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28日の日曜日は、西条市の成龍酒造さんの蔵開きのイベントに初参加させていただきました。参加に至る経緯につきましては、以前にブログで触れましたが、異分野のしかも初舞台となると程よい緊張感があって新鮮な気持ちになります。造り酒屋の中でのイベントは初めての体験でした。私の勝手なイメージとしては、新酒の香りがあたり一面に漂い、ほろ酔い気分(当日は独りで車を運転してきましたので気分だけでも満喫の覚悟)になって、お金の計算などに支障がないかしらと心配しておりました。
それも左党の妄想に終わりました。私が勘違いしていて、蔵開きというのは文字通り「蔵を開く」という事で、普段は関係者しか立ち入る事の出来ない神聖な酒蔵を一般の方にも開放して、蔵の見学や試飲などをしてもらう造り酒屋さんのイベントの事だったのですが、私が勝手に「初搾り」のようなうやうやしいセレモニーかと勘違い(思い込み)しておりました。恥ずかしい~!そういえばこの蔵開きに参加させていただく話を伺った時に説明を受けていたのですが、人間思い込みとは恐ろしいものです。
さて、成龍酒造さんは創業130有余年の由緒ある老舗という事もあり、古い伝統やしきたりも大切にされていらっしゃいます。象徴的に感じたのが、軒先に吊られた『杉玉(すぎだま)』。杉玉は言わずと知れた造り酒屋の象徴で、鉄網の球体に杉の葉を挿して綺麗に丸く刈り込んだものです。青々とした真新しい杉玉が軒に吊るされると新酒が出来た目印となり、月日と共に色が赤褐色に褪せる様は酒の熟成度を表しているとも言われています。こちらにも立派な杉玉が吊り下げられていました。
当日受付でお手伝いをされていた小学生高学年のひとりの少年がいました。杜氏の息子さんだそうですが、お揃いの賀儀屋(成龍酒造さんの屋号)のTシャツと前垂れを身につけ、慣れた様子でテキパキと仕事をこなしていました。少し話をしたのですが、大きくなったら杜氏になります!と誇らしく笑顔で言い切る少年の目の輝きに、100年以上も存続する会社の強さ・素晴らしさを感じました。日々酒蔵で働く蔵人の皆さんの充実した仕事ぶりとその心意気が伝わってきました。
長く続く会社にはそれだけの理由があります、素晴らしい! 日本酒業界も若い世代の日本酒離れが進み厳しい状況だと思いますが、逆にそれだからこそ誰にもチャンスが出てくるわけで、新しい試みにも傾注できるというもの。長い伝統に甘えることなく、こういうイベントやショップの開設、異業種とのコラボ、地域文化の継承と支援。次の時代を担う子どもに、自分もいつかやってみたいと思わせる魅力。タンクの中に仕込んであるのはお酒ばかりではないようです。今にも情熱溢れ出しそう!
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