森のかけら | 大五木材


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今回の旅は子どもたちへサービスという意味もあったので、自分では運転する道路ぐらいしか下調べしていませんでした。滋賀といえば歴史好きの私にとって垂涎の場所なのですが、今回はハナッから諦めていました。それでも行く道すがら、馴染みのある地名が現れてくると小さく心が動揺します。『賤ヶ岳』、『比叡山』、『小谷城址』、『長浜城』、『関ケ原』・・・滋賀やその周辺は戦国のもののふたちが熱き刃を交わらせた場所、自らがそこに立って奮い立たぬ男などいるはずがない。と独り脳内妄想で独り戦国時代にタイムスリップしていたところ、目指す先にナビが示した地名は「安土」!なに~ぃ、もしやこれは神の啓示かっ!

子どもたちに調べさせると、目的地から少しずれるが方向的には進行方向。「そこに何があるん?」と、我が子の言葉とは思えぬ迷いごとを発し、もしも両の手にハンドルを握っておらずんば、刃傷事件になっていたやもしれぬという怒りと呆れを抑え、「そこには・・・安土城がある」、「また城か」(←昨日、朝から彦根城に行っているので)。馬鹿者~!城は城でも、そこは『第六天魔王様の城じゃ!』(心の声)。世が世なら不敬罪で叩き切られていたことでしょう。「お父さん、ずっと運転してくれてるんだから、寄ってあげたら」という家内のナイスフォローによって子どもたちも渋々ながら魔王様の館に立ち寄る事を承認。

大きいお城が建ってるん?」、「無論、そこにはかの宣教師フロイスこれ以上到達し得ないほど清潔で見事な出来栄えと評した五層七階にして高さ33mもの豪奢な天主が・・・天主が・・・建っておったのじゃ(涙)」、「えッ、城無いん?」、「ぶ、無礼者~!城はある、城はそこに建っておる。心のまなこを開いて見ればそこには五層七階の天主の姿がなあ・・・(悔し涙)」、「目的地に到着しました」(ナビ)。冷淡なナビの案内で安土城に到着。胸の高鳴りが止まりません。思いがけず安土城に来ることが出来たものですから、心の準備が間に合っていません。事前に分かっていればガッツリと見どころを抑えておいたのですが。

いや、これは正月に第六天魔王様の与えてくれた僥倖。下手なガイドブックに惑わされることなく、心の目で楽しめとの粋な計らい。よしっ、ではそうさせていただこう。と、たっぷりに脳内妄想で楽しんだ後は現実世界へ。さて、来てみたはいいものの正月の2日から中に入れるモノかしら思っていたら、既に駐車場には数台の車が。「私たちは車で待っているから」とまったく興味の無い女子チームは車に残り、小雨の落ちる安土城へと息子とふたりで向かう事に。どうやら他の車も同様の事情らしく、社内に残るご婦人、独り傘を差して先を急ぐお父さんの構図。よかろう、よかろう、ここは男のロマン溢れる地・安土城なのだから!明日に続く・・・




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