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★今日のかけら プレミアム06 【リグナムバイタ】 Lignam-vitae ハマビシ科・広葉樹・中南米産
加工中、加工中と言い続けていたので、本当は作ってなんかいないんじゃないかと疑われるほどお待たせした例のものがようやく完成しました。そう、「リグナムバイタの世界で一番重たいりんご」です。実物を見たり触った事はなくとも、「世界で一番重たい木」という肩書きだけで、この変わった木の名前や存在を知っている人は沢山いると思います。その木を使ったりんごを作っていますといったのは随分前の事・・・それようやくが完成したわけですが、まずはこの木の特徴を。
ハマビシ科の広葉樹で、中央アメリカの沿岸部(天然分布域としてはフロリダ半島南部、バハマ諸島からジャマイカ、キューバ、西インド諸島、メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、ニカラグアなど)に成育しています。鉄のように重たいこの木から薬用の樹脂が取れることは既に16世紀頃から知られており、ラテン語で「Lignam-vitea(リグナムバイタ・生命の木)」と呼ばれていました。ちなみに「生命の木」の呼称を持つ木は意外に多くて、日本三大美林のひとつでもある「青森ひば」も「ヒバ・アーバーバイター(Hiba Arbot-vitae)」と呼ばれています。
青森ひばは爽やかな独特の芳香を持っていますが、リグナムバイタも薬のような匂いがあり、洋の東西を問わず刺激の強いものに「生命力」を偉大さを感じたのでしょう。このリグナムバイタの樹脂には特殊な薬効が取れることから、日本でも明治時代にはその存在が知られていて、ユソウボク(癒蒼木)の名前で紹介されています。このリグナムバイタには、非常に特徴のよく似た3つの近縁の樹種があり、商業流通上はこの3種をリグナムバイタの総称で呼んでいます。
スペインで「グアヤック(guayacan)」、キューバでは「パロサント(palo santo)」、アメリカでは「アイアンウッド(Iron wood)」と呼ばれる種(Guaiacum officinale L..)と、グアヤック・ブランコ(guayacan blanco)などと呼ばれる種(G.sanctum L..)と、G.guatemalense Planchの3種です。この中でもグアヤックと呼ばれるものが最良とされているようですが、その資源はかなり以前に枯渇してしまい、現在流通しているのは主に後者の2種。いずれの種も特徴は酷使していて、非常に年輪が緻密で成長が遅く、樹高はせいぜい9m程度で、胸高直径も250~400mm前後。明日に続く・・・
このアカガシは年輪がハッキリしていませんが、髄線が太く柾目にはナラのような派手な虎斑(とらふ)が出ます。この虎斑が板目に出ると、縦に長い目のような筋状の斑点が散らばったような「樫目模様」になります。カシの中で一番堅いのはウバメガシだとされますが、用材の中でもっとも重たく堅いのはアカガシだとされています(気乾比重0.87)。残念ながら弊社には、【森のかけら】の素材になる程度のアカガシしかありませんが、そんな断片でも重さは実感できます。
元寇の大碇に使われた事でも分かるように、水湿に非常に強く、重くて強靭な事からその用途も特別なものでした。造船の分野では碇、舵、櫓(ろ)、櫂(かい)や船縁(ふなべり)など水に接触する部分には欠かせない重要な資材として重宝されました。また荷車や車輪、槍の長柄なども、磨耗に強い材質の特徴を活かした用途です。「古事記」においては、ヤマトタケルノミコトが、アカガシで造った木刀をしつらえて、相手の刀と取り替えて倒したという記述があります。
現代においてもアカガシは有用な材で、有名なところでは木刀、三味線の棹や撥(ばち)、算盤の枠、鉋の台木、鑿(ノミ)の柄などに利用されています。昔、アカガシの木刀を所有するには警察の届出が必要だった時代もあったようで、それだけアカガシの強さが広く世間に認知されていたのでしょう。まあ、骨も砕けてしまうようなあの強靭なアカガシで叩かれる事を想像すると・・・。ちなみに昔は警察の警棒もカシの木で作られていました(最近は強化プラスチックなど)。
アカガシで造った鉋台を持つと その重みがズシリと手に伝わってきます。成長が早く大きくなるアカガシですが、枝葉を沢山伸ばすため(製材すると節が多く出るので)建築用材として適さないようで、木材市場などに出てくる事はほとんどありません。身近なところでも鉋の台木ぐらいしか見る事がなかく、意識する事も少なかったのですが、元寇の大碇を見て以来なんだか妙に心が惹かれてしまいました。次からは【森のかけら・お任せコース】の定番としたいところですが、今後の供給に一抹の不安が・・・。
★今日のかけら・#003 【赤樫/アカガシ】 ブナ科コナラ属・広葉樹・宮崎産
先日の町内会の旅行のブログで、元寇の船の大碇(おおいかり)が『アカガシ』で出来ていたという話が出ましたので、アカガシについてご紹介させていただきます。【森のかけら】のストックは、日本・世界それぞれにアイウエ順に並べて保管しています。『森のかけら36』でも『100』でも、8割方は樹種を自分で選ばれるのですが、稀に『お任せ』でお願いというご注文もあり、アイウエオ順で選ぶ時にいつも気にするのが「アカガシ」と「シラガシ」のどちらを選ぼうかという頃。
なるべく違った種類の木を選んだ方がいいのではと思いから「カシ」は、他にも「イチイガシ」もあるのですが、一般的に認知度のあるアカガシかシラガシのどちらかを選ぼうかと悩むのです。【森のかけら240】では3種類ですが、『カシ』の名前の付く木は多くて、アカガシ、シラガシ、イチイガシの他にもウラジロガシ、ツクバネガシ、ウバメガシ、アラカシなどの木があります。それらすべてがブナ科コナラ属で、ドングリを付ける木でもあります。ついでにこちらが『ドングリの5かけら』。
そのように多くの種類があるカシ類ですが、全国に分布しているわけではなく、新潟県の海岸線から福島県あたりが北限で、四国、九州、朝鮮半島の南部、台湾などの暖温帯に多く分布しています。カシ類の中ではもっとも高所にまで分布し、標高の高い所(600~1110mあたり)でしばしばアカガシ林を形成することがあります。成長すると高さ20mに達するものもあるようですが、多くは刈り込みや移植にも強く、成長が早い事から屋敷林、庭園樹として植えられています。
このアカガシは、コナラ属の中では唯一葉縁に鋸歯がないのが特徴で、学名のQuercus acuta(クエルクス アクタ)には「鋭い」という意味があるようです。その「カシ」の語源について。カシは木偏に堅い(樫)と書くのが一般的ですが、いずれのカシも粘りがあってナラ以上に堅いという特徴に由来しています。また、カシという呼び名は「雄樫(いかし)」という、枝葉を沢山茂らせた樹形を指した言葉からきています。アカガシは、材が赤味を帯びている事から赤樫と表わします。
| 本日は具体的なイエローポプラの加工例についてご紹介させていただきます。弊社においては、テーブルやカウンターなどの家具材としての利用頻度は低く(そのほとんどがクリアー塗装仕上げなので、塗装ノリはいいもののクリアー仕上げだと木理に味わいが欠けるという理由で敬遠されてしまっています)、もっぱら枠材や見切り材、額縁などの造作材として利用されています。緑色と白色のコントラストも使い方次第で面白いアクセントにもなる事は『森のたまご』でも実感(画像は、ホオの森のたまご)。 |
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考え方を切り替えてやると、今まで気になっていた緑と白のブチ柄が妙に愛おしくなってくるもので、最近ではあえて色の差の激しいものを求めてしまうほど・・・。【森のかけら】以後、端材を利用した小物を作ることが多くなり、精緻な加工にもよく耐えてくれるイエローポプラのような材は非常に助かるのです。また『モザイクボード』においても、この緑と白の個性が非常に有効で、なくてはならない顔となっています。精緻な加工といえばこんな加工でも力を発揮。 |
| イエローポプラで建具を作った時の余った部材ですが、近日中に『ちょこっと端材』のコーナーにもアップする予定ですので、ご興味のある方は是非どうぞ!名前からくる誤解で、「ポプラ」の名前が付いているから、ヤナギ科のポプラ(セイヨウハコヤナギ)と混同され、とても軟らかいと思っている人もいますが、そこまで軟らかいわけではありません。ただし鉋削りの後にはやや毛羽立ちが起きるのでサンダーでの仕上げが望まれます。是非、ウェストバージニアの森の恵みもご堪能あれ。 | ![]() |
★今日のかけら・#131【イエローポプラ】Yellow Poplar モクレン科・広葉樹・北米産
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| 『ホオ』の木の話が出たので、日本のホオの代替材としてよく利用される『イエローポプラ』について触れさせていただきます。この木は、アメリカ東部の落葉樹林に多く見られ、アパラチア山脈やオハイオ河渓谷では大木の良質材が産出されます。樹高は40m、直径1mくらいに成長するものも多く、加工切削性に優れ、塗装ノリがいい事から拾い用途に利用され、アメリカ広葉樹の中では欠かせない樹種の1つと言えます。弊社が仕入れしているのは北米はウェストバージニア州から産出されたイエローポプラです。 |
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