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2月に新玉小学校のベンチを納品させていただきましたが、それは今年卒業する6年生の卒業記念となるものです。杉で作ったベンチですが、6年生の子ども達が、各クラス毎にペインティングして、運動場などの隅に置かれるようです。それでペインティングの上から、防腐剤を塗られるという事で、スタッフと一緒に小学校に行き、先生にレクチャーさせていただきました。
既にペインティングを終えて並べて置いてありましたが、ビックリ!てっきり、マークや絵をちょこっと書くものとばかり思っていたら、全身色づけさえ各クラスが思い思いの塗装が施され、これがあの杉かと見まがうばかりの出来栄えです!さすがに子どもの感覚は素晴らしいです!これはもはやアートベンチです!
ちなみにこれが納品した時の姿です。シンプルな愛媛県産の杉のベンチです。これはこれでいいのですが、
これが、こう変身しました!6年1組の作品。
次に6年2組の作品。
最後に6年3組の作品。
どれもこれも素晴らしい出来栄えです!3組は、人数の数だけ水玉模様が描かれているそうです。各クラスともしっかりと思いが込められています。私達プロは、木の素材を思うあまり、ついつい着色に抵抗を感じがちですが、そのものが何のためにどう使うかと言う目的をしっかり考えて、より何がベターなのかを考えなければと強く考えさせられました。
勿論、杉の木肌の質感は大好きですが、このベンチを前にしてはそれすらも霞んでしまいます。子ども達が卒業を控え、クラスごとに考え、まとまりワイワイ楽しく色塗りをした場面を思い浮かべるとき、この杉のベンチの幸福を感じずにはいられません。
この後外部用のオスモ社の防腐剤を塗って、卒業までにお披露目されるそうです。そして、春には彼らの思い出が、新一年生を温かく迎えてくれるのでしょう。担当された井上先生のご苦労は察するに余りありますが、子ども達が喜んでくれたという井上先生のお顔にも満足感が漂っていました。もうひと頑張りよろしくお願いします。
もし来年からもこの卒業記念のベンチが続けられるようなら、いずれ新玉小学校の運動場は色鮮やかな楽しいベンチに飾られることになるのでしょう。メンテナンスの話が出たときに、この卒業生の中から将来、大工さんを目指す子が現れ、一人前になってメンテナンスに来てくれたら嬉しいですね、と井上先生がおっしゃっていました。井上先生それ、いいです!そう願いましょう。なにしろ大工さんは素晴らしい職業ですから!
以前から行きたかった愛媛県美術館で開催している『畦地梅太郎展』に行ってきました。畦地さんは、愛媛県二名村(現宇和島市三間町)出身の版画家です。地元・愛媛では有名なのですが、珍しい苗字で「あぜち」と読みます。私も詳しくは知らなかったのですが、山男の愛嬌のある絵が好きで、今回畦地さんの没後10年ということで、展示会があると聞き行ってみようと思っていましたが、やっと行けました。

初期の鉛版画から始まり晩年の作品まで、さすが地元の作家ということもありかなりの作品が展示されていました。私は難しいことは一切分かりませんが、畦地さんの素朴で飾り気のない実直な絵が好きです。南予の出身というだけあって、八幡浜や宇和島、大野ヶ原など南予んの自然を題材にした作品も多く親しみが湧きました。年代順に見ていると昭和40年代後半頃から、ガラッと画風が変わってきます。私は個人的にはその頃、特に昭和50年代に入った頃の『山男』の絵柄が大好きです。むしろ、畦地さんといえばこういうタッチの絵をかかれる人だと思っていたので、初期の頃の作品は意外でした。人間長く生きていると作風も考え方もいろいろ変わってくるのでしょう、感じるところがあります。
鳥を抱いた豊かな髭を蓄えた『山男』のユーモラスな表情は、心が緩むような安心感とぬくもりがあります。ああ、きっと畦地さんは、山やそこに暮らす山男達が好きで好きでたまらないんだろうなという思いが伝わってきます。厳しい山の暮らしがあるはずなのに、険しい表情の山男の画は一枚も見当たりませんでした。それは想像の畦地さんが作ったユーモラスな想像上の山男ではなく、実際に筆を向けた畦地さんに山男が見せた本当の表情だったのではないでしょうか。きっと畦地さんの人柄がそうさせたのではないでしょうか。畦地さんご本人には面識もありませんが、こんな楽しそうな山男は想像では書けないのではないでしょうか。本当の事は知りませんが、この画を見ているとそう感じずにはいられません。
軽妙な畦地さんの画のタッチに、屈強な山男が思わずフフッと愛嬌のある笑顔を見せたその瞬時の表情が、増幅されて版木に刻まれたのではないでしょうか。そう思ったほうが楽しいじゃありませんか。こんな山奥まで来て、こんな画を書いて、変なおっさんだな、なんて思ったんじゃないかな。山男は無口でぶっきらぼうで誰にでも心は許しません。でも山に来る人には頼りになります。そして心許した友には、屈託のない底抜けの笑顔を見せてくれます。きっと山の好きな畦地さんは山男に受け入れられたんだと思います。
勝手な思い込みで、畦地さんの意図とは全然違うかもしれませんが、1枚の画を見て何を感じるかは自由だと思います。短い時間でしたが楽しめました。結局、版画集やハガキもしっかり買って帰りました!佐野さんや大内さんたち、デザイナーの方たちと関わらせていただくようになって美術や芸術への関心がかなり高まりました。月に1,2回は美術館にも行きたくなりました。今回の畦地さんの画の中で、私が一番好きなのはこれ。この画が中に入っていたので絵ハガキを買いました。山のいのちと山の豊かさ、山の喜びがジワッと伝わってきて大好きです。
今日の愛媛新聞に、『梅津寺パーク3月閉園』の記事が掲載されました。梅津寺パークというのは、愛媛県松山市梅津寺町にある地元の鉄道会社が経営する遊園地です。今時のテーマパークに比べたら、施設はひと昔もふた昔の前の物で、実際に見た目にもかなり老朽化していました。日曜日に行っても人が少ないと、電気代の節約でしょうか、動いてない遊具もあり、係の人に声を掛けたら動かしてくれるというかなりローカルな遊園地でした。

しかし田舎の山奥で育った私にとって、子供の頃は羨望の的でした。勿論今から30数年も前の事ですから、テーマパークなどというものはなく、この梅津寺パークこそが、田舎の少年にとって唯一の『夢の遊園地』だったのです。当時は設備も綺麗だったと思うのですが、子供の目にはどうでもいいことだったのでしょう。金ピカの遊園地のイメージしか思い出せません。
今でこそ、私の生まれ故郷から松山まで車で1時間足らずという行けるようになりましたが、昔は道路事情も悪く、それでなくとも車酔いの激しかった私には松山も遠い存在でした。それでも何度か家族で来た『梅津寺パーク』のひと時は、忘れることの出来ない大切な思い出として私の胸に刻まれています。
その後しばらく出かけることはありませんでしたが、子供が幼稚園に行くようになると遠足などで行くようになりました。大人になって見る遊園地は、子供の頃の記憶とはかなりかけ離れているものです。背も高くなり視点も変わり遊具が随分ちっちゃく見えます。足を踏み入れるとそこは、時間の止まった『昭和のレトロパーク』のような趣です。子供のように無邪気に遊ぶことは出来ませんからどうしても老朽化した遊具や設備の粗が目に付いてしまいます。でも人混みの嫌いな私は〇〇ランドなどで何時間も列に並ぶよりはよっぽど梅津寺公園の方が好きでした。並ばなくても乗れるし、迷子になることはないし、ゆったりしたローカルなところはいい味がありました。セコセコ、イライラしてないのが最高でした。
それからは幼稚園の遠足やイベントなどで何度も行っており、私達家族にはとても愛着のある所でした。それだけに今回の閉館はとても残念です。先日、山口出張の帰りにフェリーから梅津寺パークが見えました。久しぶりに海から梅津寺パークを眺めました。その時には閉館の事は知りませんでしたが、妙な郷愁に誘われました。
この梅津寺パークは海に面しており、ロケーションは最高です。電車の線路が本当にすぐ目の前まで敷かれており、「梅津寺駅」で降りたらすぐそこです。その駅こそ、かのドラマ「東京ラブストーリー」の最終回の舞台となった駅なのです。主人公の赤名リカがハンカチを結びつけた柵もあります。
また、遊園地に隣接して梅や桜のある約1万8千㎡もの広い庭園があります。紅梅・白梅150本、桜600本、つつじ、つばきなどが植えられており、花見のシーズンになると美しい花が競って咲き誇って、その中を散策できます。この庭園の方は残されるようで、それがせめてもの救いです。遊具はなくなっても、また今年の春にはきっと鮮やかな花を咲かせてくれることでしょう。親子二代にわたり夢を与えていただいた『梅津寺パーク』に感謝の気持ちを込めて。
東風(こち)吹かばにおいおこせよ梅の花 遊具なしとて春な忘れそ

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