森のかけら | 大五木材


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20130827 1この『わらべ館』、実に手が込んでいて唱歌のコーナーでは、実際の古き昭和の小学校の校庭や教室がかなりリアルに再現されています。外壁が板張りの校舎と、その前には二宮金次郎の銅像桜の木(隣にコンクリートの円柱柱があるのは施設の構造上致しかたありませんが)。多少の違いはあっても、全国の古き昔の小学校の風景としては、鉄板の定番アイテム。私の通った小学校も木造校舎で、そういう世代にとってはたまらない懐かしさが込み上げてくるシュチエーションです。

 

20130827 2それも今の子供たちにとっては、テレビドラマの『時代劇に出てくる風景』の1つと変わらないセットのような印象でしかないようです。なので懐かしいというよりはむしろ新鮮に感じるのかもしれません。私の通った学び舎も今度の小学校の統廃合によって、小学校の役目を終える事が決まっています。ずっと昔にコンクリートに建てなおされた為、厳密には既に失われてしまった思い出ではありますが、学校としての機能を果たさなくなるという事で2度目の喪失感を味わう事になります。

 

20130827 3身勝手なノスタルジィかもしれませんが、幼き頃の象徴や思い出の場所が無くなっていってしまうのは本当に寂しいものです。一方で、田舎を離れた人間の郷愁は心の中でドンドン美化されていって、古き木造校舎も実際にそこで学ぶ子供たちに忍耐や不便を与えるものであっても、その改築や建て替えに異を唱えるものになってしまう事もあるので、身勝手な一方通行の思いだけで保護や不変を押し付けるものであってはならないとも思っています。

 

0130827 4さて、再現された教室の中では早速子供たちが、学校ドラマよろしく先生と生徒に別れて学校ごっこ。昭和中期頃の小学校の再現という設定ぐらいかと思うのですが、椅子も机も木製で子供たちが座ったバランスから想像すると、実際に私たちが使っていた椅子や机もこれぐらいのサイズだったのでしょう。改めて観察するとかなり小さいです。しかも隣とつながっている「2コ1」タイプ。よくよく考えると、学校の教室から『木のもの』がすっかり姿を消してしまった事が検証できます

 

20130828 2隣のコーナーには実際に触って音を鳴らせる楽器のコーナーがあり、そこに『木琴』がありました。写真のものは、硬さの違う木の板を6枚並べて打音の違いを楽しむミニ木琴(でいいのかな?)。鳥取県は多くの著名な音楽家を排出していて、音楽の資料や展示も立派なものでした。その一環としてこの商品も展示されていたのですが、『五感で楽しめる素材・木』としては、叩いて(触覚)、聴いて(聴覚)楽しめる打音楽器というのは、木のものづくりという面からも充分に魅力あるツールなのですが・・・

 




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