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若い頃はそれでもまだ運動量も多かったのであまり気にもしませんでしたが、少しずつ歳を重ねると、その甘ったるさがしつこくなってきて、失礼とは思いながらも心遣いを断ったり、選べと言われればなるべくお茶とかポカリなどを飲むようにしてきました。そして今では、事務所ではもっぱら緑茶、自宅では豆乳といういたって健康的なものです。なので時々からだが本物美味しいコーヒーを欲したくなって、そんな時は「ブルーマーブル」へ! |
★今日のかけら・#153 【 ケンタッキーコーヒーツリー/Kentucky coffeetree】 マメ科・広葉樹・北米産
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しつこいですが本日も世界でいちばん重たい木の話。この貴重なリグナムバイタ、その大鋸屑すらも焼却炉にポイと投げ入れる気にはなれません。潤滑油分を大量に含んでいるため、大鋸屑もしっとりとしています。しかも「森のりんご」の透明家ケースに入れて密閉していたので開けると、古刹のような(お香?)・・・薬草のような・・・非常に濃厚な重たい香りがします。「これを煎じれば万病に効くのじゃ」、と言われば素直に信じてしまいそうな説得力ある色合い。
私はこれを、直射日光や蛍光灯からも死角になる机のパソコンの角の陰においておいたのですが、久し振りに取り出して、上の方だけ少し揺すってみました。すると、画像ではちょっと分かりにくいと思いますが、少し攪拌はれた上半分と下半分では若干色合いが変わっています。実際に目視するともっとはっきりと境目が分かるのですが・・・パルスデザインさんの所に置いてある同じものはもっと顕著にその差が分かります。しっかりとツートンカラーです。
大鋸屑どころが、材自体も挽いた直後と数日経った後では同じ木とは思えないほどに劇的に色が変わります。こちらの鉱物のようなオリエンタルな風情漂うエメラルドグリーンの縞模様柄なのは、角材を鋸で製材して間もない頃の画像。屋外で撮っていますが、撮影場所が日陰ですのでかなり当時の色合いが忠実に現れていると思います。この鮮やかで美しい色合いのままでいてくれたらどんなに素晴らしいだろうなんて邪(よこしま)な考えを持った事が原因ではないでしょうが・・・
それからしばらくの間、室内の倉庫の中で保管していました。上の画像撮影から1ヶ月ぐらい経ったでしょうか、部位は違いますが色合いはかなり濃く緑褐色になっています。最初紫外線の影響で退色するのかと思っていましたが、直射日光も入らない倉庫の中で、通常は倉庫の電気(水銀灯)も点いてない所に置いていてこの変化です。冒頭の大鋸屑も光に当たってはいなかったので、空気に触れて退色するのかしら。それともわずかな光の差でも反応してしまうのか・・・
並べてみると、貴重な変化の色合いの差が分かると思います。左の「森のたまご」が製材直後、真ん中の「森のりんご」と右の「森のかけら」がその後数週間して色合いが落ち着いて色の変化が止まった状態。左のたまごの色合いは製材直後のものがそのまま留まっているのですが、どうもこれを磨いている時に使っていたゴム手袋に、その前の作業で使ったある塗料に反応して「色止め」てしまったのかもしれません。偶然の産物ですが、この色合いが安定的に定着できないか現在研究中です。
色合いだけで考えれば、このエメラルドグリーンが「色止め」出来た方が美しいのでしょうが、濃い緑の筋が茶褐色中に浮き上がってくる落ち着きはらった御姿には、「緑壇」の別名でも呼ばれるに相応しい重々しさと渋さが滲み出ているようです。細かい記録をつけていたわけではないのですが、感覚的には製材直後はエメラルドで、その後赤味を帯びた茶褐色になり、やがて濃い茶緑褐色に変化して落ち着いていくようです。それから先は、渋みを増してより濃くはなっていくものの、この3、4年の経過を見る限りにおいてはそれほど劇的な色合いの変化はないようです。それではこれからたっぷりと時間をかけて、この「生命の木」の出口を楽しみながら探っていこうと思います。ご興味のある方は、既に完成している「森のりんご」、「森のたまご」、「プレミア36」で実物をご堪能下さい。
本日もリグナムバイタの話ですが、ご縁がある時というのは不思議なもので、なかなか入手する事が出来なかったのに、先日たまたま別のところからもリグナムバイタの出物が出たとの話が!木が木を呼ぶというパターンでしょうか。木材との出会いも一期一会と考えておりますので、資金が許す限りすぐに必要な材でなくともご縁は大事にするように心がけています。昔、市場で滅多に出ない材に出会えたのに迷っている間に買い損ねた経験がトラウマになっていますので。
それで今、「森のりんご」を作っても少しだけリグナムバイタに余裕があって、ご来店された方に「世界一重たい木」を実際に持ってもらっています。木を売る場合、その木にまつわるいろいろなエピソードや伝承、名前の由来などをお話させていただいておりますが、「世界一重たい木」という冠は一般の方の心にもズドンと響くようで、皆体験されて楽しまれています。とはいっても水に沈んでしまう木ですから当然ひょいと簡単に持ち上げられる重さではありません。
その持ち上がらなさ、動かせなさが「世界一重たい」事の証拠となっています。誤って足の上にでも落とせば恐ろしい結果になりますので、慎重にお願いしていますが、木を持ち上げてみる事、実際に触ってみる事、そしてその匂いを嗅いでみるという事は、万人共通の木へのアプローチ方法です。本能的な木へのアプローチを、何とか商品の特徴にも利用できないものかと検討中。このリグナムからは薬臭っぽい香りがしますが、薬効に使っていたという潜在意識があるからでしょうか。何とも渋いお香のような、薬草のような・・・
香りの商品化についてはいまだアイデアが整理できていません。といあえず匂いの強い木の鉋屑やプレーナー屑は、先行して収集しております。このリグナムバイタだって、独特の芳香を生かさないなんてモッタイナイ!とりあえず商品化の兆しは見えているのですが、あと1つ2つ調味用をふりかけて味を調えなければ荒々しくて食べられたものではありません。早くまとて商品化したい反面、出来上がってしまうと寂しくなってしまう事もあり、生まれ落ちて欲しいのとまだまだ寝かせておきたい気持ちのせめぎあい!
このリグナムバイタは木質油分を大量に含み、自己潤滑性があるので触ると鉄に蝋を塗ったような不思議な触感があります。水中で100℃以上の温度で熱すると、中から樹脂が出てくるという特殊な性質があり、その性質を生かして船舶用のプロペラシャフトの入れ子やベアリング、滑車などの海洋で用いる道具に重用されてきました。また金属製のベアリングや潤滑油の注入の難しい歯車やガイド、ローラーなどにも欠かせない材料として利用されてきました。
しかし最近では材の希少性による供給不安定、非常に高価な事などから敬遠されるようになり代替材に取って変わられてしまっているようです。ワシントン条約付属書に、非常に注意して取り扱うべき樹種に指定されているぐらいですから、もはや身近に使える木ではなくなってしまいました。資源としても貴重であり、大木にならないうえに非常に重硬で、なおかつ干割れが発生しやすいなどの特徴から一般の木材市場で流通する事はほとんどありません。
特殊なルートに限られる上に、普通のまともな材木屋は手を出すような代物ではありません。弊社では、「森のかけら・プレミアム36」の中で異彩を放っています。この普通では手に入らない木が、普通ではない人たちの手によって私の手元にやって来たのです。持つべきものはフェチな材木仲間!購入させていただいたのは、珍しいリグナムバイタの原木の一部(原木を落札して、製材して仲間で分け合うというシステムで、珍しい木や特殊材がリーズナブルに購入できるようになったのは本当にありがたい事です)。
そのうちの一部を使って、今回「世界で一番重たい森のりんご」を製作したのです。この木に限ったことではありませんが、今回もしっかりと骨までしゃぶらせていただきます!気乾比重が1.20~1.35あり、「森のりんご」サイズでも水に沈んでいきます。水に沈む木を「シンカー」と呼びますが、まさにリグナムバイタはシンカーの中のシンカー!ちなみに浮かぶ木の事は「フローター」と呼びますが、こちらはほとんどの木に該当するので、当たり前すぎて一般的には使われません。これだけ重たいので硬いのは硬いのですが、鋸で切断も出来ないというわけではありません。むしろ材中にたっぷりと含まれる潤滑油の働きで縦切りはそれほど困難ではありません。それよりも厄介なのは、マツなどと同じくサンダーで磨くと一種で目詰まりを起こしてしまう事です。
加工屋さん泣かせのタフなボディと、天然の色調とは思えない緑色を帯びた暗褐色の御姿、そして神秘の香り・・・頑張って沢山作ったつもりでも素材に限りがありますので、今回販売できるのは10個のみ。専用ケースにミニ解説がついた「リグナムバイタのりんご」は、プレミア・ステージで、1個¥5,000(消費税・送料別)で販売させていただきます。まだ実物を触った事が無いとい方、話のタネに、是非「世界でいちばん重たいりんご」に触れてみて下さい。
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