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本日は、日本木材青壮年団体連合会の中四国地区協議会・役員会が、広島県福山市で開催され出席させていただきました。今回、愛媛からは私一人の出席という事で、自らハンドルを握って久し振りのしまなみ街道を渡りました。午前中は福山市内で仕事をこなし、午後からの会議まで少し時間がありましたので、福山美術館に行って来ました。数年前にも福山で木青協の会議があった際にも、愛媛木青協の仲間数人と一緒にこちらの美術館を訪れました。その時以来ですが、今回の企画展は、『黄金美術―それは、聖なるもののあらわれ』。
『黄金美術』、何やら惹き付けられるテーマです。古来より大変貴重であった黄金は、冨や権威の象徴であり、宗教としての聖性も併せ持ち、何やら 厳格な雰囲気が漂います。館内は当然撮影禁止ですから、内部の画像はありませんが、これでもかと揃えられた黄金の作品群からは、ただため息が漏れるばかり。美術館で展示されるような作品ですから、決して拝金主義の匂いも、これみよがし的な無意味な金の演出も見当たりませんが、宗教的なメッセージ的な色合いが濃く感じられました。
個人的には、美術館のテーマの看板にも使われていた横山大観の『群青富士』のキッチュな感じの富士が素敵でした。左端には、雲海の間から山頂が垣間見えるのですが、その岩肌と木々の描き方も面白い~!天下の横山大観先生に面白いとは失礼な話しながら、それぞれの尺度で芸術を楽しんでいいのではないでしょうか。いかなる立場で眺めようとも、真に優れたものは何らかの形で心に届くものだと思います。背景の黄金も鮮やか!しかし、まるで企業や商品のロゴマークのようなシンプルさが、さすがは美の巨人、分かりやすさも芸術です。
前回訪れた際は『三沢厚彦展』でした。三沢厚彦さんは多方面で活躍される人気の彫刻家で、最近では文芸誌「文学界」の表紙紙を飾られています。三沢さんのお名とその型破りの創作ぶりは、子供が持っていた絵本「ぞうをつくる」(福音館書店)で知っていたのですが、実物の作品を観るのはその時が初めてでした。まあ、その独特の世界観には圧倒され、一瞬で魅了されました!素晴らしい、面白い、楽しい~!決してリアルな写実主義ではないのですが、実際にはありえないような静止ポーズのも妙な説得力があります。これもある意味『森の出口』のひとつですね!
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