森のかけら | 大五木材


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乾燥に対する認識も甘々で、施工後に框や踏み台が暴れて、お詫びと補修のため職人さんと同行したことも二度や三度ではありませんでした。しかし、その経験が乾燥の重要性を心に刻ませることになるのです。フローリングとの相性もあったのですが、ミズメザクラだったら何とでも合う的な信仰に近い思い込みがあって、なんでもかんでもミズメを使っていました。長さ3m、幅400~500㎜、厚み70~90㎜サイズの踏み台が飛ぶように売れましたし、そういう現場が沢山ありました。類に漏れず当時建築した我が家の玄関にもミズメザクラが鎮座ましましています。

いろいろ事情がありまして結婚する前の、しかも広葉樹どころか自然素材への偏愛が生まれる前に自宅を建てたこともあって、これが多樹種偏執性嗜好症候群患者の自宅なの?と思われるぐらいかなりスタンダードな家になっています。今から25年ぐらい前の愛媛の和風建築の標準的な仕様になっています。今流行りのデザイナー住宅とは一線を画すクラッシックな旧タイプです。そういう意味ではその当時にどういう木がどういう風に使われていたのかという事情を確認するモデルとしては最適ですが、今ならあんなマニアックな木を変態的な使い方をして、さすがこれぞ『ビーバーハウス!』と人を驚かせる(あるいは思いっきりドン引きさせる)家が建てられたのにと思ったりすることもありますが、バブルの時代だったからこそ建てることが出来た大好きな我が家。

我が家はミズメにこだわって選んだというわけではありません。当時はこういう仕様の框+耳付きの一枚板の踏み台のセットに対応できる材として、和風タイプであればミズメタモマツ、ケヤキぐらいしかありませんでした。そんな仕様の框や踏み台が収まる家となると、それなりのサイズの玄関ホールがあって、4mの無垢のフローリング(当時の言い方だと縁甲板)が敷き詰められることになるので、そのバランスが重要。その中にあってもミズメはあまり相手を選ばない(我々が勝手に思い込んでいただけ?)優秀な木でした

我が家は恥ずかしながら、フローリングはヒノキの厚貼り複合なのですが、経年変化でそれなりに色ヤケしていい感じのバランスになったと自分では満足しています。我が家のミズメはそこそこの浅い虎斑(トラフ)ですが、ミズメは赤身と白太の境界がハッキリしているので、そこに濃密な虎斑が絡んでくると一気に銘木的な趣が生まれてきます。残念ながら弊社にはそういう高級ミズメ材はありませんが。世代時代を越えて人気のあるサクラに比べていまひとつ認知度の低いミズメですが、気がついていないだけであなたの家のどこかにも使われている可能性があるかも?

 




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