森のかけら | 大五木材


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材木屋万流

松山市の繁華街は、町の中央部に集中しており、二番町、三番町という辺りがもっとも賑やかな一角です。居酒屋、ショットバー、スナック、飲食店などなどがビッシリと軒を連ねています。人口に対する飲み屋さんの比率は大都会並みだとかいう話を聞いたことがあります。しかし昨今の不況で、開店休業状態のお店も多いようで、こちらの業界もかなり大変みたいです。そういえば、私も飲みに出かける回数がだいぶ減りました。「森のかけら240」バージョンの追い込みで手一杯で、まったく余裕がないというのが本音なのです。次々に課題を作って忙しくしていないと不安になる貧乏性なので仕方がないのですが・・・。

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栄枯盛衰の激しい飲食店業界ですが、最近そちらの業界からのお客さんもよく来店されます。この時期に新しい店を出そうとされるのは、勢いのある若者が多いですから、高価な材よりは個性的な材を求められる方が圧倒的に多いです。まあこういうご時勢ですから、なるべく新店舗にはお金をかけたくないという気持ちはよく分かります。以前は、店舗の場合は一般の住宅では使いこなせないような高級材を使っていただけるチャンスという認識でしたが、今はオーナーの年齢層も考えて、高価な材よりも安い材をふんだんに使っていただくような勧め方を心がけています。

調湿力のある木の場合、なるべく多くの木を使ってもらうほうが理にかなってもいます。また安価な材は必ずしも品質が劣るというわけでもありません。需給のバランスで比較的安い材もありますし、サイズが使いにくいので値段が安いというのもあります。勿論中には、傷や曲がりなどの理由で安く設定させていただいている物もあります。店舗造りにセオリーはないと思いますので、店の雰囲気に合わせてうまく活かして使いこなしていただきたいと思います。ここ数年、店舗で木を使いたいというお客さんが多く来店されるようになりました。「木」の質感が求められているということもありますが、裏事情としては、いつ売れるか分かりもしないような大きな1枚板を数多く在庫するような「無謀」な真似をする馬鹿な材木店が減ったという事もあります。

私がこの業界に入った頃は、広葉樹を専門に扱う人も結構いました。しかしそういう方々も次第に辞められたりして、在庫を持つスタイルは主流ではなくなりました。ネットでこれだけ情報が簡単に取り寄せられ、遠方からも低コストで短時間で物が届く現代において、山のような在庫を持つ商売は時代遅れなのかもしれません。さすがに私も最近は、必要以上の在庫を仕入れるのは控えていますが・・・。それでも、店舗のカウンターや大きなテーブルなどの場合、いくら画像のデータがたくさんあっても、実際に触ったり見てみないと伝わらない『雰囲気』や『質感』というものがあります。それをdぷしても自分の目で、手で確かめたいと思う人が来ていただいているのだと思っています。昔は頑固で個性的な材木店が多くありました。手堅く無茶をしない材木屋ばかりではつまらないし、そういう中では余計に弊社のような「昔流」が目立つのかもしれません。

「高橋君、もっと板の在庫減らさんと!」と叱咤してくださる方も、時には買いに来ていただきます。やっぱ、1件ぐらいはこういう店があってもいいんだと思います。数年前の弊社のコピーでこういうのをつけました。『材木屋万流』。材木屋の数だけ、材木の売り方があってもいいと思うのです。その思いは今も当然変わっていません。『大五流』でいいと思います。直しようもありませんが。

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 今回も若いオーナーが、新しく出すお店のバックヤードの棚板などを探しにご来店されました。予算の関係もありましたが、雰囲気も考えて例の『新月杉』にしていただきました。久万高原町の素性の良い杉です。赤身もくどさのない柔らかな印象です。耳を生かして使われるそうです。施工はもう少し先になりそうですが、施工後の『確認作業』が必要です。またひとつ『街』に行かねばならない理由が出来ました!




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