森のかけら | 大五木材


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20110216 続・ローマのかけら①森のかけら達はこうしてイタリアの人(かけら)となりました。ミラノで藤山さんがかけらに尋ねてみたそうです。「かけら君、イタリアのいろいろな所に連れて行ってあげたけど、一番印象に残ったイタリアの都市はどこ?」するとかけらは、「いずこも忘れ難く善し悪しを決めるのは困難、、、いえ、ローマです!無論ローマです。今回の訪問は永遠に忘れ得ぬ想い出となるでしょう。」って言ったら、ミラノでコスプレ中のダースベイダーに藤山さんが首を絞まられてしまいました!口は災いのもとでした・・・。

20110216 続・ローマのかけら②現在イタリアではベルルスコー二首相の退陣を求める抗議デモで街全体が喧騒中ですが、藤山さんが行かれた時は騒動前で、ゴミひとつ落ちていない美しく閑静な街の姿に感動されたそうです。ローマ駅近くには、石細工や革細工の職人達が集まるアトリエやショップが軒を連ね活気に満ち溢れていたとも。そういう風景が普通の日常の中に混在していて、生活の中にアートを受け入れる土壌が出来ているんでしょうね。日本でアートは「特別な人」が行う「特別な事」です。

 

20110216 続・ローマのかけら③さて、藤山さんはいろいろな飲食店でも精力的に取材をされて、その後向かった先は、ローマ郊外在住のイタリア人アーティスト、カルロ・ゴーリ(Carlo Gori)さんのアトリエ。カルロさんの奥様は日本人で、よく来日されていて、藤山さんとは以前から交流があり、元俳優にして、美術館のディレクターであり、自分自身もアーティストであるというマルチなお方。早速、お土産に【森のかけら36】をお渡しして、ベランダでお約束の記念写真を1枚。さすが元俳優、【森のかけら】を抱える姿も決まっています。

20110216 続・ローマのかけら④実はこのカルロさん、昨年愛媛で個展をされていたのです。それにも藤山さんが関わられていて、今後もイタリアと愛媛でアートを通じた交流を広めていく足がかりとしてのイベントだったようです。その時は、その展示会の事は知らなかった(聞いていてもこちらに受け入れるアンテナがなかった)ので参加も出来ませんでしたが、にも関わらずこうしてつながりが出来たのは、何かのご縁があるのだろうと思います。藤山さんたちはこういう地道な活動を通じて、愛媛にも面白い楽しいアートを広めていこうと真摯に活動されています。【森のかけら】を作り、『LOOPTO』や『えひめイズム』で異業種の方々と触れ合う事がなければ、私には無縁の世界であったかもしれません。材木屋風情が何をアートと気取った事をと笑われる方もいらっしゃいますが、現在の木材業に欠落しているのは、人を楽しませること、つまり木の魅せ方だと思うのです。

 

20110216 続・ローマのかけら⑤ただ強度や乾燥、品質、価格といったハード面ばかりをハウスメーカーにPRするのではなく、最終消費者である住まい手に、どれだけ木の魅力を物語るかというソフトの部分がまったく行われていません。昔、製材所は丸いものを四角にするだけと揶揄された事もありましたが、とかく「挽く、作る」事ばかりが重視され、その先の「木の魅力を伝えて理解してもらい、買っていただき喜んでいただく」というプロセスが短略化されて、木材業界全体が「木を売る」事ばかりに熱心だったように感じます。その結果が、和室の減少であり、異素材への転換、材の工業化であったのかもしれません。結局自らが、その良さを語ることなく滅亡してしまおうとしているかの如く。実はその「木語り」の部分こそが、私をアートの世界の窓を覗かせたくれたきっかけだったのです。アートって小難しい理屈ではなくて、人を喜ばせるもの、驚かせて楽しい気分にさせるもの全てに関わる要素だと思うのです。あ、また長くなりそうなので続きは明日・・・。

 




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