森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130727 1先日このブログでご紹介させていただいた焼き鳥屋『黒てんぐ』さんに、改めて「客」としてお邪魔させていただきました。最近少し商業店舗に関わらせていただく仕事が少なくなっていたので、こうして完成後にそのお店で飲食させていただくのも久し振りのこと。こうして完成後に、気の置けない仲間たちと美味しい酒を飲めば、納品、加工時のいろいろな苦労も、酒の肴の思い出話として盛り上がります。オープン直後にも関わらず店内はお客さんで溢れ大繁盛!さすがは人気店。

 

20130727 2こちらの店舗は全て椅子席となっているので、店内中央にあるカウンター席に陣取り、客としての立場から、自慢の焼き鳥と無垢材の質感を味合わせていただくことに。今回収めさせていただいたブビンガの1枚板のカウンターは、弊社では荒割りまでの段階を担当させていただきましたので、表面のなぐり加工は別の方がされました。少し浅いなぐりの程よい凹凸が掌に心地よく、いつものブビンガの堅牢な冷たい触感とはひと味もふた味も違って感じられます

 

20130727 3材木屋としてついつい『素材感』とか『素材の持ち味』という事に固執してしまい、奇をてらった加工や複雑な細工を敬遠してしまいがちなのですが、こうして素材本来の持ち味を活かしつつ、まったく違う味付けをして仕上がった実例を見ると、料理人たる設計士さんのセンスや持っておられるレシピの奥深さに圧倒されるのです。何かのCMではありませんが、「何も足さない、何も引かない」という素材へのアプローチもそれはそれでひとつの見識でありますが、そこに執着し過ぎると料理の幅がなくなります。

 

20130727 4こういう現場に触れると、嗚呼自分は今まで充分に素材を活かしてこれなかったなあと、材にも施主さんにも申し訳ない気持ちになるのですが、しかしそれも未熟な私がその時その時で発揮できた精一杯のパフォーマンス。それもご縁とあきらめていただいて、いただくしかございません。ここまでいけば完成という事がない生き物相手の商売であります。さまざまな木を手にして日々新たな発見と感動の毎日。ひと様をご満足させる以前に、まだまだ己が木の素晴らしさ楽しさに酔いしれている毎日でございます・・・。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up