森のかけら | 大五木材


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20131222 1ある材木関係の方がいらした時の話の続き・・・その特殊なアフリカの木は、その人の好奇心と遊び心で日本にやって来ました。日本からそういうオーダーがあったわけではなかったのですが、景気の良かった時代はそういう遊び心で「来日」する木も沢山ありました。そういう木こそが私の狙い目!今もそういう一般的でない木を少量でいいからコンテナの隅っこに混載して欲しいというお願いはしているものの、景気が悪いと「売れるもの優先」となりなかなか願い叶わず。

 

Exif_JPEG_PICTURE絶対買うからと言えば送ってもくれるでしょうが、木材は「生もの」ですので、こればかりは実際に見てみないととんでもないことになりかねません。またボリュームの問題もあって、あまり少量だと相手にもしてもらえませんが、こちらにも潤沢な資金などあるはずもなくお大尽のような豪快な買いっぷりも出来ません。沢山ある種類の中からそれぞれに少しずつ尻尾のあたりをちょこっとつまませていただくのが、かけら屋としての「王道」いや理想なのですが・・・。

 

Exif_JPEG_PICTUREまだ遊び心のあった時代に、商社マンの遊び心で入ってきたあるアフリカの木が、名古屋に入港して、そこから全国に散らばり、そのうちの幾つかが私の手元にやって来ました。当然愛媛での知名度はなく、マニアックな方に細々とお売りしていたのですが、その時の一部を加工して【森のかけら】にも加えておりました。その木もほとんど底をついてきて、将来的な不安を抱えていたのですが、実はその木こそが、弊社に来社された木材屋さんがかつて遊び心で輸入した木!

 

20131222 3なぜそこまで厳密に特定出来るかというと、ご本人がアフリカの地でその木の検品に携わられたから。地元の人間にすべて任せてしまうと、とんでもないコンディション(割れや反り、虫食いや青染みなど日本人は世界で一番材質にうるさい、いや敏感なので)のものまで入れてしまうので、日本人が立ち会って検品するのです。当時その木を扱っていたのはその商社、その人だけだったので、弊社での「再会」が十数年ぶりの邂逅となったのです!そんな事ってあるんですね〜!

 

20131222 5私もその話を聞いた時は、十数年(実際にその木を仕入れたのは1900年代)の時間とアフリカから愛媛という距離を飛び越えた一大スペクタル浪漫に鳥肌が立ったものです。そういう風に1つに木にも壮大なドラマ(?)がつきもので、改めて木のご縁の不思議を感じるとともに、業界の狭さも実感しました。もはや特殊な木の源流を辿っていけば辿りつく人の顔が浮かんできます。いかん、いかんそれではいかん!新たな出会いを求めてまた動き出さねば!今こそアフリカ浪漫!!

 




20131221 1さて、その材木関係者の方は、昔アフリカなどから日本へ特殊な木材を輸入される会社に勤められていたそうです。先日弊社に来られたのは、たまたま別の仕事で来られたので、初めてお会いしたのですが、【森のかけら】を挟んで異常に会話が盛り上がり、本来の目的そっちのけでいろいろな話しをさせていただきました。実はその方が、【森のかけら】にひどく惹かれたのにはわけがありまして、それもたまたま偶然の話なのですが世間は狭いと感じる話です。

 

 

20131221 2今でこそアフリカ材の輸入量は激減の一途ですが、かつてはブビンガモアビなどの大径木をはじめ様々な樹種が沢山日本にやって来ていました。私が業界に入った当時の事ですが 、木の知識はなくとも根っからのコレクターであった私は、仕事というよりも趣味として世界の木材図鑑などを幾つも取り寄せ読んで(見て)いました。それら世界の木材の色合いの美しさや表情、名前の面白さや物語にすっかり魅了され、私の頭の中では妄想が増幅されるばかりの日々。

 

 

20131221 3そんな状態で、市場などで実際の「妄想の木」と出会った時にはこれぞ、運命の赤い糸!と自分だけで勝手に盛り上がり後先も考えずに購入したいったのです。売る方も特殊な木が好きのカモが来たと思って、更に特殊材の深みへ深みへ誘い込んでくれるのです。それは私にとっても至福の時!嗚呼、日々夢描いていたあんな木もこんな木までもが今自分の目の前にある〜!これは、「木が私を呼んでいる状態では?!」決して材木屋が陥ってはならない領域に突入です!!

 

 

20131221 4まあ、そのお陰で世界中からいろいろな木が集まって来て、結果的に【森のかけら】が生まれて来るのですから人間万事塞翁が馬とはこの事。それら世界の珍しい木との出会いそれぞれに、私に木の事を手取り足取り教えて下さった師匠や先輩の皆さんがいらっしゃいます。その中でも、アフリカ材については、輸入量こそ今に比べると桁違いに多かったものの、日本に入るルートそのものは限られていて、全国ほぼすべてのルートが1つの川上に集約されていました。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREその中でも更に珍しい木(決して高価という意味ではなく、特別人気があるとか、認知度があるというわけでないので通常はあまり輸入されないという珍しさ)については、どこどこ商社の誰々が関わったと限定できるほど、ある意味トレーサビリティが正確に証明できる木もあったそうです。商社の中にも私のような物好きな方がいらしたようです。まあアフリカや中南米などの特殊な木材を好き好んで扱おうという人間は、好奇心の塊、物好きでなければやっていけませんが。更に明日へ・・・

 

 




20131016 1 .bmpイギリス経由で非常に破壊力のあるKAIJU(怪獣)が、日本・松山に上陸するという情報を掴んだ我々国際地球防衛軍は、愛媛空港を本土における水際作戦決行の場と位置づけ、某日夕刻現地に集合。闇に紛れて上陸したKAIJUに備えた。史上最大規模の破壊力を持つと言われるKAIJU2対は、「トム」と「ゲン」と命名された。既にロンドン市内において建物を壊さずに人の心の既成概念を打ち壊すという大暴れをしており、対して迎え撃つ我々の武器は語りと情熱のみ

 

20131016 2 .bmp18:00 KAIJUたちは、我が軍から潜入させておいた工作員・Mr.FUJITAに誘われるまま、自分たちの墓場となる空港に到着。FUJITA氏の作戦通り、県内各地を東西端から端まで引きずり回し、2対ともにかなり疲労の色が伺える。相手に肉体的なダメージを与え、嗜好回路を麻痺させておいて一気に畳み掛けて落とすという、氏のいつもの得意技は健在である。さすがは頭脳派工作員HFUJITA氏、ふたりはアイコンタクトでKAIJUを罠の奥へと誘い込んだ。

 

20131016 3 .bmp18:10 この2体のKAIJUたちは、大の酒好きという情報が入っており、次なる一手は『ヤマタノオロチ作戦』。疲れた体にアルコールを与え、更に嗜好回路を麻痺させ、わけが分からなくなったところでとどめをさす作戦だ。2対は案の定、美味しいアルコールを口に含み始めた。私とFUJITA氏は顔を見合わせニヤリ。「この勝負、我々の勝ちだ!」ふたりは心の中でそう叫んだ。なぜならその時、対KIJU車両で出動していた我々はアルコールを飲んでいシラフ状態だったのだ!

 

20131016 4 .bmp18:40 そして、KAIJU退治は静かに終った。確かにKAIJUには一撃は与えたであろう、しかし試合に勝って勝負に負けるとはこの事・・・。アルコールも無く熱く語り尽くした我々は、2体がロケットに縛られ怪獣墓場へと打ち上げられる姿を見送った後でもその場から離れる事はなかった。しかしそこに勝負に勝った喜びはない・・・もしかしたら本当の勝者は、美味しいビールを口にして今頃ロケットで揺られている彼らなのではないだろうか。果たして真の勝者とは・・・?!

 

登場人物 トム=トム・ヴィンセントさん(株式会社トノループ・ ネットワークス代表取締役)  ゲン=井出玄一さん(ロンドン芸術大学CCWカレッジ国際事業担当) Mr.FUJITA=藤田雅彦さん(愛媛県産業技術研究所技術開発部主任研究員)

20131016 5 .bmp世界をまたにかけて大暴れする怪獣たちのスケールの大きなプロジェクトはこちら。

TOYOTA BAMBOO PROJECT 

世界的に有名な自動車の町「豊田市」ですが、面積の大部分が山間部です。私たちToyota Bamboo Projectは、豊田山間部や里山にある竹林の保全を目的とし、その課題解決のため、竹を有効利用することを考えています。

 

20131016 6 .bmp

 

London-Tokyo Exchange Workshop

 ヨーロッパ最高峰のアートスクール、ロンドン芸術大学を拠点とし、アート、デザイン、建築、ファッションなどをテーマに、現地クリエイターとのナレッジ交換型のワークショップを行っています。人生を変えてしまうかもしれない深い経験を提供する滞在型のワークショッププログラムです。

 

映画「パシフィック・リム」とものづくりスピリットとキューブリックに愛と敬意を込めて

 




20131015 1  .bmpさて本日も台湾の話。残念ながら中国語が分からず、翻訳などはすべてマジカルサイトさんがしてもらったのですが、担当していただいた松本さん、井上さんが同じような感性をお持ちだったようで、ノリノリで打ち合わせが進みました。なので、きっと中国語にも私の「かけら哲学」が豊かに反映されている事だろうと思っています。第三者を通してものを伝えていく場合、誰と組むかという事が非常に重要です。特に弊社のような「語らねば商品」の場合、 

 

20131015 2  .bmp解説文や紹介文ひとつとってもその語彙や言葉の調子によって、商品の印象は大きく左右されます。台湾での実績豊富なマジカルサイトさんのアドバイスお陰で、ほぼ主意通りに中国語で公開する事に。さて、台湾にどれぐらいのモッタイナイイズムが受け入れていただけるものでしょうか!ちなみに中国語で弊社の商品を表記すると、「森のかけら」が「森林的碎片」・・・おおっ!意味がどうかは分かりませんが何だか文学的、詩的な雰囲気すら漂うではありませんか!

 

20131015 3  .bmp 「森のしるし」が「森林的徽章」・・・フムフム、イメージが何となく伝わります~!「森のりんご」が「森林的蘋果」・・・リンゴもこう書かれると何やら高尚な香りがします。「モザイクチェアー」が「小型的單人馬賽克木椅子」・・・馬?ただ、字面だけの印象なのですがもの凄い楽しいぶっ飛んだ超訳がしてしてあるのではなかろうかと秘かに喜んでいます!素敵な仲間がいると妄想は無限に膨らみます!

20131015 5 .bmpブタマジ」が「豬狳豬」・・・何やらもの凄く凶暴で強そうなイメージが・・・それも楽しくていいですね~!とにかくいろいろな特徴を併せ持つ凄い生物(獣)として伝わっていれば嬉しいです!ものづくり同様に、自分の作った商品が、同じ価値観を持つ他人によって、またひとつ隠し味を加えられ変化、進化して世間に広めれれるってとてもありがたく嬉しい事です。嗚呼、どうかこのサイトを通じてひとりでもいいからとんでもなく熱いワールドクラスのかけらフェチと出遭いたい~!

 




20131014 1.bmp昨日に続いて、台湾とのオンラインショッピングの話。最初にこのお話をいただいた時に、松山市が進めるショッピングサイトという事で正直お堅いイメージだったのですが、あくまでも松山と台湾の松山の相互理解と交流を進めるための若者向けの入口という行政らしからぬ(?!)柔らかい切り口にした事で「買うためのサイト」という実利目的よりも、「まずは松山を知ってもらうためのPRサイト」としての位置づけられたように思います。

 

20131014 2.bmp弊社のような木工品などは、まず知ってもらうことが重要で、サイトに公開したからすぐに売れるというような即効的な性質のものではありません。ものづくりの背景にある思いや物語を読み込んでいただき、そこに関心・興味を持った方が、抜け出せない底なし沼に自らじわじわと足を踏み込んでいただくのが理想なのです!なので、私にとってはこういう趣旨のサイトは実にありがたい限りなのです。

 

20131014 3.bmpといってここにおんぶに抱っこしてしまうつもりはありません。このサイトを入口にして、自社サイトに導き、そこから更に深いジャングルに引きずりこまなければなりません。このサイトは、英語版の「loop to」に続いて、弊社にとって2つ目の海外への出口(入口)となります。正直まだまだ成果は出ておりませんが、このブログとて最初のうちは訪問者もわずかで、社内からの評価も懐疑的でした。それが5年経ってようやくそこそこの数字をいただけるようになりました。

 

20131014 4.bmp現在1日およそ1000人の方がご覧いただけるようになりました。継続して情報を発信していくことの大切さを身を持って学んでおります。ホームページさえ作れば飛ぶようにものが売れるなんて妄想を持つ人は少なくなったでしょうが、「森のかけら」についても「弊社のサイトで販売しませんか?」との問い合わせがいまだに少なくありません。サイトを「売る出口」にするのか、「知る入口」にするのかによって、商品の未来は運命づけられます。まずは台湾の方々に、愛媛の松山とそのものづくりを知っていただくこのプロジェクトの命題です。




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