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子どもの頃から「おまけ」と名の付く物には目が無くて、それが欲しいがために食べる気も無いお菓子を沢山買ってしまった。おまけといっても40年近くも前の事ですから、今時のノベルティーグッズなどとは比べ物にもならない素朴でシンプルなものでしたが、当時の子供達にとってはかけがえのない宝物でした。その頃に培われた収集癖の種が、数10年後に材木屋となって地上に芽を出す事になります。今考えれば、【森のかけら】の種は、30有余年かけて着々と根を拡げていったのです。
その「おまけ」の中でも、プロ野球選手カードや仮面ライダーカードなどのカードのおまけとは一線を画し、立体造形の憧れであったのが、グリコのおまけです。当時は、それらを誰が作ったかなどという事に興味もありませんでしたが、今になって不思議なご縁が!洋画家でグリコのおもちゃデザイナーとして活躍したZUNZO(ずんぞ)こと宮本順三さんが生涯かけて収集した世界中の玩具コレクションを展示した私設展示館が、東大阪市にあります。それが、宮本順三記念館・豆玩舎おまけや ZUNZOさん。
その「おまけやZUNZO」さんで開催されているのが、サブローごまデザインコンテストです。主催は、「特定非営利活動法人おまけ文化の会」さん。今年で第5回という事ですが、『サブローごま』というのは、ビー玉の軸に厚紙の輪をつけたシンプルなコマで、誰にでも短時間で簡単に作れるものの、デザインや画材などによってアレンジの幅が広いというのが特徴です。このサブローごまを開発されたのは岡田三朗さんで、岡田さんは「折る刃式カッター」を発明したオルファ社創業ご兄弟のおひとりです。
家内が木のおもちゃを扱っている弊社の2階『木のもの屋・森羅』でも、サブローゴマを販売させていただいています。それで知った「サブローごまデザインコンテスト」に、子供達が昨年から応募しています。息子の壯介の作ったこまが、昨年に引き続き入賞。今年は、「大阪発明協会賞」をいただきました。誰に似たのか、日頃から絵を描くのが好きなようで、一心不乱の口を真一文字に結んで絵を描く姿は、少年期の自分の姿を見る思い。彼も立派なコレクターの道を歩む事でしょう。
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