森のかけら | 大五木材


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話が脱線しますが、雨風にも晒していた最後の1車分はかなりのダメージがあって、若い頃の私であれば手を付けることもなく廃棄していたかもしれませんが、この四半世紀の大五木材での日々が私を果敢なチャレンジャーに成長させてくれました。明らかに木が腐っている匂いを放つ数枚の板からは、写真のような毒々しい色合いのキノコ(?!)が顔を出していました。キノコの知識はまったくないものの、敬愛する動物研究家の實吉 達郎先生の本で植物に関する毒の怖さを目にしているのでついつい過剰反応!

きっと誤ってこれを食すると映画『マタンゴ』のような姿に・・・!さすがに例えが古かったとは思うのですが、若い学生たちと木の話をする時には、よく映画や小説、歌謡曲などのタイトルなどを、分かりやすかろう、イメージしやすかろうと思って引用するのですが、若い子の映画離れ、小説離れは驚くばかり。いや最近の映画や小説については私よりもずっと観たり読んだりしているんだろうと思いますが、私たちが若いころ知っていた映画や小説、つまり古典(せめて古典的と言おう)には興味が無いようです。

若い人がどうこうと言うよりは、私の方が時代錯誤で例えそのものが古すぎるだけなのかもしれません。もっと最近の映画や小説、テレビドラマなどにも関心を示さねばならないのかもとも思うのですが、特定の固有名詞で木が登場することが少ないように感じるのは、以前にもブログで書いた通り。昔の方が固有名詞として木が必然的に使われていたように思います。木や草花など自然を愛でる日本人の感覚や距離感そのものが変わってきているようにも感じます。季節感を感じることの少ない時代ですから。

さて、これがマタンゴに変身するキノコかどうかは分かりませんが、数枚がすっかり張り付いて剥がそうとしてもビクともしない板を強引に引き剥がしてみると、材面があってはならないような色のカビが繁殖していました!材木屋でありながら、湿った木材の天敵であるカビに対する知識も希薄で恥ずかしいのですが、比較的簡単に除去できる白カビに比べると赤カビは厄介だという事は経験則で学びました。さすがにこれだけカビに侵されてしまうと削っても内部にまでその影響が及んでいると思われます。しかし、そんな中・・・




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