森のかけら | 大五木材


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昨日だけでは書ききれなかったマユミ、いや真弓明信氏に関する思いについて。世紀のトレードは田淵ファンの私にとって非常に悲しいものではあったものの、阪神・西武の両チームにとってはそれぞれプラスに作用し、後にそれぞれ前チームでは経験できなかった日本一にもなっていますし、球団の顔として新たなファンも出来ました。真弓選手は、首位打者も獲得し、晩年は代打の切り札として活躍しました。引退後は、岡田監督の後を受けて監督も引き受けましたが、残念ながら監督としては芳しい結果を残せませんでした。

それでも1985年に、私にとっては阪神ファンになって初めての日本一を味あわせてくれた永遠のスターのひとりであることに代わりはないのです。そんな真弓氏が監督に就任した年、想像もしなかったスターとのニアミスがあったのです。監督就任の記念として、自分の名前にちなんでマユミの木を使った箸置きを作りたいのだけど、大五木材で作れないかという話が関西の会社を通じて舞い込んだのです。なんという僥倖~!!これはどうしてでもマユミを調達せねばと、当時かなり奔走したものの結局入手出来ず・・・。

泣く泣く断念したものの、その後もマユミとも真弓氏とのご縁もありません。こういう事が過去にあると、その後時期を外した頃に不意に出会いがあったりするものなのですが、不思議とマユミとはご縁がありません。材としての邂逅はないものの、立ち木で出会ったのも何かの縁なので、ここでマユミの木を振り返ってみます。漢字では『真弓』と表しますが、これは『古事記』や『万葉集』にも登場する古名で、昔はこの木で弓を作ったことに由来し、「まことの弓の木」という意味があるということです。

あるいは、秋になると果実が熟して割れ、中から赤い種子が落ちずにぶら下がっている様子が繭に似ていることから、マユ(繭)ミ(実)というのが由来という説もあるようですが、愛媛ではその様子を、巫女の鈴に見立てて、『ミコノスズ』と呼ぶ地域もあります。成長すると幹に縦の裂け目が入り、縞模様になって樹皮に特徴があるので、いつかもっと大きなマユミを見つけたいものです。弓になるぐらいなんで、材質はかなり緻密で弾力もあるしなやかな木ということで、いつの日にか材にも触れてみたいものです。




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