森のかけら | 大五木材


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20120301 1萬翠荘周辺には今でも多くの木が植栽されていますが、かつては建物の正面に大きな『ヒラヤマスギ』が生えていて、建物を覆い隠すほどの勢いで大きくなりすぎたので伐採されましたした。その一部が室内に展示されていました。そこには解説の一文が添えてあり、それによると萬翠荘建築の1922からおよそ90年もの間、「萬翠荘のシンボル」として親しまれてきましたが、2011年にシロアリによる食害が発見され、根が浅いヒラヤマスギの倒木の保存を断念。

 

20120301 22011年9月に7本のヒマラヤスギが伐採され、食害が及んでいない部分を切り分けてここに保存してあるという事でした。こちらが在りし日のヒラヤマスギのお姿。手前の『蘇鉄』の奥で、綺麗に手入れされ優雅に屹立している姿が、瀟洒な建物とあいまって一層エキゾチックな雰囲気を醸し出しています。伐採されたヒラヤマスギはきっと廃棄されたことなんでしょう・・・嗚呼、もう少し早く知っていれば、もしかしてその端材から『萬翠荘のかけら』が出来ていたかも・・・。

 

20120301 3まあ、『ご縁』というのはこういうものでしょう。ご縁がある時は、ほっておいてもつながったりするものですから。【森のかけら】の240種を選定する時には、いろいろな樹種を探していました。もっと時間をかければ、更に多くの種類が集められたのでしょうが、どうしてもある時期で線引きをしなけらばならず、それに間に合わないいくつかの樹種は手からこぼれ落ちました。ヒマラヤスギもそんな樹種の1つでした。一般的に流通していない木材というのは、ひとのつながりが手に入るタイミングです。

 

20120301 4今となって沢山手に入る樹種もあったりして、皮肉なものだと思ったりもしますがそれもさだめ。実は最近このヒマラヤスギと不思議にご縁があって、この木の端材が出たよとお声をかけていただいております。倉庫にもヒマラヤスギの丸太や端材がゴロゴロ。決して大きな材があるわけではないので、家具や造作材に使えるわけではないのですが、いただけるものはありがたく頂戴いたします。たちまち目的があるわけではないのですが、【森のかけら】が取れるぐらいのサイズに小割して保管しています。

 

20120301 5森のかけら】に加工するのは簡単なのですが、解説書もリストも仕上がっておりますので、コレクターとしてはそこに含めるには抵抗があります。そういう樹種はヒマラヤスギばかりではありませんので、そういう樹種の出口を探しをしていました。その出口がようやく見つかりました!3月中には新商品を完成させたいと思っています。ヒマラヤスギは、マツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹で、学校や公園、自宅の庭などによく植えられている『世界三大造園木』の1つ。新商品が出た時にまた詳しく触れさせていただきます。




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