森のかけら | 大五木材


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20100326 ドラゴンハウス2自分のさじ加減ひとつなのですが、ようやくドラゴンハウス2階に到着。1、2階の床はチャイニーズ・メープルラスティック・フローリングを使っていただきました。そもそもメープルはカエデ科カエデ属の木で、主に北半球の温暖な地域に分布し200数十種類もの仲間を持つ大グループで、地域や特徴に合わせてさまざまな名称がつけられています。大別すると硬質なハードメープルと、少し柔らかなソフトメープルに分けられますが、産地や性質によって色合いはかなり異なります。チャイニーズ・メープルというのは種類の正式な名称ではなく、あくまで商業名なものです。性質的にはハードメープルに類するものだと思います。触ると滑らかで、充分な硬さが感じられます。北米産のハードメープルに比べると、ややくすんだ色合いをしています。メープルは木目が複雑で、光が乱反射するので写真に撮りにくい木のひとつです。私の腕では自然の色合いがうまく伝わりません・・・。

 

20100326 ドラゴンハウス6魚にもトロ赤身があるように、1本の木にも節のない部分(トロ、肉)と節やカスリなどの多い部分(赤身、骨)があります。どちらが良いというよりは、骨も肉もあって1匹の魚です。全てがあってこそ木なのですから、それぞれの特徴を活かして無駄なく使わせていただく寛容さが大切だと思うのです。一般的には、無節で色ムラもなく木目の通った大トロが人気なのでしょうが、弊社に来られる設計士さんやお施主さんは、変わり者・・・失礼、個性的な方が多いので、一般的な物を嫌われます。私がそういう物を薦めないという事もあるのでしょうが、次第にその傾向が強まってきていて、普通の商品を提案すると「ええっ~!ここまで来てこれを提案しますか~?」と人間性を疑われかねない始末。こちらも意地になって個性的な物を探してくるので、更にその傾向が強まってきます。

 

 

20100326 ドラゴンハウス4だからこれ、という訳ではないのですが、一般的には「節やカスリが多く、色ムラの激しい」ラスティック・メープルを受け入れていただく設計士さん、お施主さんが増えています。当然赤身の部分ですから価格もお手頃です。私としては一軒の家にたくさんの木を使っていただきたいので、あまりにも高価な物は薦めたくありません。多くの木(自然素材)を使うことで、それぞれが調湿作用をしてくれます。そのためには高価な銘木を無理して1本使うのではなく、廉価な材をうまく適材適所にたくさん使っていただきたいのです。もちろん銘木には銘木の良さがありますから、使える余裕のある方は『わびさび』を楽しんでいただきたいとは思います。話が脱線しそうなので、銘木についてはまた日を改めます。

 

 

20100326 ドラゴンハウス話を戻してラスティック・フローリングとは、画像のような節や入り皮、カスリなどが多く、色ムラの激しい品質の事なのですが、ラスティック〔RUSTIC〕とは『田舎風とか田舎生活、荒削り、粗野な、不作法』といった意味合いです。そこから、節やカスリの多い素朴な雰囲気の品質のものをそういう風に呼ぶようになりました。無節の物に比べてかなり癖がありますが、見方を変えれば表情の豊かな個性の集合体とも言えます。壁との楽しい組み合わせもさすがです!床は同じでも部屋ごとの印象が変わります。




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