森のかけら | 大五木材


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今や如月の風物詩となった『愛媛マラソン』ですが、2010年に一般ランナーも参加できる市民マラソンになって次第にその規模も大きくなりました。今年は55回大会。市民マラソンとなった48回大会の際には、まだまだボランティアスタッフもままならず、各町内からボランティアが選抜されましたが、当時町の体育部長をしていた私も交通整理で参加させていただいたのですが、早いものでもうあれからもう既に7年が経過。自宅のすぐ傍にあるバイパスまで観戦に行くことが恒例となっています。  

パイパスの坂は、マラソン中継などで「コース最大の難所・平田の坂」と紹介されすっかり有名になりました。ランナーは国道から大曲りしてその坂を駆け上がって行くことになりますが、その坂の両端にはズラ~とギャラリーが居並ぶのですが、年々その列が伸びていて、坂の終わりぐらいまで人が連なっています。アスリート枠(男子3時間半以内、女子4時間以内)3,000人と一般枠7,000人を合わせた10,000人応募に対して22,000人を超える応募があったということで、私の周辺でも何人もの仲間が落選しました。

ランナーの間では有名になった「平田の坂」ですが、まさかこういう形で「平田」が有名になると誰が思ったでしょうか。ランナーにとっては最大の難所とはいえ、マラソンコースとしてはアクセントを加えているこの坂ですが、このパイパスの開通によって地元では一喜一憂がありました。それまで渋滞の名所でもあった平田の国道196号線沿線は、かなりの車がバイパスに流れたことで交通量は激減しました。それでも朝晩は多少の渋滞はあるものの、以前に比べると圧倒的に車の数は減りました。

弊社のように特定少数のルート販売をするような職種の場合は、交通量が減ってありがたい限りですが、一般の不特定多数の人を相手にしている客商売のお店にとって、道路を走る車が少なくなるということは、イコール来店者の減少に速結し、商売あがったり。それで売り上げが落ち込んで苦労しているお店も多数あります。新しい道が出来たり、駅が出来たりして人や物流の流れが変わる場合、その有効性や期待値ばかりが声高に論じられ、現状の中だからこそ成立していた商売は黙殺されがち。

隣の会社の建物が解体され更地となって、『会社が跡形もなくなっていく』という過程がを毎日少しずつつぶさに目に入ってきた経験から、あまり意識しなかった周辺の風景の変化に目が向くようになりました。今年マラソン中継のカメラに映った会社や看板が、来年のその時にも確実に映るということは分からないわけですが、テレビを通じて年に一度くらいしかこの風景を目にしない人にとっては、間違い探しクイズほどに、その変化に気づくのは難しいことかもしれません。そんな事を考えながらの如月のマラソン大会。




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