森のかけら | 大五木材


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20100711 新経営資源論~もったいないの準備~①先日小包が1つ届きました。差出人は、日本政策金融公庫総合研究所。金融商品のご案内かと思いましたが、開けてみると新品の本が2冊。以前に日本政策金融公庫さんの調査月報で取材してもらった記事が1冊の本になって上梓され、それをご進呈いただいたのです。本のタイトルは『新経営資源論~「もったいない」で変わる中小企業経営~』、270ページもある立派な本です。内容は調査月報に掲載された物と同じですが、なんだか製本された物と向かい合うと妙に照れくさいものです。

 

20100711 新経営資源論~もったいないの準備~②取材を元に構成していただいたもので、中身は分かっているのに読み返したくなる気分。内容は、私が入社してからの経緯と、どうして【森のかけら】を思いついて商品化したまでの「もったいない」の記録です。売れ残った木材、端材の山を「もったいない」と思った瞬間から、端材が宝の山に見え始めたという話にとても興味を持っていただき、うまくまとめていただきました。取材はいつものごとく脱線ばかりですが、こうして人様の手によって文章にまとめていただくと、なんだか立派な事を喋ったような錯覚に陥ってしまいます。

20100711 新経営資源論~もったいないの準備~③いつか自分の手で本を書きたいというのが昔からの夢で、今回は自分が筆を持ったわけではありませんが、大いなる野望の礎が一瞬見えたような気分です。あら、蜃気楼かしら?いいんです、願わない夢は決して叶いませんから。無謀を承知で挑まなければ夢ではありません。敬愛する脚本家・中島丈博さんが、「人間1本は傑作を書ける。自分の人生をそのまま書けばいいのだから」という趣旨の事を話していらっしゃいましたが、いかに平凡な人生といえどもそれなりに「小さな波乱万丈」があったはずです。その中島丈博さんは、高知県四万十育ちで、そこを舞台にした自伝的な作品『祭りの準備』、『郷愁』などの傑作を書かれました。『祭りの準備』は1975年製作の映画で、製作・配給はあのATG。大学生の頃に初めて観たのですが、正直あまりの泥臭さに共感を覚えることが出来ませんでした。むしろ拒絶するくらいの嫌悪感を感じてしまうくらいに・・・。

 

20100711 新経営資源論~もったいないの準備~④この映画が心に沁みるようになったのは30歳も過ぎて再観してからです。人間あまりに自分に近い物には受け入れたくなくなるものですが、むしろそれを自覚してからは劇的に自分の中の価値観が一変しました。モノの見方も随分変わってきました。映画の事だけに関わらず、食事や趣味、嗜好についてもかなり変化があり、そのあたりの心境の変化も【森のかけら】開発の土壌になったのかもしれません。何か斬新な商品を開発したわけでもありませんが、モノの見方ひとつでこれほど価値観が変わった事は自分自身でも驚きでした。決してこれが完成ではありません。まだまだこれから進化していきます。苦痛に顔を歪めながら新商品を生み出すのは性に合いません。笑いながら、しめたものだとニンマリしながらヒョイヒョイと軽くハードルを越えていきたいと思っています。不遜でしょうか?いやいや、悩むばかりがモノづくりではありません。

 

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