森のかけら | 大五木材


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公開加工ショー

20130823 1木が虫に喰われる理由はいろいろあるでしょうが、余程虫との相性がよかったのかと思わせるのがこのセン(栓)の木。乾燥は充分過ぎるほどに乾いていますし、もうこの後虫害が進行する心配はありませんが、それにしても凄まじい穿孔跡!側面に甚大な虫穴があり、表面にも浅いクラック(割れ)が幾つか走ってはいるものの、材自体は決して悪い木ではありません。センらしい木目を形成していますし、耳を含めた全体のバランスもいい感じです。

 

20130823 2表面に割れ防止のボンドが薄く塗ってあるので、本当の表情が見えていません。長期間の保存により、そこそこ汚れも付着してしまっているので綺麗に削って、真の顔を除いてみる事にしました!これも『今日のかけら』にセンをアップさせた事が、そう思わせる契機となったのです(自分のさじ加減ひとつではありますが・・・)。サンダーで表面を剥ぐと、左の画像のような純白のセンが姿を現しました。これはあくまでも材の仕上がり具合を見るための荒加工です。

 

20130823 3表面を削ったセンに植物性のオイルで塗装します。すると純白だったセンに、オイルが染み込んで濡れ色になります。まだ荒加工ですが、これで仕上がりのイメージは掴めると思います。実際にテーブルやカウンターなどに仕上げる場合は、もっと精度の高い加工を施しますが、仕上がりの色合いはほぼこの調子です。ここまでして展示しておくと、ちょっと使ってみようかという気持ちになっていただく方もいるのでは・・・と思っていたら、たまたまこの板を塗装中に表の道路を通行中の方が寄って来られて・・・。

 

20130823 4こういう1枚板に興味があるのですが、見せてもらってもいいですか?と、もの凄いタイミングでご来店!会社が国道に面しているので、倉庫の前で作業をしていると、特に大きな耳付きの1枚板なぞをバタンバタンとひっくり返したりしていると、道行く車の運転手の皆さんの注目が背中に刺さります。材木屋にとっては日々繰り返される光景ですが、一般の方にとって大きな無垢の1枚板を見る機会って、そう多くはないでしょう。

 

20130823 5弊社は敷居の低い材木屋のつもりでいますが、一般の方にしてみればちょっと遠い世界なのかもしれません。まあ、外観からして「一般の方もお気軽にどうぞ!」っていう雰囲気ではありませんから、飛び込みでいらっしゃる方も恐る恐る「いいんでしょうか?」と勇気を振り絞ってご来店されているのだと思います。そういう現状を見られて、「もっと一般の方が入りやすくなるような看板でも掲げれば」と仰る方もいますが、少人数の零細企業ゆえ、ただの興味本位で冷やかしの方が沢山来られても正直対応出来かねます。なので、あえて不親切な一見敷居の高そうな雰囲気を漂わせていて、それでも勇気を持って飛び込んで来られる熱度の高い木のファンと膝を突き合わせて木の話をさせていただきたいと考えています。それがちょうど自分の身の丈、材木屋万流であります。




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