森のかけら | 大五木材


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20120125 1昨日のブビンガの座卓で使ったアイアンの「ルーズ穴」の事が分かりにくかったようなので、補足説明です。あのよう巨大な1枚板の場合は、特注のアイアンで桟を作ってもらいますが、天板の厚みが30mm前後の幅をつないだテーブルなどの場合は、こういう補強金物を使っています。「ユニクローム 平打天板止」というモノで、形状が2つあるのは「ヨコ穴用」と「タテ穴用」です。目玉のように2個並んでいる穴が桟に取り付く方で、細長い穴が天板に取り付く方です。

 

20120125 2この細長い穴の形状が、ビスに対して遊びのある「ルーズ穴」という事になります。木が収縮した場合でも、この遊び部分があるので、その可動域内でビスが持ちこたえられるという訳です。以前はこのルーズ穴の金物を使っていなかったので随分痛い思いもしました・・・何事も勉強、何事も経験ですね~。さて、この金物ですが、シンプルながら高い機能性を備えているタフな奴なのですが、それよりもこの形、どうみても「」にしか見えません!初めて見た時はそのデザインにビックリ!

 

20120125 3シンプルに機能性を追及したらこうなったのかもしれませんが、いやいやきっと製作されたデザイナーさんが遊び心のある方だったんでしょうね~。機能性や強度、コストが最優先される「金物部品」、しかも無機質な金属という素材の中で、見ているだけでニヤリとさせられるグッドデザイン!緊張感を強いられる現場でほっと心を和ませてくれます。たくさん並べてみると、どう見ても「顔」にしか見えません。明らかに笑いを狙っているとしか考えられない・・・アニメのキャラのようです。

 

20120125 4特に「ヨコ穴」は「ほ~」と言っているようにしか見えません。「タテ穴」は「ぼ~」って感じ。一度そう思って見てしまうと、もう顔以外の何ものにも見えなくなってきます。そんな事考えてる暇などないわ!と日々工期に追われ現場の職人さんからは怒られそうですが、だからこそこんな見えなくなる部分にもこっそり遊び心を込められたのではないでしょうか。決して主役になる事も、ほとんど人の目に触れることもない補強金物に、プロフェッショナルの仕事を感じました。大切に使わねば!




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