森のかけら | 大五木材


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20130227 1さて、次はエノキの名前の由来のついて。これには諸説あって、まずは器具の柄の木として使われたから「柄の木」とされたという説。また枝が多い事から枝の木(えのき)と呼ばれたという説。縁の木からエノキというのもあるようですが、これは樹形が似ていることからよく並べて植えられるケヤキが、別名「槻(ツキ」と呼ばれる事から、その縁が尽きたという語呂合わせから、縁尽き」→エノキとなったという説などもあり、いずれも着眼点は面白いものの、後付のこじつけのようで支持を得ていません。

 

20130227 2エノキはもともと関東地方にも多く、古くは一里塚に目印として植えられてきました。枝を広げる事で、旅人達に木陰を提供する役割もあったとされています。名前の由来に諸説あるのも、それだけ身近にあった馴染みのある木であった証拠でもあるのでしょう。東海道の街道沿いにはたくさんのエノキが植えられていたそうですが、馬に乗って通りかかった織田信長が部下に向かって、「同じ木ばかりで面白くない。たまには余の木(違う種類の木)を植えんか!」と叱責したそうです。

 

20130227 3いかにもカワリモノ好きの信長らしい発想!その言葉を家来がどういうわけか「エノキ」と聞き待ちがえた事から、ケヤキと同じように枝を広げて日陰を作る木を植え、その木の事をヨノキと呼ぶようになったとかエノキと漢字が、木偏に夏と書くのも、街道の一里塚に植えられ、夏に涼しい木陰を提供してくれるからという話にも結びつく、実にうまく出来た説で、個人的には断然この説を支持します!昔の話ですが中部地方の市場でエノキを仕入れた時に、樹種名が「ヨノキ」と表示してあった事がありました。

      

20130227 4そんなエノキですが、街道の一里塚としてだけではなく、上述したように飢饉の非常食としての役割もあったことから、神社などにも植えられ『御神木』として敬われてもきました。奇しくも、木偏に春夏秋冬の季節の漢字を持つ木が、いずれも聖なる木として、その枝や葉が神への供物や捧げものとされてきた事から考えれば、椿(ツバキ)、柊(ヒイラギ)、楸(アカメガシワ、ヒサゲ)と同様に、エノキにも四季のひとつが与えられたというのも頷ける話だと思うのです。

 

20130227 5そして、神仏を畏れず比叡山を焼き払った織田信長が、その神なる木を街道に植えさせたという事も、なんとなく因縁めいていて面白く、血で血を洗う戦国絵巻の中に生まれた、エノキ命名のエピソードを支持するものです。当時まだこの説を知らなかったので、一生懸命に木材辞典などで調べましたが一切「ヨノキ」などという樹種名には辿り着けず、市場の人も「ヨノキはヨノキよ」と言うばかりで、その正体が長い間分からなかった事を懐かしく思いだしました。




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