森のかけら | 大五木材


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20090725 久万郷10この周辺の木材関係のお店もほとんどがお盆休みです。弊社も午前中にご注文の配達を済ませて、お昼過ぎからお休みに入りました。お盆休みギリギリまでご注文をいただきありがたい限りです。それにしても、今日も午前中は雨が降っていましたが、今年は長雨と日照不足の天候不順で農作物に多大な影響が出ているようです。久万高原町の特産のトマトも、今年は少し小ぶりとのことです。といっても例年のトマトの大きさが分からないので、これはこれで充分に美味しいし満足です!

 

DSC00901さて以前にもブログでアップしましたが、住宅に関係のない異業種の方からの問い合わせ、ご注文が少しずつですが着実に増えています。昨日からは、飲食店の小さな看板?プレート?お品書き?・・・異業種だけに詳しい用途や言葉がよく分かりませんが、【スプルース】の樹種指定でスクエアな板を加工させていただいています。昔はよくこのあたりでもスプルースを造作材に使っていました。当時、『人工乾燥材』などという概念すらありませんでしたから、ビショビショの挽きたての生材を平気で使っていました。まあ、今ほど工期の短縮が至上命題ではないゆとりのある時代でしたから、現場も比較的のんびりしたもので、「その辺に立てかけとけば乾くわ」と、大らかなものでした。納期に余裕があれば倉庫で乾かして納品しますが、急ぎの時は生材のまま納品、即取り付けということになります。それでもほとんどクレームもありませんでした。お客さんも少々の事は、木だからと容認していただいていた部分が多かったのだと思います。

その後、急速に瑕疵保障の問題などから、木材の乾燥化が厳格化されます。今では乾燥していることが、必要最低条件のようになっていますが、私は急激な人工乾燥には疑問を感じています。木材は本来長時間かけて温度や湿度に馴染みながら、ゆっくりゆっくり乾燥が進めば、必要以上に材の油分が抜け出さず、木の艶や光沢も損なわれることなく強度も増していくものです。そういう意味でも、材木屋が倉庫に在庫を持つというのは理にかなっています。倉庫で大量の材を寝かせるというのは、決してお大尽の道楽などではなく、いざの出番を睨んで充分に乾燥をさせているのです。それを無駄だとか非効率だとか言う方も多くいらっしゃいます。実際に多くの材木屋が在庫を減らす傾向にあります。

弊社も全ての商品を在庫する事など叶いませんので、別注サイズの物はその都度、製材屋さんに注文を出していますが、耳付の板物やカウンター、テーブル、座卓に使うような特殊材は在庫を持つようにしています。形や節、色合などが1つとして同じな物がないため、手元になければ美に入り細に入った見積りができません。手元にあれば、どれくらい乾いているか、節や耳の細かな形状も自分の目で判断して見積りに反映させる事が出来ます。しかし在庫負担は経営に重くのしかかってくるので、どういう商品をどれくらい置いておくのかの見極めとバランス感覚が重要になってきます。しかしそういう感覚を掴むのも個々の体験や勘でしかなく、皆さんそれぞれに高い授業料を払われています。私もこれまでに随分と払ってきましたし、まだまだこれからも延々と払っていくことになりそうです・・・。

そういう在庫があり、自社で加工をしていると必然的に端材が発生します。その積み重ねがゆくゆく【森のかけら】を生み出してゆくのですから、人生何が幸いするやら分かりません。まさに、『万事塞翁が馬』!そういういろいろなサイズの端材のキープがあるからこそ、異業種の方々の少量特殊サイズにも応えられます。端材のキープで間に合わない物は、【森のかけら】製作時にどうしても揃わずに探しまくったネットワークが力を発揮してくれます。小ロットの注文の場合、運賃も大きな負担になることもあります。また、メーカーの方も大きな板からちょこっとだけ木取りするのは手間もかかるので、結構いい値段を呈示することになり、結果金額が出会わない事になります。ストックがあれば、少量の対応もフレキシブルに出来ます。

DSC00905全ての樹種に対応できるわけでもありませんし、サイズや数量にも限りはありますが、同じような特徴の木の提案も出来ます。また、どういう用途に使うので、どういう性質がある物がよいのかなど、直接エンドユーザーからお話を訊ければ、かなりご希望に近づけるのではないかと思います。先日も、辻総合電機さんから【桂のストラップ】のご注文の話をアップしましたが、そのときストラップをいろいろ調べてみると、同じようなサイズの木製ストラップが結構使われていたので、いくつかサイズを作って業者の方向けにもPRしてみようと思います。とりあえず、『商品紹介コーナー』に少しずつアップしていきます。小ロットもまとまれば大ロットになります。ローマは一日にしては成らず・・・の精神で頑張ります!




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