森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20120205 1以前紹介させていただいていた『スーパーブビンガ』の続篇です。加工については、善家雅智君(ZEN FURNITURE)に全幅の信頼を置いていますので当初から何の心配も無かったのですが、問題は無事に納品出来るかどうかという事。かつてこれよりも更に大きな1枚板のカウンターの店舗の2階に納品する時、7,8人がかりでもどうにもこうにも出来なくなり、急遽レッカーを呼んで吊ってもらった苦い経験がありました。今回もその重さから納品時の心配していましたがそれも杞憂に終わりました。

 

20120205 2大工さんにもお手伝いいただき3人がかりで無事納品。無垢の好きな大工さんで、仕上げ具合にお褒めの言葉もいただきました。こういうモノを現場に搬入すると(取り付けなどの施工が絡んでくる場合)、「とんでもないモノを持って来やがって!」と大工さんに疎ましく思われる事が昔はよくありました。それは、施主さんと設計士やデザイナー、材木屋がどういう気持ちで「選び決めた」のかというプロセスを伝えていなかった、伝わっていなかった事が大きな原因だったと思います。

 

20120205 3ただそこに(現場)に扱いの面倒な大きな材がやって来たという「材ありき」の発想で、それを使う事の意義や意味、思いにまで考えが及んでいなかった事に尽きます。『物語るものづくり』の思想はこういうところにも現れます。大太鼓にも使われる深紅のブビンガに込められた思いを、いえづくりに関わる皆が共有して時、もうそれはただのマテリアルを越えた存在。施主さんの思いを現場に伝える物言わぬメッセンジャーとなるります。そんなかのひと(木)がダイニングの中央にデンと転座ましました、大迫力!

 

20120205 4森のかけら】や小さなクラフト細工を作る時だけに『物語の法則』が生きているわけではありません。終の棲家として家族の暮らしを育む家の中の家具にこそ、誰かに喜んでいただける物語作りが求められるものだと思います。床材に採用いただいたブラック・ウォールナットは、あえて大節や白太、激しい色ムラを取り入れたラスティック調のモノでナチュラル感満載。無垢の質感を愛される施主さんご夫婦と共にじっくり話し込んで樹種を絞り込ませていただきました。勿論仕上げは植物性オイル塗装です。

 

20120205 5最近では無垢のフローリングを採用されるハウスメーカーも多くなりましたが、フローリングだけ無垢材を使い、その周辺の部材は無垢以外の素材、つまり新建材を使う事が多い中、やはりフローリングの延長である上がり框(かまち)付け框までは無垢で揃えていただきたいといのが私の本心です。しかしそこは予算との兼ね合いもありますが、全体のバランス感あってこその無垢です。こんな風に提案を受け入れて無垢を使っていただけると、提案型材木店(自称!)冥利に尽きるというおのです。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up