森のかけら | 大五木材


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宮城県の次は山梨県ブースにご挨拶。と思ったらお目当ての方のブースは大人気でお客さんが絶えなくてなかなかタイミングが合わず。そしたらちょうどその前が埼玉県のブースで、そちらの方がお声をかけてくださったので、それならばこの機会に、少し前に書いたばかりの『埼玉のサワラ』についてお話を伺わせていただくことに。その時に【森のかけら】用にサワラの端材を分けていただいていた製材所さんの名前を失念してしまい、「あの・・・飯能辺りでサワラを挽かれている」と言ったら「それなら岡部材木店さんだ」とすぐに名前が出ました。

飯能でサワラといったらすぐ分ると仰っていたので相当有名なんですね~さすがです。その岡部材木店さんは出展されていませんでしたが、埼玉県行田市の島崎木材さんが『秩父の大滝サワラ』を出展されていたのでそちらでお話を伺いました。関東の方は地理に疎くて大滝という地名も知らなかったのですが、大滝とはかつて埼玉県最西端にあった大滝村のことで、現在は平成の大合併で秩父市となっていますが、旧村域全体が秩父多摩国立公園に指定されていて埼玉の自治体の中では最も広い面積を誇った地域だったようです。

 

そんな大滝の森で育ったサワラが、『秩父の大滝サワラ』なのだそうです。島崎木材さんは、自社で直接原木を買い付けして加工されているそうで、当日もサワラのフローリングを展示されていました。サワラというとかなり軟らかい印象があって床材よりは壁材に提案することが多いのですが、愛媛だといくら軟らかくても問題なしとされる『ヒノキ信仰』があるように、埼玉でもサワラに対しては地元の方はかなり寛容なのでしょうか。サワラの場合は後からジワッとヤニが滲み出してくるので【森のかけら】でもその対応に手を焼いています。

それは地元でも同様らしく、縁の周りにヤニが滲み出た桶をサンプルとして展示されていました。サワラだけでなくヒノキも仕上げた後長期間放置しておくとヤニが滲み出すこともあります。お酢や消毒用のアルコールなどで拭き取れば表面のねとつきは取れるものの、黄色くなった変色は残ってしまいます。しかし油分が多いからこそ耐湿性が高いわけですからそれも甘んじて受け止めなければならないと思うのです。木は人間に都合のいいように出来ているわけではなくて、人間が利用させてもらっているのですから、否定から入らずに特性を理解するのが最低限の礼儀だと思います。




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