森のかけら | 大五木材


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数年前から弊社の倉庫にセキレイ(鶺鴒)がやって来るようになりました。詳しいいきさつについては以前にブログに書きましたが、私が入社した30数年前は棲みついているということはなく、時々野鳩が倉庫に侵入してきて商品の上に糞を落とすので追い払うという程度でした。特別鳥に関心があったというわけではないので、そこまで細かく観察していたわけではありませんが、その頃やって来る鳥と言えばノバトカラス、ツバメ、スズメぐらいだったと思います。それらも巣まで作って棲みつくというような事は無く、ひと時の訪問者レベルでした。だからその存在も強く意識する事もありませんでした。

それがこの10年ぐらい前からノバトやツバメが減って小型のよく分らない鳥が多くやって来るようになった気がします。鳥もすばしっこいので、写真まで撮って何という鳥か調べようなんて気も起りませんでした。それでも違う鳥が来たというのは鳴き声が変わってきたのでなんとなく分かったりします。この数年はセキレイが完全に定宿に定めてしまったようで、恐らくもう何世代も更新していると思います。ただ糞攻撃されるのも癪なので、ブログネタにしようと鳥の事を調べてるうちに、セキレイにも興味を持つようになりました。

ここの宿主は餌などくれはしないケチだが、雛が孵ったら飛び立つまではどこに巣を作っても見逃してくれる心の広い人だという事がDNAレベルで伝わっているのか、最近ではこの距離まで近づいても逃げなくなりました。そんなセキレイの中に、ボディがブルーとオレンジの鮮やかな色にまとわれた見慣れない鳥の姿を見かけるようになりました。調べたらイソヒヨドリという鳥で、鳴き声に特徴があって透明感のある高音なので、ご来店がすぐに分ります。イソというのが気になって調べてみたら、やはり本来は磯場(岩場)の多い海岸地帯の崖地に生息する野鳥。

それが20世紀末ごろから都市・内陸に続々と進出するようになってきて、特に近年は渋谷駅でも目撃されるほど「都市の鳥」になりつつあるのだとか。学名のMonticola solitariusとは、『山の孤独者』という意味らしく、ユーラシア大陸の広域に分布する亜種は、高山地帯に単独生活をするそうです。先客のセキレイとどういう風にテリトリーを分け合ったのか分りませんが、こちらの心配をよそにセキレイは今年も木の隙間にガッチリ巣を建造。餌をねだる雛の可愛い鳴き声はすっかり大五木材の春の風物詩。朝も鳥たちのさえずりから始まる。鳥王国になる日も近い・・・




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