森のかけら | 大五木材


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20110827  グリーンモンスターVSグリーンカーテン①先週辺りが暑さのピークだと言う予想をあっさり覆し、まだまだ厳しい残暑が続いております。材は直射日光を浴びると紫外線の影響で色ヤケして、次第に白化の道を辿るのですが、この暑さをモロに浴びても元気なのが雑草!雑草というなの植物は無いとも言われますが、木の事は少々知っていても草はからっきしなのでご容赦下さい。以前に愛媛大学農学部の先生から木と草の違いを教えていただきました。ごく簡単に言うと、木には年輪があるが草には年輪がない、つまり1年で枯れるかどうかという事。

 

20110827  グリーンモンスターVSグリーンカーテン②ほっておけば1年で枯れるのでしょうが、その限られた期間に命を精一杯に謳歌させます。その逞しさたるや人間の比ではありませんが、草には草の人には人の事情がありますので、申し訳ないですが刈らねばなりません。この前刈ったばかりなのに、あっという間に『グリーンモンスター』と化していました。そこにはたくさんの小さな虫達が王国を築いていましが、不遜ながら王国は遷都していただかねばなりません。草木は彼らにとっても再生利用可能な生きた建築資材でもあるのでしょう。

 

20110827  グリーンモンスターVSグリーンカーテン③この緑の生命力を利用して各所で『グリーンカーテン』が作られています。グリーンカーテンは、つる性の植物を日当たりのいい窓の外に這わせて作る天然のカーテンの事です。植物は根から吸い上げた水分を葉から水蒸気として排出するので、その際に周辺の熱を奪ってくれます。見た目にも涼やかで、遠くから見ても爽やかな印象を与えます。都心部では大型ビルの壁面を利用した大規模なグリーンカーテンもあるようですが、「緑の生命力」は使い方ひとつで脅威にも資源にもなります。どう使うか、バランス感覚が肝要です。

 

20110827  グリーンモンスターVSグリーンカーテン④一般的に木を伐るという行為には、感傷的な気分も伴いがちですが、森の奥で木はそんな人間の甘い感傷や想像力を凌駕するスピードでその命の炎を燃やし続けているのです。しばらく山に行かないと、森はジャングル化しています。ある程度成長した木はその変化に木がつきにくいものですが、雑草や小さな苗は劇的な変化を遂げています。この逞しいエネルギーを何かに転化できたら凄いことでしょう。自然は綺麗事ばかりではありません。その中でも厳しい競争原理に晒され、過酷な戦いを生き抜いている事でしょう。人間はなんとひ弱で脆(もろ)い生き物なんだろうと呆れているのかもしれません。草刈という単純作業を黙々とこなしているとそんな事ばかりが頭をよぎります。まだ暑さは続くものの夕方になるとすっかり影が長くなってきました。8月もそろそろ終わり、秋はもうそこまで来ています。




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