森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20101109御法度破りに挑む ①住宅業界を取り巻く環境は相変わらず厳しいものがありますが、そんな中でも無垢材をワンポイントにかつ効果的に使おうという若い世代の方が増えてきているのはとてもありがたい事です。木造住宅の家が当たり前で、身の回りの生活用品に木の物が溢れていた世代の方が感じる一種のノスタルジイのようなものではなく、新鮮で魅力的な素材・木として若い世代の方は一種の憧憬の対象として木を見られているのではないでしょうか。その人生の中に木が在った訳ではないでしょうが、出来るものならばいつか手に入れてみたいステイタスのようなものなのかもしれません。

20101109御法度破りに挑む!②歴史は繰り返すと言いますが、若い世代が70年代のアニメや歌謡曲を新鮮に感じて受け入れる傾向と似ているかもしれません。我々の世代も、両親達が若い頃の時代の流行に不思議な懐かしさを感じてしまうのは、人の嗜好や趣向が時代を超越し、もっと心の奥底の方に訴える力があるからなのでしょうか。本当にいい物は時代のアドバンテージを必要としないのかもしれません。それと一緒にはできないでしょうが、『木』にも世代や時代、性別などを超越して万人の心の根っこの方に訴える力があるのではないでしょうか。最近、若い方が憧れを持って木を使っていただく傾向にとても嬉しさと希望を感じて大歓迎なのです。やっぱりみんな木が好きなんだと!

 

 

20101109御法度破りに挑む!③そうであれば尚更、材木屋としては若い世代の『家作り・木使い』を応援させていただかねばなりません。我々より上の世代の方は、少なからず木に畏敬の念を抱かれていらっしゃる方が多いように思いますし、実際にそうだと思います。それについては私のような浅薄な者の数倍もの知識をお持ちで、お話させていただいても勉強させていただくことばかり。一方、若い世代の方は『生きているマテリアル』として、大胆な解釈や斬新なセンスで木を取り入れていただきますが、その若い感覚には良い意味で刺激を受けます。

20101109御法度破りに挑む!④年上の材木屋の先輩には怒られそうですが、私は木はこうあらねばならぬ、こう使ってはいけないという御法度のようなものにあまり縛られる必要はないのではないかと思っています。根が偏屈ですから、そういう傾向に立ち向かってきたり、敢えて御法度破をしてきました。その御法度は、先輩方が長い経験と情報から作り上げてこられたありがたい通念では在るのですが、新しい技術や工法の開発、乾燥技術や塗料の改良により、革新的に変わったものもあります。御法度が古くなったというのではなく新しい事も受け入れる懐の深さも持っておいた方が良いのではと思うのです。以前は日本にほとんど入荷しなかった材もあります。その新しい使い方や適性は、我々が探るべきです。失敗や誤りやがあろうとも、前に進む事を畏れず、歴史ある御法度にも、見直しや新解釈のページを書き加えていかねばならないと思うのです。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up