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昨年はほとんど金魚のフンのように付いて回るだけだった息子も、小4になって少しはお役をいただき、子供神輿を担がせてもらっていました。小さな子供神輿といえども、肩にカバン以外のモノを背負った事など無いような町の子供達には、神輿の重さがグッと肩に食い込むのでしょう。華奢な肩もそうして鍛えられていきます。子供の頃からこうして参加していれば、子供は子供なりに自分の中で祭りの立ち位置が見えてくるのでしょうが、大人になって参加し始めた私にとってはやはりどうしても違和感が・・・。
そもそも「伊勢音頭」なんて教わった事も唄った事もありませんでしたし、なぜ松山の誰もが「伊勢音頭」を唄えるのかも不思議でした。「三つ子の魂百まで」、やはり子供の頃の体験は大切です。この地で生まれ、この地で遊び、この地方行事で育まれた息子達は、私の知らない「生まれ故郷の町の遊び文化」をやがて親となり、自分の息子に口伝で継承していくんでしょう。自分の知らない、自分の教えられない「子供文化」を自らが体験して、自分の思い出として語り伝えていく、そこに私の入るスペースはありません。故郷を出た者も宿命とはいえ、子供の頃の体験を同じ場所で息子と共有出来ない一抹の寂しさを感じています。それでも、自分で勝手に自由に地元文化に馴染んでいく息子の逞しさに頼もしさも感じています。祭りの数だけ歳を重ねています、私も息子も。
さて、昨年までは地下足袋で臨んでいたのですが、履きなれなさとアスファルトの硬さで翌日の足首の疲労感が半端ではなくきつかったので、今年は弾力のあるジョギングシューズで用意万全。お陰で翌日の疲労感が全然違いました。「伝統」を「機能」が凌駕しました・・・ただ単に神輿を担ぐ回数が少なかっただけ?体力の衰えを、要領でカバーしてしまうようになってはいけません、自戒を込めて。まあ何とか無事に神輿も宮入りしました。
この後も、地区の運動会や屋外のイベントが続きますが、一番心配なのはお天気具合。当日は、日中は少し暑かったものの絶好の祭り日よりでした。お弁当などの用意のあるイベントでは、空の具合が頭を悩ませます。10月を迎え、現場も少しずつ勢いを盛り返しつつあります。今年は今のところ水不足の心配も無いようなので、この秋晴れがしばらく続いて欲しいものです。ちなみに本日10月8日は、「十」+「八」=「木」で、木の日でした。制定したのは、我が日本木材青壮年団体連合会。先輩方のご尽力です。
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