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6月の中旬の話なので今更なのですが、愛媛の新進気鋭の若手デザイナーの皆さんで作る『クリエーターズクラブ愛媛(CCE)』という会があるのですが、そこから定例会で木の話をしてもらえないかというありがたいお誘いを受けました。CCE会では定期的に会合を開いていて、デザインに関する方を外部から招いてお話を聴いているのだそうですが、前回の講師が『猛獣使いの行政マン』として名高い我らの藤田雅彦氏。その藤田さんからご紹介、お断りする理由は見当たりません。
また、自宅のすぐ近くにCCEのメンバーである佐竹篤史さんが住んでいらしている事もあって、こんな私(が好き勝手にやらしてもらっても)でよろしければという条件で、なぜに小さな材木屋がデザイナーの皆様の前でデザインについてお話をするなどという無謀をするようになったのかという経緯を、『材木屋の異常な愛情 ~また材木屋はいかにして恐れを捨てデザイナーとつき合うようになったか?~』というタイトルでおよそ2時間好き放題喋らせていただきました。
20数名の方が参加していただき、弊社の狭いショールームで肩を寄せ合いながら話を聴いていただきました。事前に講師案内や内容を告知していただいたうえでの参加という事ですので、嘘でも少しは木の事にも興味があるという人の集まりなわけですから私にとっては完全ホーム。しかもデザインという言葉ってどうにでも拡大解釈できる魔法の調味料ですし、共通言語をお持ちの感度のいい方々ですから、言葉の裏側や含みまで読み取ってくれるはず、という安心感があります!
毎度のことながらついつい調子に乗って本題からかなり脱線もしながらお話をさせていただいたので、私自身は大いに楽しめたのですが、参加された皆さんが楽しめたかどうかは?ですが、こういう考えを持った材木屋もいるという事だけご理解いただければと思います。私が一方的に喋る構成でしたので、参加者の方の『材木屋を見る視点』についてはお聞きできませんでしたが、木はデザイナ-にとっても『使える、使い甲斐のある素材』だという事だけは間違いないようです。
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