森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130703 1さて思わず長編となってしまった河童の話ですが、全国各地に河童伝承が残されていますが、今でのその伝承が息づいているのが東北地方。特に遠野地方は有名な河童伝承の宝庫!少し前に岩手県盛岡市に行った時、どうしても行きたかったのですが、集団行動となってしまい泣く泣く涙を飲む事に・・・。遠野地方では、民俗学の祖・柳田国男氏が遠野に伝わる河童の伝承を収集し「遠野物語」として発表した事で有名になりましたが、古くから目撃談や逸話が残っています。

 

20130703 2この「遠野物語」は民間伝承の種集誌なのですが、実は河童にまつわる話としてはかなりシュールでグロテスクなものも多く、河童が夜這いをして誰それが河童の子どもを孕んだとか、その者の親はムラの有力者のOO(当然伏字!)だとか。伝承という事で状況が傍観者の視点で淡々と綴られているだけに余計妙なリアリティが感じられます。その内容があまりに強烈なので、ムラのしきたりや戒めを河童の形を借りて言い伝えたのかも。そう思えるほど河童の存在が日常的。

 

20130703 3中でも公園に沿って流れる猿ケ石川は、遠野物語でも「川には河童多く住めり。猿ケ石川殊に多し」と書かれていて、今も有名スポット。遠野河童は顔色が赤いそうですが、嗚呼ぜひともそのお顔を拝みたかった!赤色の河童の話としては、『どもたちが庭で遊んでいると、3本ある胡桃の木の間から、真っ赤な顔をした男の子を見かけ、それは河童だということになった。今もその胡桃の木は大木となってそこにある。この家を囲む樹木は、すべて胡桃の樹だ。』という逸話があります。

 

20130703 4『胡桃と河童』、嗚呼なんと美しい響きでしょうか!これは掘り下げるっと鉱脈があるかも?!嗚呼、考えれば考えるほどに悔いが残る!私は遠野には行けなかったのですが、世の中には河童愛好家の方も沢山いらっしゃいまして、木材業界の中にも同好の士がいました。その人は、大会よりもずっと以前にも盛岡に訪れ遠野に入国。河童捕獲に挑まれましたが残念ながら捕獲には至らず。いやいや、捕獲なんて畏れ多い!そのお姿だけでも拝もうとしたようですがご縁がなかったようです。

 

20130703 5その人は、河童を愛でる名古屋の材木王・江口達郎さん。南洋材の原木など手広いご商売をされていらっしゃいますが、もしかて東南アジアにも河童伝説があるのでは?!水面に浮かぶ原木で東南アジアの河童たちが、相撲ならぬ丸太乗りをしている情報とかお持ちなのかも!そうでなければわざわざ遠野まで赴かれたりするものでしょうか?!今度聞き取り調査をしてみなければなりません。そしてこれがその江口さんよろ一子相伝の思いで譲り受けた『カッパ捕獲許可書』!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up