森のかけら | 大五木材


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20100714 雨に耐えれば・・・①連日大雨が続いております。梅雨の時期ですから、雨は覚悟しているとはいえ、これだけ間髪無く降られると外部工事はストップしたままで、現場工事にかなりの遅れが生じています。更に松山市内でも冠水したり、山間部では土砂災害で発生するなど、土が水を含みかなり危険な状態になっています。九州や山口では死者が出るなど非常に危険な状態が続いているようです。大量の雨が地下にしみ込んで、山の斜面が深い場所から一気に崩れる「深層崩壊」という言葉をテレビや新聞でもよく目にするようになりました。

20100714 雨に耐えれば・・・②これだけ記録的な大雨が降り続くと、地中に蓄えられた水の量も半端ではなく、根が浅い杉や桧などの針葉樹が多く、手入れが行き届かずに山に保水力がないという山林事情もあるでしょうが、もはやそういうレベルではないでしょう。私の故郷へつながる国道197号線は、鹿野川ダムと岩肌にへばりつくように作られた道路で、今でこそかなり整備が進みトンネルなどでショートカットされるようになりましたが、以前は口の悪い方には「行くな(197)号線」と言われるほど有名な悪路でした。道路は崖の凹凸に沿ってグネグネと曲がり、子供の頃は車に弱かった弟などはよく車酔いするほどでした。初めてその道を通る方は、驚かれた方も多かったようですし、出会い頭の衝突事故も多く発生していました。それ以上に、大雨などでよく崖崩れが発生していました。

 

20100714 雨に耐えれば・・・③大きな岩がゴロゴロと道路に散乱している様も珍しい事ではなく、大雨の日に父親が深夜の撤去作業に飛び出していた記憶も残っています。崖を削り取って作ったような道ですからそれも仕方がないのですが、大岩と木々が崩落してガードレールなどをメチャメチャにしたばかりの現場の臨場感は生々しい衝撃を受けます。もし数分違いで巻き込まれたらと思うと背筋が凍りつくような恐怖を感じずにはいられません。崩落事故の瞬間にこそ遭遇したことがないものの、下手をすると陸の孤島になりかねないような危機感は感じていました。

R0021444今暮らしている自宅周辺では、崖の崩落や台風、地震などの大きな天災はほとんどなく、ありがたい環境だとは思っていたのですが、従来の基準では計り知れないような異常気象が続くとどこで天変地異のような災害が起こるか分かりません。あの夏目漱石正岡子規ゆかりの建物、「愚陀仏庵(ぐだぶつあん)」が裏山の土砂崩れで全壊したというのはショッキングなニュースでした。昔に一度全焼して、今の場所に復元されてからは、松山の観光名所として賑わい、09年は過去最高の12万人もの観光客を記録したようですから本当に残念なことです。

20100714 雨に耐えれば・・・⑤もう少しこの雨も続くという事で、くれぐれも注意せねばなりませんが、大雨の梅雨があけると今度は急激に気温が上がるというような話もあり、異常気象に体がついていけるか心配です。雨風を凌いで、クーラーで涼を取れる人間に比べたら、どれほどの大雨にもうだるような暑さからも逃れることのできない木々の心境たるやいかほどのものでしょうか。挙句の果てに、それで根こそぎ土砂崩れに巻き込まれて倒壊しようものなら、非難され責任転嫁され、つらいなあ・・・木はつらいなあ・・・。さて私、耐えたる木の思いに報いているだろうか、もっと考えねば。




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