森のかけら | 大五木材


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20150619 1ブラックチェリーのテーブルメンテナンスの続き。粗目のベルトサンダーで天板の表面をものの数分も削ると、下から本来のチェリーの淡い赤褐色の表情が現われます。白銀化ロマンスグレーで統一したいのですが説明がややこしそうなので敢えてこう呼びます)した部分と、元の色調の比較が分かりやすいように、途中で止めてみました。右端が白銀化した部分、左端が削って元の木地が現われた部分、真ん中の境界部分はまだ削りが甘くその過程。削っただけで塗装していないのと、日光の影響で白っぽく映って分かりづらいかもしれませんが・・・

 

20150619 2この段階から進んで全面削った状態がこちら。むしろ真っ白になってしまっているじゃないかと思われるかもしれませんが、ベルトサンダーで磨いたため細かな木粉が導管にはまり込んでいるのと、工場ではなく店舗内でのメンテナンスのため、なるべく埃が舞い上がらないように窓際で工事しているので照明の関係で真っ白に見えますが、肉眼で見るとチェリーの淡い赤味が分かります。この後、微細な木粉を綺麗に払い飛ばしてもっと細目のサンダーで磨き仕上げします。結構な台数があるので、次第に息があがってきて大粒の汗がポタポタと・・・

 

20150619 3昔であればこういうメンテについても家具職人さんにお願いしていたところですが、門前の小僧習わぬ経を読むというやつで、今は自分で出来るようにメンテ職人としての腕も磨いているところ。さあ、次は塗装です。大きな窓部分のテーブルについては今後も紫外線の影響を強く受ける事なども考慮して、今回はオスモカラーの中でもワックス成分が入っていて撥水性、防汚性に優れウッドワックス(#3137チェリー)を使用。植物性オイルを塗り込んでやると、オイルが材に染み込んで中に潜んでいた本来の、そして懐かしい色合いが復活!

 

20150619 4磨き班と塗装班に分かれ(といっても2人ですが)、2階と3階のテーブルを効率よく仕上げていきます。こういう作業って要領が分かって慣れてきた頃に終わってしまうもので予定より早く終了。余力があるうちに仕上がるのがベスト。すべて完成してテーブルを元の位置に戻して、綺麗になったテーブルの並ぶ店内を眺めていると、納品させていただいた当時の記憶が蘇ってきました。当時はまだまだ店舗に関わらせていただく数も少なく試行錯誤の部分も多々ありましたが、その後いろいろなお店に関わらせていただくようになりました。

 

20150619 5いろいろなオーナーの方と木についてもお話させていただく機会も増え、新しく作るお店の顔として一枚のカウンターやテーブルにどんな思いを込められているか、そこに辿り着くまでにどれほどの労苦があり、その木にその思いが凝縮されているのか、そんな事をお聞きするたびにこちらとしても相応の覚悟と熱意を持って、ただのサイズやコストといったありきたりの条件をクリアするだけのではない、偏屈材木屋のこだわりのご提案をせねばと思うのです。そんな素敵なオーナーさんのいらっしゃる『Cafe BC』さんは本日も元気に営業中〜!

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