森のかけら | 大五木材


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20111027 1愛媛すごいもの博2011』で、まだ後3日はいけるネタはあるのですが、あまりしつこくなるのでそろそろ離れます。最近なにやらあるひとつの事象に出会うと、それが次々とリンクしてきたり、ある人や団体、企業につながっていったりして怖いぐらいなのですが、そういう見えざるゾーンというか輪の中にはまってしまったのかもしれません。実は弊社のブースの通りを挟んだ前で、『東北応援物産展&パネル展示』ブースがあり、ユネスコの皆さんだったと思うのですが、南三陸の被災現場の写真をパネル展示されていました。 

20111027 3不思議なご縁で、今大学生のインターンシップ活動に関わらせていただいているのですが、弊社に来てくれている学生たちが、陸前高田の被災地に行っていろいろお手伝いをしてきたメンバーなのです。中でも骨のありそうなちょっと変った(いい意味で!?)メンバーが集結。それで『すごいもの博』の初日に、愛媛大学で『インターンシップの報告会』が開催され、被災地からも数名の方が来松されていました。その夜に懇親会があるというので私も参加させていただきました。

 

20111027 2私は被災地に行ったわけでもなく当事者でも無いのですが、『チーム大五』の学生達が、来松された陸前高田の皆さんに何か記念になるモノを渡したいという事で、『木言葉書』にメッセージを書いてお渡しする事になりました。本当は、陸前高田の木を使って作れらたらよかったのですが、乾燥や木の特性やらあって何の木でもすぐに簡単に加工できるというわけではないので、今回は断念して既存のモノを使わせていただきました。報告会の様子がちょうど夕方のTVニュースで放送されていて、『チーム大五』の友野大地君が映っておりました。

 

20111027 5被災以前ですが、岩手には何度も訪れた事があり岩手の森が育てた『南部栗』や『南部あか松』には相当お世話になりました。個人的にもかなり思いれもありまして、何か出来る事があればお手伝いさせていただきたいという気持ちがありました。実際に現場を見ると聴くでは大違いなのでしょうけれども、それでも当事者から直接現地の様子をお聴きするのは初めてでしたので、生々しい現地の状況を教えられました。今回来松されたメンバーの中に、ちょうど陸前高田の製材所の方もいらしていろいろとお話をさせていただきました。まだ30数歳のお若い方でしたので、いけないとは思いつつも説教爺の事のようになってしまい反省ですが、魅力のある岩手の木のもっと友好な活用方法(森の出口)について熱く語り合わせていただきました。灯台下暗し、地元の魅力は地元では案外分かりにくいものです。

 

20111027 4先日も岩手に材料を発注させていただいたのですが、まだまだ川上からの流通が未回復で、予定通りの生産計画が進まないようです。その事情も十分理解しつつも、待った無しの現場で納期の板挟みに合いますが、そこをうまく調整するダム機能こそが、本来の材木店の役割であったはず。今こそ原点帰りで、その機能性を生かすときだと思っています。在庫を持たざる事こそが経営のロジックだと仰る先生方にはご理解できないでしょうが、「在庫を持つ」事がこれから本当に価値と意味を持つ時代になって来たと感じています。

20111027 6今回の弊社のインターンシップの取り組みでは、被災地を対象とした活動ではありませんが、奇しくも「岩手」という場所が学生達と私をつなげる扉となりました。『森の出口』を探す航海の途中、新しい出口の扉可も知れません。ヒントやチャンスはいつも目の前を高速で駆け抜けて行きます。それを掴むも掴まぬも自分次第。学生諸君の若い力を借りて、真新しい帆を揚げてみようと思います。いずこの港に寄港することになるのか?まだ少し船内には余裕がありますので、もう少し荷を積んでおきましょうか。




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