森のかけら | 大五木材


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造園屋さんと連携していることから、木材市場では入手するのが難しいような樹が時々手に入る事がありますが、中にはサクラのようなメジャーな材も混在します。最近、ノベルティ商品製作においても地元産の広葉樹を使ってほしいという指定が入ることが多いのですが、そういう時にこういう地元の樹がとても役に立ちます。今回のサクラはソメイヨシノですが、かなり腐りもあって建築材としてはほとんど使える部分はありません。昔だったら私とて、いただいたとしてもどうすることも出来ませんでした。

公園や庭のサクラを伐採したので要りませんか?という話は多いのですが、サクラの場合、内部が空洞になっていたり、かなり腐食が進んでいたりして『見た目以上に使えないことが多い』ので、あまり期待してはいけません。なので丸太の状態だとかなりのボリューム感があっても、実際に製材してみると使える部分は驚くほど小さくなります。それでも【森のかけら】や『誕生木ストラップ』、『森のりんご』、『モザイクボード』などを作るには十分過ぎる大きさなのです。

大きさこそどうにかなるものの、虫穴や腐りばかりはどうにもならず、乾燥させるためにザックリと「解体」した際に、そういう「手に負えない部位」は焼却炉行きとなってしまいます。その時点で、これはどうにもならないという判断を下しているのではありますが、最後の「セーフィティネット」として、私の中には『スリーアウトの法則』というのがあります。解体して焼却炉行きが決まった場合、焼却炉に投げ入れた時、投入口に当たってうまく入らない事が時々あります。

それがもしも三回続いたら、焼却は回避。一度は使えないと判断したものの、三度も幸運を得たという事はモッタイナイ神からの啓示という風に解釈して、何かしら使い道はないものかと用途を探り直します。最後の最後に三回チャンスは与えるというのが、ご縁があって弊社にやって来てくれた木材へのせめてもの敬意。まあそうは言っても、かなりのところまでは使い切りますので、普通の材木屋さんからすれば、その判断基準がどこにあるのかは分からないとは思いますが・・・。




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