森のかけら | 大五木材


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20160218 1さて、本日も宇宙空間で植物を育てる映画『サイレントランニング』の話ですが、テレビ公開後幸いにもビデオ化され、遅まきながら日本のSFファンにも認知されるようになり、口コミでこの映画の素晴らしさが伝えられるようになりました。もともとが低予算で作られたこともあり、舞台は限られた宇宙船のみ。地上では植物が絶滅した近未来の話という設定で、わずかに残った植物の標本を宇宙船に持ち込み、その中の温室で栽培しているという、恐ろしいほどに地味な内容となっております。

 

20160218 3低予算を逆手にとって、UFOとの戦いも巨大隕石も現れないのですが、この映画が作られたのは今から45年以上も前のことなのです。当時としてはあまりにも暗すぎる内容から、ヒットしなかったことも理解できるものの、食糧問題や環境問題が深刻化する現代においては決して絵空事のような話ではありません。ダグラス・トラブルの慧眼には恐れ入るばかり。そういう意味でも「早すぎた映画」としてSF映画ファンの間では今でもこの映画が大好きという人に結構出会います。

 

20160218 2主人公もブルース・ダーンというかなり渋い配役でしたが、実はこの映画には若かりし頃のマイケル・チミノ(あの『ディアハンター』や『天国の門』の監督)も絡んでいたり、登場する3体の愛嬌あるロボット(ヒューイ、デューイ、ルーイ)をベトナム戦争で足を失った人が演じていたりと(ちなみにロボの名前は、ドナルドダックの3匹の甥の名であることもよく知られています)、ストーリ以外にも語り代がある映画です。実際に映画を観たもらいたいものの結末はかなりシニカル。

 

20160218 4そのように異星や宇宙空間で植物を栽培するという事が映画でも取り上げられてきましたが、時代ともにその描き方も変わってきました。『オデッセイ』では、火星の土と排泄物で植物を育てるなど、かつての緑や自然を想起させるシンボライズ的な意味合いから、生きる糧としての食料としてリアリティが増しています。いずれは宇宙空間でスギやヒノキを育てる、異星で植林をするなんてことをテーマにした映画が作らないものか。木の仕事も宇宙へと羽ばたく超大作スペースツリーの封切を待つ・・・




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