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| 弊社ではウッドデッキを作りたいという方には、非常に硬質で耐久性に優れている南米ブラジル産の高耐久性木材『マ二ルカラ』を提案しています。マ二ルカラには『アマゾンジャラ』の別名もありますが、ブラジルでの一般名は『マサランデューバ(Macaranduba)』。マ二ルカラというのは、 学名:のManilkaraからきています。 国内に入って来るサイズは限定されているので、フェンスなどに使う場合は小割して利用します。あまりに硬いため製材すると挽き反りが出ることも多く、失敗した端材の活用を模索していました。 |
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加工直後の材面は赤褐色ですが、経年変化でこげ茶色に変わっていきます。加工した際の大鋸屑が鮮やかなので色留め出来ればなあと思う木のひとつです。いつもここの色をウッドデッキ以外にも活かせないかなんと思うのですが、加工が始まるとその粉塵が粘膜を刺激して鼻がムズかゆくなるので、それどころではなくなってしまいます。加工する際には必ずマスクの着用が必要です。それで、『森の砂』用の木粉を収集するのも気おくれしていたのですが、先日それも兼ねてマ二ルカラの端材を少しカットしていたら・・・ |
| その断面が、まるで焼いた肉のミディアムのように見えました。加工した時は全面赤褐色でしたが、そのまま倉庫に放置しておいたので酸化して表面が濃い茶色になっていたのですが、切断すると中央部は変色してなくて赤味が残っています。何個かカットしていたらだんだん肉に見えて来ました。右の写真は室内の蛍光灯の下で撮ったものですが、このままではただの端材。マ二ルカラは水に濡れると驚くぐらい赤くなります。やがて経年変化で落ち着いていくのですが、最初はビックルリされる方も多いほどの変身ぶり! |
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それで、この端材も水に濡らしてみると、中心部が真っ赤になってまさにミディアム!乾くとまた色が褪せますが、しばらくすると馴染んできてここまでの鮮やかさは損なわれますが、じっと見ていたら肉というよりチョコに見えてきました!そうだこれは木のチョコだ~!ということで、これに面をとってパッケージして、来たるべき2月14日のバレンタイデーに向けて、食べれないけどしばらく色味が楽しめる『チョコルカラ』として商品化することを決意!開封後は水に濡らして色の変化をお楽しみください。賞味期限は飽きる頃(笑)。 |
| とある平日の昼間に乗用車で移動してたら、たまたま放送していた昔の刑事ドラマの再放送が流れていて何気に聴いていたら、ちょっと話が気になる方向に急展開!話自体は目新しいものでもなんでもなかったので、詳しい描写はよく覚えていませんが、ある男に殺人犯の容疑がかけられます。殺された人に恨みも抱いていて、その男が怪しいのですが決定的な証拠がありません。刑事たちは犯行があった森の中を必死に探し回って証拠を見つけようとするのですが見つからず、捜査は行き詰まってしまいます。 |
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そんなある日、刑事が自宅に帰ってくると、妻が手に薬を塗っていました。訊くとウルシにかぶれた(なんで奥さんがウルシにかぶれたのかこのあたりの記憶が曖昧・・・庭の手入れか何かだったような)のだけど、知人にいい塗り薬をもらったので塗っているとの事。その妻のかぶれた肌を見た刑事は、容疑者の腕にも同じような炎症があった事を思い出します。それで翌日もう一度殺現場だった森に行くと、そこにはウルシの木があったのです。殺人を犯した時にウルシの葉に触ってしまいかぶれたのに違いない!やっぱり奴が犯人だ~! |
| とまあ、ディテールは正確ではありませんが、大筋はこういう感じで、ウルシの木が犯人を突き止める役割を果たしてくれたのです。途中から面白くなって、わざとに目的地に行くのに遠回りをして最後まで聞き入ってしまいました(笑)。あくまでもテレビドラマなのでこれが証拠になるのかどうか分りませんが、私が思ったのは『森のかけらも捜査に使えるやんか!』という事!例えばもっとマニアックな木、例えばとある森の中で犯罪が行われた際に犯人の靴の裏に付着した木のかけらが小さすぎて何か分らないなんていう時に、【森のかけら】が謎解く! |
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まあそういう形で使えるかどうかは別にしても、単なる木材標本とかインテリアという用途を越えた実用的な可能性の一端が垣間見た気持ちになりました。最近は大学や工業系、芸術系の専門学校などから教材などとして問合せいただく事も増えておりますが、実は病院などからのご注文も多いのです。何に使われているのかまでの追跡調査が出来ていませんが、もしかして握ったりしてリハビリなどに使われているのかも?あるいはただ木の好きな院長の部屋のインテリアとして飾ってあるのかもしれませんが(笑)。かけらの可能性無限なし! |
| 輪切りにした『センダン(栴檀)』ですが、私の経験上割れにくい木だとは思っていますが、それでも輪切りにしてそのまま放置しておくと、芯から放射状に割れが走ってきます。それを抑えるために製材直後に芯部分の裏表にボンドを塗ります。ポイントはボンドを塗り過ぎないこと。そして位置を揃えて桟を入れて積み上げます。上から重しを乗せてほどほど風通しのいい日陰で保管します。自己流なのでこれがベストな輪切りの天乾方法なのか分りませんが、とりあえず軽軟な木についてはこの方法でうまくいってます。 |
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そうして2週間もすれば結構乾燥が進んで、濡れ色だった材面から水っ気が抜けて乾燥しているのが見た目にも分ります。それからも数ヶ月放置して更に乾燥させます。完全に乾燥したと思ったら、両面と外周をサンダーで磨いて仕上げます。これがセンダンでなくて、ケヤキやミズナラなどの硬めで芯割れしやすい木の場合は、芯にボンドではなく、芯そのものをドリルで小さく抜いてしまうこともあります。ただそれもケースバイケースで、芯も含めて木の雰囲気を楽しみたいという場合にはその方法は不適です。 |
| 例えばこうして花台や飾り台などの台木として使う場合にはやはり芯に穴が開いていないほうがいい。とはいえ、自然のものですから完璧にコントロール出来ませんので、基本的には木に合わせるがモットーです。台木以外の出口としては、その形を活かしたお店の看板なども人気です。そういう場合は綺麗なまん丸よりは形が崩れて味わいのある木が求められますが、なかなか望む形があるわけではありません。ご覧の通り、今回輪切りにしたセンダンはブクブク成長した目の粗い木ですが、それも用途次第。目の詰まったものが良材というセオリーも絶対ではない。 |
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年輪も輪切り丸太の「画」の構成要素として捉えるならば、年輪が数えられないぐらい目が詰まった緻密なものよりも、いわゆる『パラ目』ぐらいの粗い木の方が飾って絵になる場合もあります。こちらは結婚式で使っていただいたウェルカムツリー。乾燥したセンダンの丸太に木の姿をレーザーで彫り込んでいます。結婚式に出席された方がスタンプでこの木の枝に押捺して、「指紋の花」を咲かせてもらいます。こういう用途だと冬目の硬い目込みの木よりも、年輪幅の粗い木の方がスタンプが乗りやすい。 |
| よく見ないと木が印刷しているようにも見えますが、実際にはレーザーで少し深めに彫っています。彫った部分が焦げてちょうどいい感じに木のシルエットみたいになっています。ウェルツリーというオシャレな出口は、お客さまからのご要望ですが目から鱗が落ちる発想でした。出口探しの旅は、周りから『木でこういう事が出来ませんか?』というシンプルでピュアな問いから生まれることが多いのですが、それは過去の経験則からいかに離れられるかというのが鍵になります。「それは無理」が出口を閉じる呪文。 |
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| 今日は鼠は鼠でも樹種名のネズミではなくて、モチーフとしてのネズミの話。新築の家から和室の続き間というものが姿を消してしまって久しいのですが、かつてはそこで主役を張っていた木たちはすっかり出番を失ってしまいました。床の間の消失により、床柱や落とし掛け、床框、地板、違い棚などの床の間材はもとより、和室の意匠を支えて来た装飾材たち。その中には和室の格式の象徴でもあった『彫刻欄間』もあります。その図柄には松竹梅や近江八景、富士山、などめでたいものが選ばれますが、動物を扱ったものも少なくありません。 |
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例えば松に鷹とか白波と兎、花鳥風月など動物がモチーフになったもの多く、私は風景よりも動物の図柄が好きでした。20数年前頃は、わざわざ鹿児島からトラックに数1本もの彫刻を積んで銘木屋さんが行商に来てました。まだまだ景気も良くて、和室の家には欠かせないものだったので、折角来たのなら手頃なものを2つ3つもらったおこうかなんて仕入れていた、まあ余裕のある時代でした。その後急速に景気は悪化して、欄間も売れなくなっていきます。それに伴い仕入れも控えたので幸いにも大量の欄間が売れ残ることは避けられました。 |
| 当時は展示会で、屋久杉を使った1本100万円!なんて超高額な値段がつくような豪華絢爛な欄間もありましたが、弊社が仕入れていてのは図柄重視(木材同様にあまりひとが手を出さないようなレアなもの)だったので、もともと高額なものは買っていませんでした。それもほぼ売り切ったのですが、まだ数本残っていて、そのうちの1つがこちらの『財運鼠』という欄間。沢山の鼠たちがお宝を運んでいるという縁起がよくて珍しい図柄で、それだけで飛びついて仕入れました。それから20数年の月日が流れました・・・ |
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今までにも何度か声はかかったものの、なぜだか最終的にまとまらず今まで事務所の壁でわれわれを見守ってきてくれました。鼠年の今まで残ったのもなにかの縁と思います、と書いて気づきましたが、12年前の鼠年にもそういえばあったような(笑)。通常の和室の続き間に使うという機会はほぼ無いだろうと思いますが、彫刻欄間も他の木と同様に『別の出口』に目を向ければまだまだ歓迎してくれる場面はあると思います。店舗の室内装飾の1つにしたり、デザインとして取り入れてもらえれば楽しめるのではないでしょうか。 |
| 実は昨年にもお声がかかってもう少しで売れそうだったのですが、今年の干支が鼠だったので、もうここまで来たなら鼠年のネタにするので残ってくれ~!という願いが通じたのかしっかり売れ残りました(笑)。こうして無事その役目も務めも果たしてくれましたので、これからは心置きなく販売することが出来ます!欄間として考えるから使い道を悩むので、鼠年にあやかって新しい年に福を呼び込む開運、商売繁盛の縁起物、厄除けと考えれば案外需要があるかも!?彫刻欄間という日本独自の素晴らしい文化と技術、なんらかの形で後世に伝えられたらいいのですが・・・ |
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※ 彫刻欄間〔財運鼠〕杉 6尺×1寸5分×2枚組 木枠無し 現品限り
| 1年ほど前からボツボツ集め続けて来た街路樹や自社林としてのクスノキの丸太。意識してクスノキばかりを集めていたわけではないのですが、こういう集材にもバイオリズムみたいなものがあって、ある特定の木にご縁があると、そればかりが妙に集まり続けたりします。ビーバー的には、『モッタイナイ神の見えざる力』とでも呼ぶべき引き寄せの法則。いろいろな種類の木を、置き場が満杯にならないように少しずつ集めたいなんて自分勝手な構想を立てている時に限って、神の雷(いかづち)のごとく法則が発動されます。 |
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これは、自然界はそんなに自分に都合のいいように動くものではないという戒めが込められていると思っています。その証拠に一時のクスノキ嵐が終息するとそれからは嘘のようにクスノキの話はピタッと止まってしまいました。モッタイナイ神、恐るべし!まあそういう事で、クスノキがこれでもかと集まったのですが、うちには大きな丸太を挽くような製材機は無いので、三津浜の瀬村兄貴の元へ持ち込みます。つまり瀬村さんの土場がうちのクスノキで埋め尽くされてしまっていたわけです。 |
| そういう状態でありながら、その間隙を突いて他の丸太も投入していくわけですから、最初の頃に持ち込んだクスノキはなかなか挽いてもらえません。まあこれがエノキとかならヤバい事になっていたでしょうが、そこは水質にも強いクスノキですから(その見込みもあって放置されたのでもありますが)これぐらいでは何の問題もありません。そのごく一部をやっと挽き始めてもらうことになり、少しずつ挽けた板を持ち帰っています。中にはおよそ1年ぶりに再会したクスノキもあって、そういえばこんな形の丸太だったかなと記憶の糸を手繰り寄せたり。 |
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挽けたといっても、これですぐに売るというわけではなく、ここからは弊社で桟積みしてじっくり天然乾燥させていきます。その後は乾燥を見極めてからの販売となります。長さも短くカットして厚みも45㎜程度なので、早ければ1年後ぐらいには陽の目を浴びることになるかなと考えています。恐らく若い頃の私ならゴミにしか見えなかったでしょうが、今はこの先に明確な出口が見えていて、1万円札が貼り付いているように見えます(笑)。恐らくこれからもっともっと早いスピードで木の価値基準が変わっていくと思います。振り落とされないようにしがみついとかないと! |