森のかけら | 大五木材


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昨日の中田水産さんの話の続きですが、同じ南予出身でありながら、山側で育ったために海のことは何も知らなくて、いろいろと教わる宇和海の話がとても新鮮でした。中田水産さんでは宇和海の伊方湾の入り江でしらすの養殖もされていて、使用される餌も無添加にこだわり独自のブランドしらすを作り出されています。実際に食べさせていただきましたが、これが美味!木製品だってそうですが、それを作っている人の顔や背景が分かると、同じものでも味わいが増してくるというもの。

 

 

中田社長から伺った話の中で印象に残ったのは、山の形は海の形でもあるということ。つまり山の斜面は海底までつながっているので、山の形を見れば海の中の地形も分かるということ。言われれば当たり前の話ではあるものの、言われるまで意識して考えたこともありませんでした。それは特にこの宇和海という複雑に入り組んだリアス式海岸という漁場が特殊な生態系を生み出しているという事でした。その特性を知り尽くしたうえで考えられた中田水産独自の戦略もお見事!

 

 

そう考えると、山のものと海のものって切っても切れない関係性があって、どこからでも絡められそうです。今まではどうしても必要以上に「山」とか「森」を意識した商品にばかり目が向いていましたが、山のすそ野が海岸になっていると考えると、海のものを木で作るのもありだなと。よく寿司屋さんで、魚偏の漢字がびっしり書かれた湯呑を見かけますが、以前からあれが気になっていて、木偏でも同じようにものがあったりしますが、共通する名前ってないのかなあと・・・。

 

 

すぐに思い浮かぶものに「サワラ」があります。海のサワラは、魚偏に春で『』。山のサワラは、木偏に甚で『』。魚のサワラは、春先になると産卵のために沿岸に近づくので、日本では、春によく見かけることから、「春を告げる魚」という意味で春という漢字があてられました。一方、木のサワラの方はというと、椹は本来「桑の実」のこと、あるいは木などを切断する時に下にあてる台のことらしく、漢字としての椹は誤った使い方なのだそうで、漢字の由来対決は魚のサワラに軍配。




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