森のかけら | 大五木材


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今年も秋祭りの幟旗が無事立ちました。昨年は祭りの頭取を拝命しまして、頭取選挙から祭り当日、そして打ち上げまでのおよそ二ヶ月間は長く長く感じられましたが、今年は肩の荷も降りて、頭取選挙からあっという間でした。数年前にこの幟竿も新調することとなり、弊社で新しい丸太を納品させていただきましたが、その時と比べると随分と軽くなったように思います。毎年この時期は、天気予報と睨めっこしながらの幟立てとなります。過去には、台風接近で折角立てたのに危険防止で寝かした立て直したこともあります。

昨年は台風が接近していてかなり冷や冷やものでしたが、今年はどうやら大丈夫という事で予定通りに幟旗が立ちました。この幟に使われているのはヒノキの丸太です。長さは10mを越えていて、建築ではさすがにこのサイズの丸太は使うことはありません。ほとんどが祭りの幟用ではないかと思われますが、もうひとつの晴れ舞台が『鯉のぼりの竿』。さすがに昔に比べると10mを越えるような竿を使うような(使えるような)お宅は減ってきていて、端午の節句の頃に市内を走っていてもそんなに高くを泳いでいる鯉を見かけなくなりました。

我が家に男の子が生まれた際には張り切って10mを越える竿を仕入れて、ユニックを使って社員総出でどうにか立てました。その竿を立てるために穴を掘らなければならなかったのですが、頑張りすぎて、幼い息子がすっぽり穴の中にはまるほど深く穴を掘ったのも遠い昔の話。そんな息子も今年は大学受験を控え、背丈ももうすぐ私を超えるほどに成長。通常は幟を抱かせる土台を立てるのですが、私は直接丸太を埋めていたので、年中立ったままで風雨にも晒され、かなり朽ちてきていて倒壊の危険もあったので数年前に撤去しました。

たまたまうちは材木屋という職業柄、広めの土地があったので大きめの鯉のぼりを掲げることが出来ましたが、今後ますます狭小住宅が増えてくると思われるので、大きな鯉のぼりが大空を泳ぐ光景を見ることも減っていくと思われます。大きいからいいというものではないのですが、それ用の大きな幟丸太の需要も減っていくわけで、長尺丸太はますます出番がなくなっていきそうです。長尺丸太の貴重な出口である祭りの幟も毎年更新するわけではありません。時代とともに『森の出口』も変わっていきます。

 




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