森のかけら | 大五木材


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20130705  1さて、昨日たまたま『ブタマジロ』の話題となりましたが、こちらは野生のブタマジロが水辺に水を求めに現れたところを捕らえた貴重な1枚!ブタマジロ乱獲保護のため撮影場所は明かせませんが、すべてのブタマジロの歴史はここから始まったと言っても過言ではない記念碑的な1枚。雪男騒動のきかっけともなったいわゆる『パターソン・フィルム』のようなもの?!ブタマジロは実際に捕獲もされているわけですからその信憑性は疑う余地もないわけですが、世の中見えるものばかりが真実とは限りません

 

20130705 2もしかしてトム氏が目撃したのはブタマジロでも河童でもなく、あるいは土に生きる日本人民族の精神性そのものだったのか?!水や森、自然に畏れを抱きながら共生してきた人間社会が徐々にそのルールを破り、精神的に追い込まれていく歪みを河童の姿を借りて痛烈に風刺したり皮肉ってきたのも我々農耕民族日本人。海外だと謎の水生動物ってこういう恐怖だけの肉体的な怪物(モンスター)になりそうですもの。まそれはそれで好きなのですが・・・

 

20130705 3河童と日本人の特異な結びつきを描いたものとして、かの有名な芥川龍之介晩年の傑作といわれる小説『河童』があります。子どもの頃に読んだのですが、言葉がやたら難しいうえに、禅問答のような内容だったり構成も複雑なうえに、死んだ河童の肉を食用にするなどという過激な内容もあって、とても子どもの理解の及ぶものではないシュールで不可解、難解なk!しかも本の挿絵も何だか薄気味悪く、嫌気が差して途中で投げ出しました。

 

20130705 4なのでこの本にいい思い出はありませんが、今回河童の話で思わず話が盛り上がってので数十年ぶりに読み返そうかと本を開いてみましたが、やはり数ページで断念。もともと癖のある文体ですが、かなり精神的にも追い込まれていた頃の出執という事で病んでいた部分もあったんでしょう。天才と何やらは紙一重と言いますから・・・私には人間の中のKAPPAではなく、妖怪河童の方が私には向いています。そういえばもうすぐ7月24日、芥川の命日『河童忌』です。

 

20130705 5ところでうちの河童、いや息子は川ではなくサッカーで真っ黒に日焼けしておりますが、水泳教室で覚えた泳ぎを披露したくて学校の水泳の授業が待ち遠しかったようです。泳ぎが得意で、子どもにしては珍しくキュウリが大好物と何やら河童の匂いが・・・!そう思っていたら、以前に高知に行った際、工芸品などを売っている店に立ち寄った際に、どうしてもこれが欲しいと自分のお小遣いで購入したのが『鹿の角』。実は、河童が苦手なもののひとつが『鹿の角』なのです。

 

20130705 6他には、鉄や猿などもありますが、当然本人はその事など知らずに買ったので、後日教えてやると「面白っ!」と言っておりましたが意味が分かったかどうか?誰が教えたわけでもあるまいに、知らず知らずのうちに河童の武器となる道具とめぐり合うあたりは親の血、それとも河童の因縁?!今年の夏も帰省して、従兄弟たちとの川遊びを楽しみにしているようですが、念のために鹿の角も懐に忍ばせようかと悩んでいる今日この頃。これにて大長編『河童と私』完結、お粗末でした!

  




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