけらを呼んでいる?!おかえり登米~♪




もともと1本(枚)の木材も、それを製材して割れば2本、3本と増えていきます。100本の木材が入った梱包を仕入れて、梱包のままお客さんに売れば1本単価がいくらで利益がいくらと明確に分かりますが、弊社は基本は梱包をバラシてバラ売りするというスタイルです。しかもその材を注文に合わせて加工したりカットしたりすることもあるので、油断すると100本だった板が「細胞分裂」して200本とかになってしまいます。その中の身近なものなどが「端材コーナー」に並びます。

それで先日からその端材の値付けに追われています。自分としては結構小さなものにまで値札シールを貼っているつもりなのですが、『大五の日』などでお客さんが探してもって来られるものは、どういうわけか値札がついていないものばかり。私が、さすがにこれはいいかと思って値札をつかなかった異形なモノとか半端すぎるものばかり売れたりします。本能的に値札が無いと安く見えたりするのか、あえてそういうものを探されているのか・・・。というわけで本日もせっせと値札を貼り。

ところで木材業界で使われる価格の単位は、「本」、「枚」といった1個体の単価を現わすものの他に「立米(りゅうべ」というものがあります。米というのはメートルの漢字表記で、1立方メートル=1立方米=1m3の事。つまり木材が、縦☓横☓高さが1メートルの1立方米あった場合の立方体の体積あたりの値段を現わしています。言葉で説明すると難しそうですが、大きな木材と小さな木材を比較する場合、何か基準がないとそれが割高か割安なのかも分かりません。その場合に非常に有効な単位なのです。

しかしこの立方いくらという単位は一般の方には馴染みがない謎の単位。業者向けに販売している材には「m3単価」の値札をつけているものがありますが、一般の方がそれを見ると単価と勘違いされて驚かれます。「これ1本¥300,000もするんですか~!?」m3価格なので1本単価に換算すると数千円だったりするのですが。一般の方の中にも稀に「m3にするといくらになりますか?」なんて訊かれる人もいますが、基本は本(枚)単価表示。木の名前はややこしいのでせめて単位ぐらいは明瞭に。

 




昨日の8月の『大五の日』は34℃を越える猛烈な暑さの中での開催となりましたが、それにも関わらず沢山の木工ファンの方がお越しいただきました。学校が夏休みに入ったという事もあり、サウナのような倉庫の中で汗を拭いながらお目当ての木材を探される子ども連れのお客さんの姿が目立ちました。平日の開催でしたが夜8時まで開けたこともあり、暗くなってからお越しになる方もいらして、まあ初めての試みとしては良かったと思うのですが、日中に加工作業をしていたものですから大汗かいて体はバテバテ・・・。

サンダー掛けした木材の上に玉のような汗がボタボタ落ちます。汗の跡をそのままにしておくと塗装がノラないのでサンダーで磨かないといけないのですが、木を磨いているのか汗の跡を消しているのか分からないほどに・・・。そんな私に活力を与えてくれたのが、今回もお出ましいただいたお弁当作家の尾原聖名さんの作る『大五飯』!聖名さんの作るお弁当は本来はインスタ映えする可愛いものばかりなんですが、肉体労働者向けのガッツリ飯にして欲しいとの私のリクエストに応えていただきました!

お昼に大五飯で英気を養い午後8時までの長丁場をどうにか乗り越えました。仕事の関係で6時以降でないと来れないので、来てみたかったけど諦めていたという方もいらしたりして、初大五木材を楽しんでいただけました。しかし、いかんせん倉庫の照明設備が古く日が落ちると倉庫の端の方にまで光が届かないので、引っ張り出した材を懐中電灯で照らして正体を見極めるという『闇鍋』状態に!それも面白いとは思いながらも、建ててからもうすぐ半世紀になろうかという倉庫の先行きの心配。

最近倉庫の雨漏りも増えてきて、近年は昔に比べて激しい雨が増えて来たら仕方ないかなんて現実逃避をしてきましたが、さすがにいつまでも現実から目を背けているわけにもいかず・・・。倉庫だけでなくフォークリフト、トラック、木工機械など何十年にわたって大五木材を支えてきてくれたあらゆるものが高齢化。体に不調を感じつのは人間ばかりではありません。この数年でいろいろと決断しなければならないことが山積しております💦ところで、次回の9月の大五の日は、久々に日曜開催です!




本日はパプアニューギニア(P.N.G)産の2種類のニューフェイスを仕分け。【森のかけら400】に向けて意図的に、今まで扱った事の無い木を集めてはいるのですが、日々初見の木に出会えるのは楽しいものです。恐らく【森のかけら】を作っていなかったら知ることも出会うこともなかったと思います。今回はこの木がある現場で使えるかどうかを調べるために、買っている原木のそれぞれ一部を1mほど製材して板にしてもらいました。手前が『クリプトカリヤ』、奥が『キソケトン』。

いずれも名前だけは知ってましたが実際に触るのは初めて。高級銘木とかいうわけではありませんが、初めて見る木はどんな木だっていつもドキドキなのです。ほとんどデータが無い木なので、実際に触って削って重さや質感を確認。それぞれの木については、この体験をもとに後日『今日のかけら』にて解説しますが、なかなかこれといった特徴が見当たらないのが難しいところ。たぶんこれも慣れだと思うので、毎日南洋材ばかり見ていたら、わずかな差でも違いが見えてくるのかもしれませんが、経験値が低いので苦戦中。

それでも弊社で再割製材直後は、まだ表面が瑞々しくて匂いもあるので個体として認識できるものの、水分が抜けていくと途端に表情から水っ気が失せて、どれも似たような灰褐色になって個性が埋没してしまいます。そこで大切になってくるのが、割り返したらすぐに小口にマジックで名前を書き込むこと。これを怠けてしまうと常陽な手がかりを失うことになり、そうして『かけらの迷宮』に堕ちていった木も数知れず。今回は再割直後は結構違いがハッキリしていたのに、夕方になるとどっちがどっちか見分けがつかない。

実は今回P.N.G産のM.L.Mの原木を10種以上買っているのですが、どれもこれもほぼ初物なので製材した板になった状態ですぐに小口に名前を書いておかないと大変なことになります。1種類ずつ順番に挽いてもらって、すぐに整理して名前を書いていますが、1本の丸太が孫悟空の分身の術並みに未知の木が大増殖!少しでも油断すると正体不明の木が溢れることになります。まだ未乾燥の木材に書くのでマジックもすぐにダメになる。ビーバー材木屋には大量のマジックが必須アイテムなのです。




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