森のかけら | 大五木材


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20101021 端材の申し子とプレミア箸①先日思いがけない訪問者がいらっしゃいました。前日に、【森のかけら・プレミアム】に入っているある樹種の在庫がありますか?という問い合わせで、在庫の確認をお伝えすると、翌日伺いますという丁寧なご連絡でした。通常建築や家具では使わないような特殊な樹種であったので、ただ者ではないと思っていましたが、やはり素人にあらず。ありがたい出会いでした。実は、最近このHPの影響もあると思うのですが、県外(しかもかなり遠方の関東やもっと東)から問い合わせが増えております。それはそれでありがたいのですが、とんでもない問い合わせや質問もあって戦々恐々としている今日この頃です。今回ももしかしたら熱狂的な楽器マニアの方(唐木をたくさん使っておりますので)とか、唐木専門のクラフトマンか?とドキドキしていましたが、それも杞憂に終わるほど『同類の方』でした。

 

20101021 端材の申し子とプレミア箸②お探しの樹種は、こちらの身勝手な事情で(!)お売りする事は出来なかったのですが・・・いいじゃないでしょうか、そういう材木屋があっても!だって手放したくない、いや本当は【森のかけら】の原料にするための端材でしたので。 いや~唐木類の端材って本当に手に入りにくくなっているのです。以前は展示会などで、唐木の専門業者が軒を連ねていた徳島からよく端材が持ち込まれていたものです。唐木の床柱が一世を風靡していたバブル時代(過去形が悲しいですが)、唐木の端材など誰も見向きもしませんでした。今では信じられませんが、黒檀紫檀などの端材(まあ、割れがあったりねじれていたり、長さの半端な本当の端材でしたが)が二束三文の値段で販売されていました。メインの床材に手が出ない業者が買う「ゲテモノ系」の扱いで冷遇されたものでした。それが今や、そういう端材が見直されしっかり価格が付けられ販売されています。

 

20101021 端材の申し子とプレミア箸③唐木の現地の供給量が細まっている原木事情と、床柱などの大トロ部分が値崩れしたため、端材も副産物としてしっかり売って利益を稼がねばならなくなってきているからでしょう。端材の『出口幅』が広がってきたという事もあるでしょう。そう考えると、今は端材がきちんと評価され、別の物に生まれ変わって市場に出回るようになった『端材の時代』と言えるかもしれません。この日のお客様もまさに『端材の時代の申し子』とでも呼ぶべき資質をお持ちの方でした。唐木の端材に格別な畏怖と愛情を持っていらっしゃいます。

20101021 端材の申し子とプレミア箸④ご自分で端材を仕入れて、自分でこれらの製品を作られています。実に美しい『唐木のお箸』です!私も一時期、『森のかけら箸』を作ろうという構想を抱いていました。当時考えていたのは、「使わない飾り箸」でしたが、いろいろ事情があり頓挫しました。それだけに、目の前にこうして立派な『森のかけら・プレミアム箸』が並ぶと、いや失礼!立派な唐木の箸が並ぶと壮観でもあり、軽い嫉妬心も湧いたり、複雑な心境ですが、実に丁寧な細工。唐木ボールペンもシンプルかつ機能美に優れた巧みな構造です。

 

20101021 端材の申し子とプレミア箸⑤これらを作られたのは、新居浜市の(有)加藤家具加藤勝也専務㊨。メインの家具材でも個性的な無垢の商品をたくさん取り揃えられていて、以前(もう10年以上も前?)に何度かお邪魔した事もありました。それからこういう形でお会いする事になるとは、森の神様のお導きでしょうか?その日は私が加工に追われていて、残念ながら1時間少ししかお話できませんでしたが、少し喋っただけで『同類』の匂いを嗅ぎ分けました。世代が近いこともあって、どの話になっても入り口でシンクロして、時間が経つのも忘れるほどの盛り上がり。根っこの感覚が近い人と話すと、言葉数以上に分かり合えるから楽しいです。それにしても硬い唐木をよくぞここまで緻密に磨かれたものです。中には『スネークウッド』や『ピンクアイボリー』、『縞黒檀』などのレアな材も揃っております。塗装はナノコートです。このお箸は、加藤家具さんの店頭にて販売されています。なんだか深いお付き合いになりそうな予感・・・。




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