森のかけら | 大五木材


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今日のかけら・♯041【モンキーポッドMonkeypod マメ科・広葉樹・中南米産

 

 

昨年末の事・・・この時期、こういう書き方で数日前の事を表記せねばならないのは毎年の事ですが、しばらくは座りの悪い違和感を感じます。さて、改めて昨年末の事ですが、【モンキーポッド】の座卓を作らせていただきました。H様邸のご主人さんこだわりのお部屋の座卓です。お施主様家族みなさんで、会社に数度ご来店いただき材を選んでいただきました。まだ加工する前の荒材ですから、かなり想像力を働かせていただかなければならないのですが、それも無垢材で家具を作る楽しみの1つです。楽しく(?)悩まれて、選ばれたのがこの木ですが、この木何の木かというと、モンキーポッドです。画像はひっくり返して木裏面が出ています。現状で2400☓700~850㎜ぐらいあります。さて、これがどういう風になるかというと・・・。

こういう風に仕上がりました。モンキーポッドはマメ科の木ですが概してマメ科の木はよくオイルとの相性が良く、よくオイルが浸み込んで濡れ色になって深みのある表情を見せてくれます。さすがにここまでの仕上がりは想像しにくいので、荒材の端を少し削ったり、サンプルにオイルを塗って仕上がりを確認していただいております。左の画像は木表面を上に向けていますので、上の画像戸はクラックが逆になっています。端から中央に向けての深めのクラックは、面を取って触っても痛くないように仕上げています。このクラックを活かして欲しいという事で、【パープルハート】の契(ちぎ)りを入れさせていただきました。この紫色も勿論原色です。あまりやり過ぎるとくどくなるので、少しアッサリした印象があるかもしれませんが、素材そのものが良い場合は、必要以上に手を加えずに素材の持ち味を活かしたいと思います。

モンキーポッドといえば、かつては輪切りの丸太の円卓が流行りましたが、オイル塗装で仕上げるには難しい形状です。芯を含んだ輪切りの場合は、よっぽどうまく乾燥させていないと芯割れが発生しますので、ウレタンなどでカチンカチンに固める必要があります。輪切りも確かに面白い表情が出ますが、耳付きの板に挽いてもなかなか楽しめる杢が現れます。特にこの縞模様は見る角度によって違った光沢が現れます。縞模様も濃淡の茶褐色からこげ茶と複雑な柄が絡み合いワイルドな雰囲気の中にも上品さと色気があります。

長さ2100㎜で仕上げましたので、残った材で脚の部材も取れました。足元は掘り下げていますので、脚材の内側をかぎ込んで、框に掛けて固定しています。辺材が白く黒味部分とのコントラストが特徴の1つで、今回は耳付き仕上げというご注文でしたので、白太の耳を活かした仕上げです。イメージは『男の隠れ家・居酒屋篇』という事でしたので、かなり近い雰囲気に仕上がったのではないかと自負しておりますが、これから多くの輪染みやお酒を吸いながら次第に馴染んでいくと思います。




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