森のかけら | 大五木材


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20160825 4それはへ理屈だろうと仰る方もいます。加工賃やら人件費を考えるともっと個数はいるだろうとか、わざわざそんな小さなモノにしなくとももっと方法はあるだろうとか。確かに計算は机上の空論かもしれませんが、現実としてもうすぐ20,000個にならんとする『森のしるし』が作られ誰かの手にわたり、それに対する対価はいただいてきました。私はこういうやり方しか出来ませんが、百万円の木を作ることは夢物語ではありません。いくら立派な理論も実践なくばただの夢物語にすぎず。

 

20160825 3大きな木はなるべく大きく使うべし」というのが材木屋の暗黙のルールで、折角立派な大木があるのであればそれを活かすように、一枚板のテーブルにするとか、尺越えの大黒柱に挽くとか、相応の使い方をしてやらないと木に対しても失礼だという考え方でした。それはそれで、生きている素材・木を扱ううえでの材木屋としての大切な心構えの1つであると思っています。なので私も決して巨木でも何でも切り刻んで小さくしてしまうおうなんて考えているわけではないのです。

 

20160825 2木のサイズや品質、特徴に合わせて「眠れる価値」を見出すことが肝要なことだと思っています。その上で、例えば愛媛においては柱の取れるサイズの丸太は重宝されるものの、それより小さなサイズはかなり価値が下がりますので、そういった価値が定まり切れていないようなサイズのものや、用途が確立されていない広葉樹、街路樹などのように伐採後廃棄処分されるようなモノに光を与えれればという思いで、材質の影響をほとんど受けない「小さき商品」の開発に取り組んでいます。

 

20160825 1本当は『森のしるし』のスタンプがうまく押せるようになったのだ~!という小さな自慢話(本当にささやかな)をするつもりで書き始めたのですが、少し話が脱線して『森のしるしが出来るまで』の話になってしまいました。いくらもうすぐ20,000個になるといっても金額ベースで考えればしれたもので、材木関係者にしてみればそんな手間暇かけていたんでは日々の作業の邪魔になると言われても仕方がないレベルです。それでも安価で手軽に買える商品を作ってよかった事は沢山あります。

20160825 5全国各地の企業のノベルティとして使っていただき、通常の木材製品だとあり得ないようなところにまで話がつながったことや、日本からの手土産として海外にまで持っていっていただいたこと、異業種ともコラボしやすく様々な異分野の舞台にも立たせていただいたことなど。失敗したB品にも活路が見出せるようになりましたし、なによりも木を無駄にしてはいけない事を日々思い知らされるのです。そんな『森のしるし』が、また県外でスポットライトを浴びる機会をいただきました!




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