森のかけら | 大五木材


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今回の甲子園はナイトゲームということで、少し時間があったので、今までずっと気になっていた場所に立ち寄りました。そう、いつも電車の車窓からいつか行ってみたいと思っていた鉄人の居る神戸市新長田駅の若松公園。身長18mの実物大モニュメントの雄姿は、走る電車からもよく見えて、横山光輝ファンとしては羨望の的でした。漫画『鉄人28号』は、私が生まれるちょうど10年前の1956年(昭和31年)に連載が始まり、1963年(昭和38年)からテレビ放送が始まりましたが、私はもっぱら秋田書店のコミックで愛読していました。


私が鉄人28号を読んでいたのは小学生の頃。映画館も無い田舎に住んでいて、性根時代は漫画本を貪るように読んでいました。横山光輝先生に最初にはまったのは、『伊賀の忍者影丸』で、さまざまなタイプの忍者が現われ奇抜な忍法で戦うさまが面白くてコミックも全巻持っていました。それから『鉄人28号』にはまり、『バロム2世』など横山漫画にどっぷり浸りました。独特のタッチが好きで子どもの頃はよく真似をして描いていました。とにかくどのコマも手抜きがなくて丁寧に描き込まれていて、きっと真面目なひとなんだろうなと子ども心に思っていました。

当時の私の中では、『鉄人28号』と手塚治虫先生の『マグマ大使』が巨大ロボの2大巨頭で、どちらも大好きでした。その少し後から『マジンガーZ』などの巨大ロボが登場してくるので、そのはしりだった思います。今の時代であれば『鉄人28号』というネーミングは、ひと回りして逆に斬新に思えるかもしれませんが、舞台設定としては太平洋戦争末期に大日本帝国陸軍が起死回生の秘密兵器として開発していた巨大ロボットという事なので、こういう飾り気のないシンプルで即物的なネーミングになっているのです。当時はこういうひねりの無いストレートな表現が普通でした。


という鉄人28号にまつわる思いを胸に憧れの鉄人の元に降り立ちました。高さ18m(およそ5階建ビル)とは知っていたので、大きいとは思っていましたが、実際に傍に立ってみるとその巨大さに圧倒されます。このメタリックな感じが心をゾワゾワさせます。ちょうどお昼頃の時間帯だったので人通りも少なかったのですが、さすがに足元で同じポーズをする勇気はありませんでした。同世代とおぼしきご同輩も遠慮がちに写真を撮っていましたが、本当はきっと同じようにポーズをしたかったはず。今となっては少し後悔しています。鉄人盆に返らず




初の試みであった材木屋での屋外上映会『ホシゾラシネマ』、午後からパラパラと雨が降ったりして、開催が危ぶまれたものの上映時間が近づく頃にはどうにか雨も止んで無事に開催することが出来ました。最初は雨の場合の事も考慮して、倉庫の中の材をはね出して倉庫の中での上映なども検討していましたが、やはり雰囲気的には星空のもと屋外で映画を観たいということで、多くの方のご協力を得て屋外上映という形になりました。今回のこの企画は大五木材女子部主催のもので、私ならこういう発想が出てきません。問題はどれぎらいの人がやって来てくれるのかという事。

そんな心配をよそに、かなり早い時間から近所のこどもたちがわらわらと集まって来ました。子どもの頃ってこういう非日常のイベントとかがあったりすると妙に心がワクワクして、用もないのに随分前から集まったりしていたものですが、きっとそんな感覚なんでしょう。裏の敷地の一角に建てた『小屋』が今回の上映舞台となりますが、近所の子どもたちにとっては、すっかり『遊び場』として定着していて、勝手知ったる場所で上映までの時間つぶし。そのうち辺りが暗くなってきたのでミニ花火大会が始まり子どもたちのテンションも上昇。

今回のイベントは、大五木材がどういう材木屋で日頃からどういい取り組みをしているか、普段ちょっと近づきにくい材木屋の倉庫にも入って、材木屋というものを知って利用してもらおうというのが趣旨で、利益を出すための映画上映会ではないのですが、そうはいってもあまり人が少ないと寂しい。子どもたちは沢山集まって来てくれましたが大人はどうかと心配もしていましたが、やがてひと組、ふた組とおとなの方々も集まって来始めました。近所の方とかも足を運んでいただき、上映が始まる頃には結構な人数が集まりイベントらしくなってきました。

今回上映するのは、宮沢賢治原作・高畑勲監督の『セロ弾きのゴーシュ』というアニメです。タイトルぐらいなら誰でも聞いたことのあろう名作ですが、肝心の話の中身は知らない人も多くて、恥ずかしながら私も今回初めて知りました。宮沢賢治がこの童話を書いたのは1934年(昭和9年)ということで、人物描写や台詞回し、時代背景や当時の価値観など結構個性的。それらを考慮したうえでの演出であろうと思われる、延々と音楽だけで展開されるシーンも私は面白かったのですが、これって今の子どもに理解できるのだろうか少し心配になりました。

子どもたちにとっては映画の内容云々よりも、普段は味わえないような暗闇の中で友達や家族とひと時を過ごすという時間のほうが楽しみだったようで、早速「次はいつするの?」なんて声を聞くと嬉しくなります。ライフスタイルもモノの流れも多様化して、何事もひとくくりでしばれない時代になって仕事そのものに対する考え方、価値観も多様化しています。そんな中で材木屋の仕事って果たしてなんだろうかと考えます。即物的な木そのものを売るだけが材木屋の仕事だろうか。ひとの暮らす空間の「気」を作る木の事を知ってもらう、木の楽しみ方を伝える、材木屋の仕事はまだまだ沢山ある

 




名作『』は、ダフニ・デュ・モーリエの原作を元にアルフレッド・ヒッチコックがメガホンを撮った動物パニック映画ですが、もしこれからこの映画を観るという人は、どこかで観たことがあると思うようなシーンやシチュエーションがいくつも登場すると思います。それらはすべてこの作品が元ネタとなっているのです。何の理由もなくある日突然、鳥たちが一斉に人間を襲い始めたり、ジャングルジムに無数にたかるカラスの黒い群れといった構図など、もはや紋切り型と呼ばれるほどに使いまわされていますがすべてここが原点なのです。

私がめてこの映画を観たのは小学生の頃でしたが、その時の衝撃は今でも忘れられません。ちょうどこの作品のヒットで、動物パニック映画が雨後の筍のようにバンバン製作された時期で、A級B級含めテレビでもよくその手の作品が放送されてよく観ていましたが、蜂やら蟻やらワニ、蛇、トカゲ、サメ、熊などなど。秘密実験で巨大化、狂暴化したり、アマゾンの奥地であったり、軍の秘密基地の近くであったりと、シチエーションが特別だったのですが、『鳥』はどこでも誰にでも起こりそうな話だったので、明日でもわが身に降りかかりそうな恐怖感が半端ではありませんでした。

ストーリーはいたってシンプルで、突然鳥が人を襲うというものですが、結局その理由は分からないというところが不気味なのです。普通ならば、製作サイドから理由が無くては観客が納得しないとNGが出されるところでしょうが、サスペンスの神様と呼ばれたヒッチコックは、切れ味抜群の演出で最後までひと時も飽きさせることはありません。テレビの放送時には『ヒッチコックの鳥』とその名前が冠せられるほどに、ヒッチコックといえば信頼のブランドだったのです。そんなヒッチコックが大好きな熱狂的なマニアの事を『ヒッチコキアン』と呼んでいました。

今では古典的名作で、その演出方法は映画の教科書にもなるほどで、映画関係者の中にもヒッチコキアンはいて、ブライアン・デ・パルマ監督や大林宣彦監督などはヒッチコキアンであることを自称しています。私はそこまで傾倒していないものの『裏窓』や『サイコ』、『北北西に進路を取れ』、『ダイヤルMを廻せ!』、『間違えられた男』、『ハリーの災難』などタイトルを聞くだけで印象深い場面が浮かんできます。映画に限らず小説や歌謡曲でも昔の作品を知らない(観ていない、読んでいない、聴いていない)若い人が増えていて、木の物語を語る際に引用するのにもひと苦労です。こちらが最新流行に疎いというのも問題だとは思うのですが、さまざまな分野の古典も知っておくと世界観がぐっと広がると思うのです。CGの無い時代にどうやって工夫したか、ひとの想像力は無限。

 




以前に、木材置き場の中で鶺鴒(セキレイ)が巣作りをしている話をしましたが、8月に入るとその姿があまり見えなくなりました。鳥の生態には興味もありませんが、今後の対策を講じるためにも一応調べてみると、産卵期は3~7月ということなので、どうやら今年の巣作りは終了したみたいです。木材の隙間に卵を産むので、うかつにリフトで移動させて卵を潰したりしては可愛そうと、リフトで木を動かすときには卵が無いかを確認するのが習慣化していました。まあこれで気兼ねなくリフトを使えると思って木を移動させていると・・・!

なんとそクスノキの板のわずかな隙間にセキレイの巣があるではないですか!しかもその中には4個のたまごが!これは下手に触ってしまうと親鳥が卵を育てなくなるパターンではと思い、巣の下になっているクスノキを動かすのは諦めて元の場所に戻すことにしました。卵は産んだものの途中で放棄したのかもしれませんが、縁あってうちの倉庫に産み落とされたのですから無事に巣立っていってほしいのですがどうなることやら。それでというわけではありませんが、9月の端材コーナーは、たまたま鳥に絡んだ『バーズアイメープル』の特集です。

バーズアイメープル(Birds eye maple)』とは言わずもがな、小鳥の眼玉のような杢が特徴的なレアなメープルの事ですが、背景は勿論名作『』から拝借。自分の中ではこの木の特集にはこれと前々から決めていた定番の組み合わせだったのですが、意外や意外、この映画の事を知らない人が多くてビックリ!今更紹介するのも憚られるような名作なのですが、1963年の製作ですから思えば半世紀以上も前の作品ですから観る機会がないのも仕方ないのかも。なので少しご紹介します。

サスペンスの神様と言われたアルフレッド・ヒッチコック監督が撮った動物パニック映画の原点にして頂点。このヒットを受けて、1970年代にはさまざまな生物のパニック映画が量産されましたが、この作品が原点であり契機となりました。映画が製作されたのは私が生まれる少し前なので、観たのはそれから随分後のテレビ放送ですが、昔はこういう名作もよく放送していました。最近は新作をいかに早くテレビで放送できるかを競い合うばかりで、古い映画は自分で借りて観るような流れなので、古い映画の共有体験が無くなっていて、こうして取り上げてもなかなか分かってもらえないのは寂しい話です。明日に続く・・・

 




8月最後の土曜日である31日に大五木材の裏敷地において、映画の上映会を開催します。宮沢賢治の原作を、『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこなどで知られる高畑勲監督が1982年に監督された作品『セロ弾きのゴーシュ』というアニメ作品です。上映時間は63分。8月31日(土)19:30より受付開始、20:00より1回限りの上映となります。当日券は、1ファミリー¥1,000(前売り¥900)。前売り券は大五木材にて販売しています。屋外上映ですので、椅子や飲み物などの持ち込みも大丈夫です。

昔、倉庫の中を空っぽにして『どうぞのいす』のお芝居をさせていただいたこともありましたが、屋外映画の上映は初めての試み。弊社のスタッフの石川奈々さんは、自主上映団体「マネキネマ」の活動を通じて、その事務局長であるご主人の石川誠二君と結婚しました。その関係で自主映画などには精通しているので、そのご縁で今回の星空シネマの企画が実現しました。入場料はいただくものの、営利目的というよりは、木と人を通じて材木屋という空間を生かして何か面白いことが出来ないかの一環です

音漏れや光量、車の騒音、天候など、初めての試みなのでいろいろ問題は尽きませんが、まあなにはともあれ『出来ない理由』をグダグダ並べて何もやらない傍観者になるよりは、失敗覚悟でいろいろと思いついたことはやってみましょうという企画です。当日は大五木材は通常営業(8:00~17:00)しておりますので、お早めに来ていただいて、『木のもの屋・森羅』で木のおもちゃや木製クラフト、雑貨などをご覧いただいたり、倉庫の中の『端材コーナー』でさまざまな木の端材を探してみて下さい。

家でも建てたり、家具でも買うことにならないと、一般の方にとって材木屋ってなかなかご縁も無いし、入りにくいものかもしれません。こういう機会に是非、偏屈マニアック材木屋を覗いてみて下さい。材木屋のイメージが少し変わるかもしれません。スタジオジブリの中では、年々ストーリーが破綻していく宮崎駿監督よりも、高畑勲作品の方が分かりやすくて好きなのですが、高畑勲監督は昨年惜しまれつつお亡くなりになられて、新作を観る機会は永遠になくなりましたが、作品はこうして今後も残っていきます。ご家族でご来店いただき、夏休みの最後の週末を材木屋でごゆっくりお過ごし下さい。




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