森のかけら | 大五木材


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少し前に自宅の庭に咲いた『ヤマボウシ(山法師)』の事をアップしましたが、そのヤマボウシですが鮮やかな白い花の後に赤い果実が実りました。たぶん今までも実っていたのだと思いますが、目には映っていたものの見えてはいなかったのだと思います。それで改めてヤマボウシについて調べてみたら、果実が熟して赤くなるのは9月~10月頃とありましたが、写真を撮ったのは8月中旬でしたので今年は少し早いのかも。もっと熟してもっと赤くなるのかと思っていましたが落実するのも出てきました。

それで赤く熟れた実をいくつか収穫して実際に食してみることにしました。こんなに間近でヤマボウシの実を見たことをありませんでした。よく見るとかなり異様な形をしていて、ヤマボウシの事を知らなければ、もし森でみつけたとしても好んで食べようとは思わないでしょう。むしろ食べると危険サインを自ら発しているとさえ思えるのです。しかしヤマボウシにはビタミンやカロチン、アントシアニンなどが含まれ、滋養強壮や疲労回復などにも効能があるといわれています

そこまで分かっていても初めて口にするには少し勇気が要りました。食べ方には生食の他に乾燥させたり、ジャムやお酒にする方法もあるみたいですが今回はとりあえず生食でいただいてみました。食べ方は、よく洗って外皮を剥ぎ中身をスプーンですくって食するというお上品な食べ方も書かれていましたが、面倒なんでヘタを取ってそこを口に向けて実を押しつぶすように中身だけを口の中へ放り込みました。マンゴーのようなフルーツの味などと書かれていましたが・・・

20210903 4 実自体が小さくてタネが大きく食べられる量が少なすぎるので1個や2個食べただけでは味わう間もありません。なるほどこれなら沢山集めてジャムか酒にでも漬けないと食べ甲斐がありません。確かにフルーツのような香りと味はありましたが・・・。しかしこうして材木としてだけでなく、その実まで味わうようになってくると、端材から始まって枝の輪切り、削り粉と本当に余すとこなく1本の木を骨までしゃぶり尽しそうでなんだか自分が怖くすらあります・・・。次は『森の果実』!?




数年前から取り組んでいた、住宅・家具分野以外の出口戦略の1つであるブライダルの出口。少しずつ成果が出始めていたところでしたが、昨年からのコロナ禍の影響で式が延期になるなど停滞していました。今年になってワクチンの接種が進んだこともあり、感染対策を施し人数を絞った規模にはなったものの、延期されていた式が挙行されるようになってきました。新郎新婦当人や親御さんたちにしてみれば、不本意な形かもしれませんが人生の節目の大切なセレモニーですから開催されてホッとされているのでは。

ところで結婚式と木材って何で繋がるの?と思われるかもしれませんが、この分野にはかなりの金鉱脈が眠っていて、うまく掘り当てれればいろいろな出口に辿り着けそうなのです。私が自らこの鉱脈を掘り始めたわけではなく、たまたま挙式を控えられていたお客さんが来店され「こんなモノが木では出来ませんか?」と相談を受けたことがきっかけ。なのでまさに棚からぼた餅的なご縁なのですが、いろいろ見てみると特に海外では結婚式に木のモノが活躍しているシーンは多くてビックリ。こちらは弊社で作らせていただいている『結婚証明書』。

多少の形状の違いはあれど、レーザー機の普及も進んでもはや珍しくもなくなりました。更に木製のウェルカムボード。こちらも仕様は多彩で、輪切りになったものからスクエアなものまでさまざま。更にウェディングケーキを載せる磨き丸太。かつては株付きの縁桁丸太といって、大きく張り出した根株付きの丸太を和風住宅の化粧桁に使ったりしていましたが、それが形を変えてこういうところでも使われています。最初見たときは違和感の塊でしたが見慣れてくるとこれはこれで趣きがあります。

また丸太に十字の切り込みを入れて屋外で火をつける豪快なキャンドルサービスなどの事例を見ると、やっぱり木って人気があって多くの人が欲していることを実感します。ところで弊社がブライダルと初めて繋がったのはこの『円い森』。これにレーザーで参列者の名前を彫って席次札として使いたいという話がきっかけでした。見た目はただの丸型コースターですが、ここにどれだけのエッセンスを盛り込められるかろいうのが重要で、そこで活躍してくれるのが『木言葉』だったり『誕生木』であったり、さまざまな木にまつわる逸話や物語。

自分で語っておいていうのもなんですが、お祝い事と木ってよく馴染むしよく繋がる!考えてみればその昔は暮らしの多くを木が支え、事あるごとに人生の節目年輪を刻むなどと生き様を木になぞらえてきたのだから当然と言えば当然な話。偏屈材木屋はそこから更に掘り下げたい!木材業界の人間の方がその可能性を見いだせていなかったり制限をかけている(割れますよ、反りますよ、高いですよなどと自らブレーキをかけて)のだと思います。一見ネガティブに見える要素も捉え方次第で個性的に見えるし、人生なんてそんな平坦なものではなくて、困難や障壁もあるが乗り越えていこう!人生なんて波乱万丈!などと解釈次第でどうにでもなる。万人に受け入れられなくて結構。わずかでもいいのでこんな木の世界観を共感できる人とウッドブライダルを作らせていただければ楽しいだろうなあ!




何か面白そうな出口を見つけたら、夢中になって無理してでも作るのですが、いかんせん飽きっぽいのですぐに熱が冷めてしまいます。この『レースウッドのプレート』もそのひとつです。カーテンのレース模様のような上品で個性的な杢がその名の由来とされる通り、他には類を見ない優雅な杢は芸術的ですらあります。しかしそれゆえに住宅の造作や家具では持て余してしまい、長い間この木がもっと輝く場面を探していました。【森のかけら】においても重要な樹種のひとつですが、小さな35㎜角では正直その魅力を堪能するには小さ過ぎます。

なので次に考えたのが、この優美な杢を曲面加工したらどうなるのだろうということ。思いついたらやってみずにはいられません!いろいろな木の杢を丸く削ってみたいというのが、『森のたまご』製作の真相です。そしたら想定した仕上がりサイズに少し足りない木も丸く削ってみたくなって、自立型の『森のたまご』よりひと回りほど小さな『森のこだま』が生まれたのです。丸く削ってみると今までの平面加工では見ることのできなかった別の表情に出会えてそれはそれで面白かったものの、レースウッドに関しては正直平面の時ほどの感動は得られませんでした。

それからいろいろ試してみたものの、レースウッドは杢そのものが奇抜で個性的なので、下手に手を加えずに素材そのものを楽しむのが一番という(まあ予想通りというか想像力不足というか)結論に落ち着きました。それで素材をまるまる生かす出口として考えたのがこの『レースウッドのプレート』です。和菓子などを置くオシャレな銘々皿のように使っていただければ考えて作りました。ケチな性分なので、折角の杢が厚みの中に埋もれてしまうのはモッタイナイので、なるべく薄く削って彫りも浅くしてシャープな感じに仕上げてみました。

自分の中では、このプレートがレースウッドの最高の出口だと満足しています(あくまでも個人の感想です)。いろいろ試してひと回りして元に戻った感じですが。私的には優美なレース模様もいいのですが、それよりも柾目部分に、まるで魚の鱗模様のように全身霜降り状態で現われる杢の方が好きです。いくら見続けていても飽きが来ない、たまりませんな~!こんな素晴らしい杢のプレートを沢山作っておいたのに、その存在をすっかり忘れてしまっていました(大汗)。という事でこれらの商品も今回の『ウルトラの夏木工』で特別価格で販売します(^^♪




昨日、肉桂(ニッケイ)の板が入荷しました。材そのものよりもその香り(シナモン)の方が有名な木で、シナモンは知っていてもその木を見た人は少ないかもしれません。私はたまたま若い頃にニッケイの木に出会って、もの珍しさで買っていました。シナモンの香りに期待しての事でしたが、残念ながらその香りが得られるのは樹皮の裏側部分のみで、材そのものからシナモンの香りが発せられるわけではありません。それでもご来店されたお客さんに、樹皮を渡して匂いから何の木か連想してもらうなど弊社にとっては貢献度の高い木のひとつです。

ニッケイの樹皮は乾燥すると硬くなって剥がれやすくなります。私は板の状態で乾いたものしか知りませんが、板チョコの割れのような筋が収縮によって勝手に割れて、剥がすというよりもペキッて折る感じで剥がせます。乾燥が甘いとなかなか粘りがありますが、乾ききると簡単に取れます。在庫しているニッケイは、ひとに匂いを嗅いでもらいうとそれを繰り返しすぎてすっかり樹皮が無くなってしまいました。それでニッケイあれば確保しておきたいと思っていたので、今回ある程度のニッケイを得れたのはとてもありがたい!

しかも樹皮もいい感じに取りやすそうです。このニッケイは岐阜の市場で仕入れたものですが、その日の市には仕事の都合で参加出来なかったので、「秘技遠隔操作競り」で金沢の村本さん競り落としてもらいました。材は村本さんの他の木材と共に一旦金沢に持ち帰ってもらい、改めて愛媛に配送してもらうのですが、それに先んじて金沢から謎の小包が到着!開封してみるとそこにはビニール袋に入れられたニッケイの樹皮。荷卸ししてたらその辺に落ちてたので、きっとお前は欲しいやろうと思ってので拾い集めて送ったと。すべてお見通し、ありがたし!!

材はまだそこまで乾ききっていませんが、少し触るだけで樹皮はポロポロ剥がれ落ちます。これは見過ごせん!そこからニッケイの樹皮剥がし&採集が始まったのですが、これが終わりの見えない戦いに突入!乾燥機に入れるための桟積みを兼ねて採集するのですが、途中からはどちらが主目的は分からなくなり、作業は停滞。2時間ほどかけてこれぐらい収集。残りはお客さんへのプレゼン用に残しといてやるか、と負け惜しみを残して終了。さあこれをどう生かすか?!とりあえあず水に浸してニッケ水を作ってみよう(^^♪




以前にこのブログでもご紹介しましたが、近所の大型書店の店頭で1ヶ月間展示販売されていた『木工雑貨 Dee』さんこと門屋さんの商品を『木のもの屋・森羅』でも販売させていただくことになりました。木工雑貨の原料となる木材は弊社から仕入れてもらっているので、作られる商品はいわば「里帰りしてきた木々たち」。Deeさんは木工作家としての経歴は浅いのですが、その分研究熱心で材を買いに来られた際にちょっと変わった木を見つけると、これは何という木なのか?この木の特徴は?どういう用途に使われるのか?と質問攻め。

最近では木工作家さんが訪れられるようになりましたが、いろいろなタイプがいて、頑なに自分が決めた種類の木だけを使い続ける人、用途に合わせてさまざまな種類の木を使い分ける人、使ったことが無い木に精力的にチャレンジする人などなど。材木屋としてはいろいろなタイプがいたほうがありがたいのですが、個人的にはパプアニューギニアのM.L.Hなどのような木工作品としての利用頻度が少ない木に挑戦したいというフロンティア・スピリットを持ったDeeさんのような木工作家さんが大歓迎!

今回展示販売する商品に関してはDeeさんにお任せしましたが、これだけは種類も増やして必ず出して欲しいとリクエストしていたのが、こちらの宇宙人キーホルダーブラック・ウォールナット星やブラックチェリー星、カリン星、パープルハート星などそれぞれの故郷の星の木で出来たグレイタイプの宇宙人です。多感な少年時代にUMAやUFOなどのオカルトにどっぷりと浸っていた『ムー世代』としては、宇宙人という言葉だけでも惹かれてしまう。個人的に400種星の宇宙人を作ってもらいたい!

しかも今回嬉しいのは、その宇宙人が搭乗できるUFOまで作ってもらったこと!頭頂部が開いていてそこにお好きな宇宙人が乗せられるのです。最終的にこれは私が買い取りするつもりですが、こうなると400種の宇宙人の乗る400種のUFOまで欲しくなってくる~!これだけ宇宙人に萌える客がいたら、作り手としては入れ食い状態です(笑)。宇宙人だけでなく精緻な寄木細工の商品などもあります。期間限定でなく継続的に展示販売させていただくつもりですので、ご来店の際にはぜひDeeさんコーナーにもご注目!




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