森のかけら | 大五木材


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20100227 梶原剛以前から、ラジオの『じんじん地獄時間』などでお世話になっている梶原剛さんが舞台演出を手掛けられた『ジプシー・~千の輪の切り株の上の物語~』というお芝居を観に行かせていただきました。どうしてもその日のその時間でなないと動きが取れなかったので、夜7:30からの回に行ったのですが、いつものことながらチラシとかをよく見ずに、松山市総合コミュニティセンターという部分だけ見て、それを手掛かりにしかもギリギリで会場に到着。開始時間が遅いということは頭の中になく、コミセンの中の駐車場に停めれると思っていたら、既に閉鎖時間!慌てて前の有料パーキングに停めて中に入るものの、コミセンの2階というアバウトな記憶のお陰で辿り着けず、本日公演中止か?と思っていたら、私と同じような雰囲気の方がチラホラ。階下に行くと、張り紙が!会場は隣のコミセン・こども館2Fとの矢印。その時点で、開演3分前!こども館に行くには一旦室外に出なければならないのですが外は結構な雨!しかも会場駐車場に停めれるつもりだったので傘なし!

 

100228_1542~0001仕方なく雨の中ダッシュで会場へ向かうと、途中で同じく傘を差して向かうおじさんとも会話も交わしながら(こういう境遇に追い込まれると妙に親近感が沸くものです)、またこの時に限って、通気性の良い靴を履いてしまい(雨だけで室内移動で濡れないという思い込みから)、濡れた通路を走るほどに足の裏から水分も通気してくれます!それにもめげずにとにかく走る。結構濡れながらも何とか到着。そこには、「開演1分前です!」の梶原さんの姿が!「どうです、ちゃんと約束を守って来たでしょう!」と胸を張る間もなくとりあえず中に潜り込むと、これが大盛況で席が残りわずか!最後尾の端に座ると、偶然隣の席が先程のおじさんでした。軽く挨拶をして何とかギリギリで間に合いました。いつもの事なんですが、場所をチラッと見て知ってる所だと何だか分かった気になってよく見もしないで、思い込みで行動してしまい、それでいつも大変な目に遭うのですが、学習能力が欠如していて・・・あ~疲れた。

100227_0645~0001いや~お芝居は実に良かったです!前のめりになって観入りました。『ジプシー』というタイトルと無国籍風な衣装をまとったチラシから何時代のどこが舞台?などと思っていましたが、現代劇で作者はあの横内謙介氏。横内さんといえば、NKKの芸術劇場で俳優の植本潤さんと一緒に芝居の前の解説などのホスト役をされていた頃が懐かしいです。平凡な若夫婦がやっと購入した2LDKのマンション。二人が住まうべき建設中のマンションの1室に、不思議な移民の民・ジプシーたちが暮らし始める・・・!『自由になるための鍵はどこにあるんだろう』というテーマが掲げられています。30人近い登場人物が一同に舞台に登場するようなある種の群衆劇で見応えがありました。コミセン夢千夜・市民演劇第五章という事でしたが、キャスト、スタッフを含め多くの方が関わられていて、松山の市民演劇人のパワーを感じました。個人的には、粋で男気のある建築現場の職人・川西勘一渡邊沙織さん)のキャラクターが良かったです!

20100227 切り株②切り株」や「小枝」が重要なメタファーとして使われていました。私も家具を提案する時などに「これはかつて森に在って鳥や虫の終の棲家となるはずだった木です。虫や傷があるのは当たり前の事です。決して木は人間のために生まれてきたわけではありません。そんな木を使うわけですから、森のめぐみに感謝と敬意の気持ちを持ちましょう。」とお話しますが、まさに自分がその事を改めて思い知らされた気持ちになりました。人の住んでいるところにはかつて誰かが住んでいたという台詞がありましたが、本来土地も誰の物でもなかったはずです。木や森も・・・。

20100226 鳥最初、ひとつの空間を異次元軸でつなぐような話だと思っていたのですが、意外な展開で後半彼らの正体が分かってきて、テーマの謎が紐解かれていくるあたりから、大団円に向かって怒涛の勢いで話が進んでいきます。前回『じんじん地獄時間』に出演させていただいた時、中島みゆきさんの『この空を飛べたら』という曲をリクエストさせていただきました。『人は昔々鳥だったのかもしれないね。こんなにもこんなにも空が恋しい。』人は皆誰も永遠に探し物を求め、翼があるものなら心は空を目指すのでしょうか。梶原さん、感動感激(観劇)しました、素晴らしかったです!




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