森のかけら | 大五木材


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20111222 1先日、愛媛新聞の「ザ・うれすじ」コーナーにて『木言葉書(きことのはがき)』を取り上げていただきました。「うれすじ」という言葉はあまりに恐れ多いのですが、こういう時は恥も照れもかなぐり捨てるのです。目だってなんぼの商売です。葉書として決して安くない商品(はっきり言えば数倍!1枚420/税込)ですが、それでも販売開始以来延べ1000枚以上の木言葉書が私の手元から巣立っていきました。もしも商品化していなければ、その材がどこかの誰かの手元に届く事はなかったはずです。

 

20111222 2森のかけら】の製作以後、もう少し薄い端材の出口についていろいろ考えていましたが、どうにかこれで『ひとつの小さな小さな出口』は開けられたのではないかという思いです。かつて外材全盛の時代があり、国産材復興が虚しく叫ばれていましたが、それも遥か昔の話。今や国や行政が一丸となって「国内の森林資源の新たな活用」の道を模索されています。しかし闇の中に突如大きな高速道路が現われるわけではありません。獣道がやがて大きな道の導きになるのだと思います。

 

20111222 3最初は獣が発見した命をつなぐ小さな小さな獣道でも、そこを多くの動物達が通っているうちに草は踏みしめられ、少しずつ道幅は大きくなり、いつかそこを人が歩きます。やがてそこは拓かれ、草は刈られ整備され多くの人が歩を進める道となるのです。誰もが相手にもしなかった獣道がいつか交通の基盤となり、多くの人や物を運ぶのです。最初から大きな道は無く、どこかでだれかが草をかき分け枝を払い、闇の中に小さな灯りをともすのだと思うのです。

 

20111222 4木言葉書』は、吹けば飛ぶようなか弱い灯りですが、闇夜の中でも蛍の灯りですらも頼もしく映るものです。建築・住宅以外の分野で、わずかでも木の魅力を発信する事、それこそが『森のかけら屋』に課せられた使命だと考えています。例えそれは小さな自己満足でも、遠くまで届く光になりたいと思っています。現在10種類の『木言葉書』ですが、今後更に種類を増やしていくつもりです。といってもすべての木が葉書に適しているわけでもありません。新聞の記事にも書いていただきましたが、製作にあたって幾つかの条件があります。まず文字を書くのにある程度の堅さと、薄い板材に加工した時に反りやねじれの出にくい素材である事、更に木言葉や木の物語との組み合わせ、そして一番重要なのはその「端材」を有している事。幾つかの条件をどうつなげて仕上げるか、まだまだ隠れた獣の足跡を探し出さねばなりません。




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