森のかけら | 大五木材


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20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中①本日は、新たな『森の出口』を見つけるべく砥部の大西陶芸さんの工房を訪れました。じっと机の前で待っていても出口は見つかりません。砥部町は、松山市の南西部に位置し、平成17年に砥部町と広田村が合併して新・砥部町となりました。何と言ってもこの地には江戸時代から焼き物文化が根付き、砥部焼きの里として名を馳せてきました。その砥部焼きは、国の伝統的工芸品(県の無形文化財でもあります)として、実に230余年の歴史を誇っています。今でも100あまりの窯元が軒を連ねていますて、町には独特の風情があります。

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中 ②その砥部焼きを含む陶芸業界も、ご多分に漏れず厳しいようです。ただ伝統の歴史を積み重ねていくだけでは生き残っていけない、新たな砥部焼きの出口を探ろうと、若い作家さん方が新たな展開を求め外部に打って出られているようです。その中のひとつがここ大西陶芸さん。名のある数々の賞を受賞されてきた伝統的な砥部焼きの窯元でありながら、いや、だからこそ危機感を感じ動かれているのでしょう。誰かが、『変わりたくないのなら、変わらなければならない』と禅問答のような事を仰っていました。

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中③その言わんとすることは理解できます。きっと大西さんもそういう気持ちがあるのだと思います。この伝統を守りつなげるために、今「変化に耐えれる力」をつけようとされているのだと思います。業種は違えどそういう思いの人間が集った『Loopto』の会議で、初めて大西陶芸の代表である大西先(はじめ)さんと出会いました。それまでまったく接触のなかった陶芸業界との本格的邂逅!砥部焼きがこれほど繊細で美しいものだと気がつきませんでした。身近過ぎると輪郭がおぼろげになるのかもしれません。

 

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中④丁度私も積極的に異業種の方々との交流を進めていた時期でしたので、いろいろな分野の方とお話をさせていただきましたが、とりわけ同じ自然素材を根に持つ「木」と「土」ですから、砥部焼きとは妙な親近感を抱かずにはいられませんでした。その模様は過去の『Loopto』に関するブログでご覧いただければと思いますが、ただ交流してお酒を飲むのが最終目的ではありません。話の中から互いの商売のヒントを見つけ、新しい出口を切り開いたり、コラボ商品を開発するのが狙いです。

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中⑤そう簡単に結果は出ませんが試行錯誤右往左往はしております。自社の商品を売るのさえ難しいのに、異業種とのコラボなんてとんでもない!と思われる方もいるかもしれませんが、異業種だからこそ組みやすいと言うこともあります。外部から見ると木材業界はどこに行ってもウェルカム状態ですから、業界自体で出口を狭めているのかもしれません。丸い物(原木)を四角(柱)にするだけの商売と揶揄された時代からは早く決別して、木の秘められた可能性を公に解放せねばなりません。小さな出口でもたくさんの人が始終出入りしていれば、やがて大きくなっていくはずです。愛媛県は桧の生産量日本一を誇りますが、誰もがする事をしては偏屈屋の名前が泣きます。愛媛には他にもたくさんの樹種があります。誰もがやらない事をするから価値が生まれる。いずれ陶器と木材のコラボも形にして現わしたいと思っています!




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